ギボウシ|花の季節と特徴、種類、冬越しについて
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ギボウシの花の咲く季節と特徴、種類、冬越し方法を紹介します。ギボウシは日本から海外に渡り、逆輸入されてきた美しい植物。草姿が美しいのでオーナメンタルプランツとしても人気があります。
目次
ギボウシの特徴や花の時期

- 学名:Hosta
- 科名、属名:キジカクシ科ギボウシ属
- 分類:多年草
- 英名:Hosta(ホスタ)
特徴
ギボウシは、東アジアに分布する多年草で、日陰でもよく育つ観賞価値の高い植物です。葉は平たく、先の尖った楕円形で、縦に筋が入ったように見える葉脈が特徴的です。
ギボウシは、アジアの中でも特に日本に数多くの種類が自生しています。これらがヨーロッパに渡り、多くの改良品種が生まれました。日陰でもよく育つ上に、葉色や草姿が美しいので、「ホスタ」と呼ばれ国内外に愛好家がいるほどです。
ギボウシには非常にたくさんの園芸品種があります。葉や花のサイズ、斑入り、花色などバリエーションが豊富でキリがありません。日陰の庭の中でオーナメンタルプランツとして存在感を発揮します。
花の季節

ギボウシの花の咲く季節は6月~7月。梅雨の間から初夏にかけて開花します。梅雨の雨を浴びて水滴が滴る花も美しいものです。
花の特徴や魅力
ギボウシの花は、朝開いて夕方には萎れてしまう一日花です。長く真っすぐに伸びた花茎にたくさんのつぼみが連なり、下の方から順に咲いていくので、毎日のように花を楽しめます。花色のバリエーションは、白、淡い紫、ピンクがかった淡い紫、赤紫、紫、濃い紫など、目から涼を感じる涼しげな色です。
擬宝珠とは? ギボウシの名前の由来

擬宝珠は「ギボシ」と読みます。寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした装飾です。
ギボウシの名前の由来は、生長しかけの花茎の先端がこの擬宝珠に似ていたからだそうです。
こんなにある! ギボウシの種類

ギボウシは品種間で交雑しやすいので、品種の特定が難しい植物でもあります。さらに改良品種は追いかけられないくらい豊富です。ここでは基本的なギボウシの品種を紹介します。
オオバギボウシ
オオバギボウシは日本に自生する種で、北海道中部から屋久島まで分布しています。主に山野や岩場で見られます。グリーンの大きな葉が特徴で、花色はごく淡い紫色です。
コバギボウシ
コバギボウシは九州からサハリンまで、広範囲に分布しています。他のギボウシに比べて葉の先端が尖っています。花は赤紫色です。
イワギボウシ
イワギボウシは九州から東北南部まで自生しています。名前の通り岩の上などで育ちます。
サクハナギボウシ
サクハナギボウシは朝鮮半島原産です。花色は濃い赤紫色、葉は明るいグリーンで楕円形です。
オトメギボウシ
オトメギボウシは韓国の済州島原産です。葉も花も他のギボウシに比べて小さく、鉢植えでも育てやすい品種です。
スジギボウシ
スジギボウシは葉の美しいギボウシです。葉の縁が波打つようにカーブしていて、縁から内側にかけてグリーン、内側は白色をしています。
ムラサキギボウシ
ムラサキギボウシは中国原産です。花は濃い紫色で、釣り鐘型に咲きます。葉は楕円形、濃いグリーンをしています。
タマノカンザシ
タマノカンザシは中国北部原産です。花茎が長く、花は真っ白で夜開花します。花には芳香があります。
ギボウシの育て方|冬越しや株分け

場所、用土
ギボウシは半日陰を好みます。落葉樹の下や、午前中のみ日が当たるような場所が理想的です。あまり日当たりが良いと葉焼けを起こしてしまう心配があります。
ギボウシは水はけ、保水性共に良い土壌を好みます。鉢植えのギボウシは市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。
水やり
庭植えのギボウシは根付いてからは水やりの必要はありません。夏の日照りが続くような時はたっぷりと水やりしましょう。
鉢植えのギボウシは表土が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりします。
肥料
春の芽吹き前の3月下旬から4月上旬に芽出し肥えとして肥料を施します。花後の9月頃に粒状の肥料を施します。
病害虫とその対処法
春に展開した葉や花茎、つぼみにアブラムシがつきやすいので予防として木酢液やニームを撒いておくとよいでしょう。梅雨が明けるころに白絹病にかかることがあります。土ごと取り除き処分しましょう。
植え替え
真夏と真冬の植え替えはギボウシに負担がかかるので避けるようにします。2月~3月の暖かい日を選び、1~2回り大きな鉢に植え替えます。植え替え前にしっかりと水を吸わせておきましょう。
冬越し
ギボウシは多年草です。秋になると葉を落とし始め、冬は地上部を枯らして越冬します。秋に葉が茶色くなり始めたら枯れた葉を刈り取り、株元にマルチングとして腐葉土を敷きましょう。そのまま冬越しさせることで腐葉土が土に吸収され、翌春以降の養分となります。
ギボウシが増えたら株分けで整える

ギボウシは株で大きくなっていきます。増え過ぎるというよりは、ギボウシの茂みができるというイメージです。数年かけて大きくなっていくので、株分けをするなどきちんと管理していれば増え過ぎたということにはなりません。
芽吹き始めの2月~3月に植え替えのタイミングで株分けを行います。掘り起こしたギボウシを2~3つにハサミなどを使って切り分けます。株分けしたあとはたっぷり水を吸わせてから植え付けましょう。
ギボウシは食べられる? 種類や食べ方を紹介

ギボウシの新芽は「ウルイ」と呼ばれ、食用になります。春に「ウルイ」という名前で野菜売り場に並んでいるのは、オオバギボウシという種類の新芽です。まだ葉が開く前の新芽で、筒のようなフォルムをしています。
山に自生しているギボウシの新芽と有毒植物のバイケイソウの新芽はよく似ています。誤食による中毒事例もあるので、むやみに食べないように気をつけてください。
ギボウシの食べ方
ウルイと呼ばれるギボウシの新芽は、お浸しや天ぷらにして食べることができます。ウルイは少しぬめりがあり、シャキシャキとしていておいしい野菜です。春しか出回らない山菜です。春には春のものを楽しんでみてはいかがでしょうか。
日本生まれながら海外での品種改良により、美しくなって帰ってきたギボウシ。愛好家も多く、園芸品種の数は数えきれないほど。日陰の庭の強い味方で、オーナメンタルプランツとして存在感を放ちます。葉の美しさもさることながら、初夏に咲く花も魅力的な植物です。ギボウシの魅力をもっと知って、自宅で育ててみませんか。
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