シシトウとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
シシトウ
学名

Capsicum annuum var. angulosum

英名
Green Pepper
和名
ししとう
科名
ナス科
属名
カプシカム属(トウガラシ属)
原産地
熱帯アメリカ

シシトウの特徴

シシトウはナス科トウガラシ属の中でも、ピーマンと同様辛みの少ない甘味種になります。ピーマンのように成熟すると赤くなりますが、普段食べるのは熟する前に収穫された緑色の状態のシシトウです。

先端が獅子(しし)の頭に似ていることから、獅子唐辛子(ししとうがらし)と呼ばれるようになりました。

シシトウは栽培中の水分不足などのストレスがかかったりすると、辛くなると言われていますが、見た目で辛いか、辛くないか判断することはまずできません。以前は店頭で販売されているシシトウも、10個に1個ほど辛いものが混入していたため、辛いシシトウを口にすることもありましたが、現在店頭にあるシシトウでほとんど辛いものは混入していないようです。

また、シシトウは夜の温度が低いと単為結果※し、実が硬くなり、辛くなりやすいといわれています。こちらも見た目での判断はできませんが、触ると実の硬さから判断しやすいようです。

※単為結果とは、受精せずに実ができること。

シシトウの詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 60~80cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 やや弱い
花色 白色
開花時期 6月~10月

シシトウの保存方法

鮮度が落ちたシシトウは、種が黒くなってしまいます。新聞紙などにくるんでからビニール袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

5日ほどで食べきれないときは、ヘタを取り除いた後、バットに入れて冷凍庫で凍らせます。シシトウが凍ったら、密封袋に入れてから、冷凍庫で保存しましょう。使用する際は、自然解凍して調理してください。

 

シシトウの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
収穫

シシトウの栽培環境

日当たり・置き場所

シシトウは日当たりの良い場所を好みます。

温度

シシトウの生育適温は22~30℃です。

用土

野菜用の培養土を用意してください。苗を植える2週間前に苦土石灰をまぜて寝かせ、1週間前に堆肥を混ぜておきます。

シシトウの育て方のポイント

水やり

シシトウは乾燥にはとても弱く、地中深くまで根を張る性質があるため、水は朝夕2回たっぷりと与えます。真夏の時期は、昼間の水やりは暑さで根を傷めてしまうので避けましょう。

シシトウは栽培中の水分不足のストレスがかかったりすると、辛くなると言われています。

肥料

実がなり始めたら、2週間に1回程度追肥しましょう。

病害虫

アブラムシはウィルスを媒介するのでできるだけ駆除しましょう。
カメムシによる被害は、果実・果菜類と豆類、植物の新芽や新葉に出ます。果実・果菜類は吸汁された部分がでこぼこになったり変形したりします。ひどい場合は落果にもつながります。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。
ハダニは気温が高いところや乾燥している場所に発生します。梅雨明けの暖かい時期に発生しやすく、植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。数が増えて被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり、植物自体が枯れていきます。

シシトウの詳しい育て方

選び方

葉が緑で、厚みがあり、節間がしまっていて、一番花がついているか咲きそうなもの、病害虫がついていない、苗の先端に勢いのある苗を選びましょう。

種まき

シシトウは発芽適温が高めで、苗を育てる日数も長くかかります。2月下旬頃から3月上旬頃にポットに種をまき、温度管理に注意しながら育苗しましょう。

植え付け

霜が降りなくなり暖かくなってから苗を植えましょう。

仕立て方

整枝(せいし)

1番花のすぐ下から出る強い枝を2,3本を残してそれより下のわき芽は摘み取りましょう。あまりにも枝が込み入って風通しが悪いようなら、枝切りをして風通しを良くしてやりましょう。通常整枝した後は、そのままの管理で大丈夫です。ただし、葉が地面についたままの状態は病気になりやすくなります。地面についてしまっている葉や、枯れていくだけの黄葉は取り除きましょう。

白い小さい花を咲かせます。花の開花後、2週間~4週間で収穫できます。なお、花が咲いても落下してしまう場合は、肥料や水分が足りないことが考えられます。

収穫

5~7cm位の大きさになったら収穫します。株を疲れさせないためにも早期収穫を心がけましょう。これを心がけると一株のシシトウでもたくさんの収穫が可能となります。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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