ギボウシとは?育て方や花の魅力、種類、植え替え、株分け、冬姿、食べ方など

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山田智美

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ギボウシは日本から海外に渡り、逆輸入されてきた美しい植物。草姿が美しいのでオーナメンタルプランツとしても人気があります。そんなギボウシの育て方とあわせて、花の魅力や種類、植え替えや株分けの方法、冬の姿、食べ方などを紹介します。

目次

ギボウシとは?ギボウシ基本情報

学名:Hosta 科名、属名:ユリ科ギボウシ属 分類:多年草 英名:Hosta(ホスタ) ギボウシの特徴 ギボウシは東アジアに分布する多年草で、日陰でもよく育つ観賞価値の高い植物です。葉は平たく多くが楕円形で、縦に筋が入ったように見える葉脈が特徴的です。  ギボウシはアジアの中でも特に日本に数多くの種類が自生しています。これらがヨーロッパに渡り、多くの改良品種が生まれました。ギボウシは日陰でもよく育つ上に葉色や草姿が美しいので、「ホスタ」と呼ばれ国内外に愛好家がいるほどです。  ギボウシには非常にたくさんの園芸品種があります。葉のサイズや色、斑入り、花色、花のサイズなどバリエーションが豊富でキリがありません。日陰の庭の中でオーナメンタルプランツとして存在感を発揮します。  擬宝珠とは?ギボウシの名前の由来 擬宝珠は「ギボシ」と読みます。寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした装飾です。 ギボウシの名前の由来は、生長しかけの花茎の先端がこの擬宝珠に似ていたからだそうです。

  • 学名:Hosta
  • 科名、属名:ユリ科ギボウシ属
  • 分類:多年草
  • 英名:Hosta(ホスタ)

ギボウシの特徴

ギボウシは東アジアに分布する多年草で、日陰でもよく育つ観賞価値の高い植物です。葉は平たく、多くが楕円形で、縦に筋が入ったように見える葉脈が特徴的です。

ギボウシは、アジアの中でも特に日本に数多くの種類が自生しています。これらがヨーロッパに渡り、多くの改良品種が生まれました。ギボウシは日陰でもよく育つ上に、葉色や草姿が美しいので、「ホスタ」と呼ばれ国内外に愛好家がいるほどです。

ギボウシには非常にたくさんの園芸品種があります。葉のサイズや色、斑入り、花色、花のサイズなどバリエーションが豊富でキリがありません。日陰の庭の中でオーナメンタルプランツとして存在感を発揮します。

擬宝珠とは?ギボウシの名前の由来

擬宝珠は「ギボシ」と読みます。寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした装飾です。 ギボウシの名前の由来は、生長しかけの花茎の先端がこの擬宝珠に似ていたからだそうです。

擬宝珠は「ギボシ」と読みます。寺院や橋などの欄干の飾りに使われるタマネギのような形をした装飾です。

ギボウシの名前の由来は、生長しかけの花茎の先端がこの擬宝珠に似ていたからだそうです。
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ギボウシの花の季節と特徴や魅力

ギボウシの花の咲く季節 ギボウシの花の咲く季節は6月~7月。梅雨のうちから、初夏にかけて開花します。梅雨の雨を浴びて水滴が滴ったギボウシの花も美しいものです。  ギボウシの花の特徴や魅力 ギボウシの花の特徴は1日花であること。朝開いて夕方には萎れてしまいます。ギボウシの花は長く真直ぐに伸びた花茎に縦に連なるように咲きます。花は下の方から順に咲いていくので、一日花ですが数日間花を楽しめます。  ギボウシの花の魅力はその花色にもあります。ギボウシは白から紫色の涼し気な色の花を咲かせます。花色のバリエーションは、白、淡い紫、ピンクがかった淡い紫、赤紫、紫、濃い紫などです。

ギボウシの花の咲く季節

ギボウシの花の咲く季節は6月~7月。梅雨の間から初夏にかけて開花します。梅雨の雨を浴びて水滴が滴ったギボウシの花も美しいものです。

ギボウシの花の特徴や魅力

ギボウシの花の特徴は一日花であること。朝開いて夕方には萎れてしまいます。ギボウシの花は、長く真直ぐに伸びた花茎に縦に連なるように咲きます。花は下の方から順に咲いていくので、一日花ですが数日間花を楽しめます。

