空芯菜(クウシンサイ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 空芯菜(クウシンサイ)
- 学名
Ipomoea aquatica
- 英名
- Water spinach、Kang kong
- 和名
- ヨウサイ
- 別名・流通名
- エンサイ、ヨウサイ、アサガオナ、ツウサイ、かんこん菜
- 科名
- ヒルガオ科
- 属名
- サツマイモ属
- 原産地
- 熱帯アジア
空芯菜(クウシンサイ)の特徴
空芯菜(クウシンサイ)は、字の通り茎を切ると中が空洞になっているヒルガオ科の野菜で、サツマイモ属のつる性の植物です。熱帯アジア原産のため耐暑性に優れ、8月上旬ごろまで種をまいて育てることができます。原産地では多年草ですが、日本では冬の寒さで枯れてしまうため一年草として扱われています。
株ごと収穫するか、草丈が20cm程度に達したら先端部分を摘芯し、その後は次々と出ててくるわき芽を収穫していくことができます。
空芯菜には様々な呼び名があり、中国読みで「コンシンツァイ」、日本語読みで「くうしんさい」と呼ばれています。
「エンサイ」は、中国における別名「エンツァイ」です。種は空芯菜(クウシンサイ)ではなく、エンサイと書かれている場合が多いようです。
「ヨウサイ」は和名ですが、空芯菜の方が日本で一般的な名称として定着しています。
「アサガオナ」は文字通り朝顔のような花を咲かせることが名前の由来です。葉もヒルガオ科の特徴が出て、朝顔と似た葉をしています。
そのほか日本では沖縄で以前から栽培していたため「ウンチェーバー」や「ウンチェー」と呼ばれ親しまれてきました。
空芯菜(クウシンサイ)の詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
---|---|
草丈・樹高 | 30~40cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | やや弱い |
花色 | 淡紫色、白色 |
空芯菜(クウシンサイ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
収穫 |
空芯菜(クウシンサイ)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所で栽培しましょう。
温度
生育適温は25~30℃です。熱帯アジア原産のため暑さには強いですが、耐寒性はありません。
用土
プランター栽培は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培は、植え付け前に土を耕す準備が必要です。まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ、耕しましょう。その1週間後に堆肥と元肥を入れ土になじませます。
窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。そのため、石灰と肥料を合わせて使用する際は最低でも1~2週間ほど日数をあけて投入しましょう。
なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても堆肥と石灰を使用するために必要な日数がない場合は「有機石灰」の使用をおすすめします。
空芯菜(クウシンサイ)の育て方のポイント
水やり
畑栽培などの地植えは、保水性のある土であれば植え付け直後以外は降雨に任せて問題ありません。ただし、比較的水を好むため、土が極端に乾燥している場合は水やりをしましょう。
プランター栽培は、プランターの表面の土が乾いたら底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。
肥料
肥料の与えすぎは、アブラムシの発生の原因ともなるため注意が必要です。摘芯した後は、わき芽を順次収穫していくので、2週間に1度の追肥をしましょう。
空芯菜(クウシンサイ)の詳しい育て方
選び方
炒めて食べるのが一般的ですが、生でも食べられる品種もあるため、好みの種を選びましょう。
種まき
株ごと収穫
溝を作りすじ状にまき、約1cm位の土をかぶせ十分に水やりをします。
わき芽から順次収穫
株間を30cmとり、点まきで1か所に3~5粒の種をまき、同じように約1cm位の土をかぶせ十分に水やりをしましょう。
間引き
双葉が開いたら2本立ちにしましょう。
摘芯(摘心)・摘果
品種にもよりますが、草丈20~25cm頃に株元から3~5節のところまで残し、先端を収穫します。そうすることで、わき芽の生育を促し、収穫量も増やすことができます。
花
「アサガオナ」という別名がある通り、朝顔に似た白や淡紫色の花を咲かせます。
収穫
株ごと収穫
草丈が30cm位になったら株ごと収穫します。
わき芽から順次収穫
草丈20~25cm頃に株元から3~5節のところまで残し、先端を収穫します。その後、わき芽が生育したら、順次収穫します。こまめにわき芽を収穫することでよく茂り、生育も旺盛になります。
冬越し
空芯菜(クウシンサイ)は耐寒性が弱いため、日本では秋までの一年草として扱われています。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
おおむね種で増やしますが、水に挿しておくと容易に根が出ます。挿し木で増やすこともできる野菜です。