つるむらさき(ツルムラサキ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
つるむらさき(ツルムラサキ)
学名

Basella alba

英名
Indian spinach,Malabar spinach
和名
つるむらさき
科名
ツルムラサキ科
属名
ツルムラサキ属
原産地
東南アジア

つるむらさき(ツルムラサキ)の特徴

つるむらさき(ツルムラサキ)はつる性の一年草です。原種はつるが赤紫色をしていますが、市場では緑色のタイプが多く出回っています。

葉は丸く、つやがあり、やや厚みがあります。葉と茎をさっとゆでてお浸しや和え物、油炒めや天ぷらなどにして食します。火を通すとモロヘイヤに似たぬめりが出ます。味はホウレンソウに似ていて、別名ではインドホウレンソウやセイロンホウレンソウと呼ばれています。

栄養成分としては、ビタミンA、Cやカルシウム、鉄分を多く含み、食べると疲労回復や免疫力向上などの効果があると言われています。ー通年流通していますが、本来の収穫期は6月~8月頃で夏野菜とされています。

狭い場所で育てる時は、つるを支柱やネットに這わせます。こまめに収穫すれば、支柱無しでも育てられます。7月~10月頃に淡い紅色の花を咲かせ、花も食べることができます。花姿が美しいので、観賞用として栽培されることもあります。

つるむらさき(ツルムラサキ)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 2mほど(つるの長さ)
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 淡い紅色
開花時期 7月~10月頃

つるむらさき(ツルムラサキ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
収穫
開花

つるむらさき(ツルムラサキ)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりが良く、排水性と保水性がある場所を選んで育てましょう。

温度

熱帯アジア原産で生育適温が25℃~35℃と高く、高温多湿の環境を好みます。その反面寒さには弱いので生育期間に注意が必要です。

用土

プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培の場合は、植え付け前に土を耕す準備が必要です。まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その1週間後に堆肥と元肥を入れ土になじませます。

窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。そのため、石灰と肥料を合わせて使用する際は最低でも1~2週間ほど日数をあけて投入しましょう。

なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても堆肥と石灰を使用するために必要な日数がない場合は「有機石灰」の使用をおすすめします。

つるむらさき(ツルムラサキ)の育て方のポイント

水やり

乾燥に弱い性質があります。土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。

肥料

収穫中は月に1回くらいの間隔で追肥しましょう。

病害虫

害虫はヨトウムシに注意し、葉が食害にあったら土の下1cmくらいをよく探して見つけたら捕まえます。

つるむらさき(ツルムラサキ)の詳しい育て方

選び方

苗を選ぶときは、本葉が4~5枚で茎がしっかりと丈夫なもの、葉の色が濃く節間が間伸びしておらず、根がしっかり張ったものを選びましょう。

種まき

種は、一昼夜水に浸してからまくと発芽しやすくなります。

地植えの場合は株間25cmくらいで点まきにします。1か所に3~4粒ずつまいて1cmほど土をかけます。ビニールポットに撒く場合は、1ポットに3~4粒ずつまいて1cmほど土をかけておきます。

発芽するまでは乾かさないように注意して水やりをしっかりとします。発芽後は表面の土が乾いたら水やりしましょう。

植え付け

苗がすっぽりと入る程度の大きめの穴を掘ります。ポットから根を崩さないように出して苗をそっと植えましょう。土と根が密着するように、植え付けた周りの土を手で押さえておきます。

つるが伸びてきたら、長さ2mくらいの支柱を立てましょう。

つるむらさき(ツルムラサキ) 育て方 特徴 

7月~10月頃に淡い紅色の花を咲かせます。花も食べることができます。

収穫

つるむらさき(ツルムラサキ) 育て方 特徴 

葉の大きさが10~15cmほどになったら、葉だけを収穫したり、脇芽を収穫します。茎や花も食べることが出来ます。できるだけ柔らかそうな部分を選んで採りましょう。

夏越し

乾燥に弱いため、真夏は水やりを欠かさずに行います。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

つるむらさき(ツルムラサキ)は、種まきで増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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