ギボウシの花の魅力はその花色にもあります。ギボウシは白から紫色の涼し気な色の花を咲かせます。花色のバリエーションは、白、淡い紫、ピンクがかった淡い紫、赤紫、紫、濃い紫などです。

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こんなにある!ギボウシの種類

ギボウシは品種間で交雑しやすいので、品種の特定が難しい植物でもあります。さらに改良品種は追いかけられないくらい豊富です。ここでは基本的なギボウシの品種を紹介します。  オオバギボウシ 学名:Hosta sieboldiana オオバギボウシは日本に自生する種で、北海道中部から屋久島まで分布しています。主に山野や岩場で見られます。グリーンの大きな葉が特徴で、花色はごく淡い紫色です。  コバギボウシ 学名:Hosta sieboldiana コバギボウシは九州からサハリンまで、広範囲に分布しています。他のギボウシに比べて葉の先端が尖っています。花は赤紫色です。  イワギボウシ 学名:Hosta longipes イワギボウシは九州から東北南部まで自生しています。名前の通り岩の上などで育ちます。  サクハナギボウシ 学名:Hosta clausa var. normalis サクハナギボウシは朝鮮半島原産です。花色は濃い赤紫色、葉は明るいグリーンで楕円形です。  オトメギボウシ 学名:Hosta venusta オトメギボウシは韓国の済州島原産です。葉も花も他のギボウシに比べて小さく、鉢植えでも育てやすい品種です。  スジギボウシ 学名:Hosta undulata スジギボウシは葉の美しいギボウシです。葉の縁が波打つようにカーブしていて、縁から内側にかけてグリーン、内側は白色をしています。  ムラサキギボウシ 学名:Hosta ventricosa ムラサキギボウシは中国原産です。花は濃い紫色で、釣り鐘型に咲きます。葉は楕円形、濃いグリーンをしています。  タマノカンザシ 学名:Hosta plantaginea タマノカンザシは中国北部原産です。花茎が長く、花は真白で夜開花します。花には芳香があります。

ギボウシは品種間で交雑しやすいので、品種の特定が難しい植物でもあります。さらに改良品種は追いかけられないくらい豊富です。ここでは基本的なギボウシの品種を紹介します。

オオバギボウシ

  • 学名:Hosta sieboldiana

オオバギボウシは日本に自生する種で、北海道中部から屋久島まで分布しています。主に山野や岩場で見られます。グリーンの大きな葉が特徴で、花色はごく淡い紫色です。

コバギボウシ

  • 学名:Hosta sieboldiana

コバギボウシは九州からサハリンまで、広範囲に分布しています。他のギボウシに比べて葉の先端が尖っています。花は赤紫色です。

イワギボウシ

  • 学名:Hosta longipes

イワギボウシは九州から東北南部まで自生しています。名前の通り岩の上などで育ちます。

サクハナギボウシ

  • 学名:Hosta clausa var. normalis

サクハナギボウシは朝鮮半島原産です。花色は濃い赤紫色、葉は明るいグリーンで楕円形です。

オトメギボウシ

  • 学名:Hosta venusta

オトメギボウシは韓国の済州島原産です。葉も花も他のギボウシに比べて小さく、鉢植えでも育てやすい品種です。

スジギボウシ

  • 学名:Hosta undulata

スジギボウシは葉の美しいギボウシです。葉の縁が波打つようにカーブしていて、縁から内側にかけてグリーン、内側は白色をしています。

ムラサキギボウシ

  • 学名:Hosta ventricosa

ムラサキギボウシは中国原産です。花は濃い紫色で、釣り鐘型に咲きます。葉は楕円形、濃いグリーンをしています。

タマノカンザシ

  • 学名:Hosta plantaginea

タマノカンザシは中国北部原産です。花茎が長く、花は真白で夜開花します。花には芳香があります。

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ギボウシの育て方

ギボウシの育て方

場所、用土

ギボウシは半日陰を好みます。落葉樹の下や、午前中のみ日が当たるような場所が理想的です。あまり日当たりが良いと葉焼けを起こしてしまう心配があります。

ギボウシは水はけ、保水性共に良い土壌を好みます。鉢植えのギボウシは市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。

水やり

庭植えのギボウシは根付いてからは水やりの必要はありません。夏の日照りが続くような時はたっぷりと水やりしましょう。

鉢植えのギボウシは表土が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりします。

肥料

春の芽吹き前の3月下旬から4月上旬に芽出し肥えとして肥料を施します。花後の9月頃に粒状の肥料を施します。

または秋に葉が枯れてきた頃、株元に腐葉土を敷き詰めるだけでも十分な栄養になります。

病害虫とその対処法

春に展開した葉や花茎、つぼみにアブラムシがつきやすいので予防として木酢液やニームを撒いておくとよいでしょう。梅雨が明けるころに白絹病にかかることがあります。土ごと取り除き処分しましょう。

株分け

芽吹き始めの2月~3月に植え替えのタイミングで株分けを行います。掘り起こしたギボウシを2~3つにハサミなどを使って切り分けます。株分けしたあとはたっぷり水を吸わせてから植え付けましょう。

植え替え

真夏と真冬の植え替えはギボウシに負担がかかるので避けるようにします。2月~3月の暖かい日を選び、1~2回り大きな鉢に植え替えます。植え替え前にしっかりと水を吸わせておきましょう。

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ギボウシの冬

ギボウシの冬越し

ギボウシは多年草です。秋になると葉を落とし始め、冬は地上部を枯らして越冬します。ギボウシの冬越しは、秋に葉が茶色くなり始めた頃に株元にたっぷりと腐葉土を敷き、そのまま冬越しさせます。

ギボウシの冬の姿

ギボウシは冬になると姿を消してしまいます。ギボウシがあった場所に見えるのは土だけです。枯れた葉や株元の茎が残っていることもありますが、概ね土しか見えなくなります。

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ギボウシは増え過ぎる?

ギボウシは株で大きくなっていきます。増え過ぎるというよりは、ギボウシの茂みができるというイメージです。数年かけて大きくなっていくので管理をきちんとしていれば増え過ぎたということにはなりません。

ギボウシは株で大きくなっていきます。増え過ぎるというよりは、ギボウシの茂みができるというイメージです。数年かけて大きくなっていくので管理をきちんとしていれば増え過ぎたということにはなりません。

植え付けから数年経ってギボウシが大きくなってきたなという時は、株分けをして少し離れた場所に植え替えるようにしましょう。

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食用ギボウシ?ギボウシの食べ方

ギボウシの新芽は「ウルイ」と呼ばれ、食用になります。春に「ウルイ」という名前で野菜売り場に並んでいるのはオオバギボウシの新芽です。まだ葉が開く前の新芽で、筒のようなフォルムをしています。  山に自生しているギボウシの新芽と有毒植物のバイケイソウの新芽はよく似ています。誤食による中毒事例もあるので、むやみに食べないように気をつけてください。

ギボウシの新芽は「ウルイ」と呼ばれ、食用になります。春に「ウルイ」という名前で野菜売り場に並んでいるのはオオバギボウシの新芽です。まだ葉が開く前の新芽で、筒のようなフォルムをしています。

山に自生しているギボウシの新芽と有毒植物のバイケイソウの新芽はよく似ています。誤食による中毒事例もあるので、むやみに食べないように気をつけてください。

ギボウシの食べ方

ウルイと呼ばれるギボウシの新芽は、お浸しや天ぷらにして食べることができます。ウルイは少しぬめりがあり、シャキシャキとしていておいしい野菜です。

ウルイは春しか出回らない山菜です。春には春のものを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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日本生まれながら海外での品種改良により、美しくなって帰ってきたギボウシ。愛好家も多く、園芸品種の数は数えきれないほど。日陰の庭の強い味方で、オーナメンタルプランツとして存在感を放ちます。葉の美しさもさることながら、初夏に咲く花も魅力的な植物です。ギボウシの魅力をもっと知って、自宅で育ててみませんか。

 

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植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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