テーブルヤシの植え替えや剪定などの育て方と増やし方(株分け)
LOVEGREEN編集部
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100均でも販売されている人気の観葉植物テーブルヤシ。テーブルやお部屋に置いておくだけで南国の風を吹かしてくれますよね。しかし、しばらく育てていると生長してきて見苦しい姿になってしまいます。そこで今回はテーブルヤシの植え替えや剪定、株分けでの増やし方をご紹介します!
目次
テーブルヤシとは
テーブルヤシはヤシ科カマエドレア属に分類される中年米原産のヤシです。テーブルに置けるほど小さいことからテーブルヤシと呼ばれるようになりました。一般的にテーブルヤシとして流通しているのはエレガンスという品種です。生長しても高さが2mほどとヤシの中では小さい品種になります。生長速度は遅く、耐陰性があり、さらには強い日光が苦手ということで室内での管理に向いている観葉植物になります。
▼テーブルヤシの詳しい育て方はこちら
テーブルヤシの植え替え方法
テーブルヤシは生長が遅いため頻繁に植え替える必要はありませんが、100均や園芸店で買ってきた後は一回り大きい鉢に植え変えることをおすすめします。一回り以上大きい鉢に入れてしまうと、根が土の水を吸収しきることができずいつまでも土が湿ったままになってしまいます。
土がいつまでも湿っていると根腐れを起こすことがあるので、必ず一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使いたい場合は根を半分の量にカットし、葉の枚数も減らしてください。今回植え替えるテーブルヤシはこちらです。葉のボリュームが増えてきたので植え替えます。
今回植え替えるテーブルヤシはこちらです。葉のボリュームが増えてきたので植え替えます。
まず鉢からテーブルヤシを取り出して古い土を優しく取り除きます。すべての土を取り除く必要はありません。大体で大丈夫です。
次に土を用意します。テーブルヤシは高温多湿を好みますが、土が常に湿っている状態だとコバエが発生したり根腐れを起こしたりするので、水はけの良い土を使い小まめに水やりをする方が失敗するリスクを押さえられます。今回使うのは観葉植物用の土2、赤玉土1、鹿沼土1を混ぜ合わせた土です。
まず初めに観葉植物の土を用意します。これがベースの量になるのでしっかり測る必要はありません。
次に観葉植物用の土の半分の量の赤玉土を用意します。
次に観葉植物用の土の半分の量の赤玉土を用意します。
最後に赤玉土と同じ量の鹿沼土を用意します。
あとはよく混ぜれば完成です!
鉢穴に鉢底ネットを被せます。鉢底ネットは鉢底石や土の流出を防ぐだけでなく、ナメクジやダンゴムシといった害虫が鉢の中に侵入するのを防ぎます。
次に鉢底石を入れます。鉢底石は通気性と排水性を良くする役割があります。鉢底石が入っていないと土が乾きにくくなり、コバエの発生や根腐れの原因になります。
土を少し入れます。
テーブルヤシをバランスよく配置して周りに土を入れていきます。
あとはたっぷりと水をやれば植え替え終了です!
テーブルヤシの増やし方(株分け)
テーブルヤシは株分けで増やすことができます。購入したときは数株一緒に植えられていることが多いので、株分けをして増やすことができます。
まず、テーブルヤシを鉢から出して古い土を取り除いた後、手で根をできるだけ傷つけないように株分けします。
優しく引っ張ると株分けすることができます。
大きさにもよりますが、3~4つ位に分けることができます。株分けに使用する土は植え替えのときに使用した観葉植物用の土2、赤玉土1、鹿沼土1を混ぜ合わせたものを使用します。
鉢穴に鉢底ネットを被せます。鉢底ネットは鉢底石や土の流出を防ぐだけでなく、ナメクジやダンゴムシといった害虫が鉢の中に侵入するのを防ぎます。
鉢底ネットを被せたあとに鉢底石を入れます。鉢底石は通気性と排水性を良くする役割があります。鉢底石が入っていないと土が乾きにくくなり、コバエの発生や根腐れの原因になります。
土を少し入れます。
株分けしたテーブルヤシをバラン良く配置して、周りに土を入れます。
最後に水をたっぷりかければ終了です!
テーブルヤシってどうやって剪定するの?
テーブルヤシの剪定には少し注意が必要です。
テーブルヤシなどのヤシ科の植物は葉の内側から新しい葉を展開させます。
そのため、誤って新しい葉を切ってしまうと次の葉が出てこれず、枯れてしまう場合があります。テーブルヤシの剪定は古い葉を切り落とし、通気性を大きく確保したいなら株分けをしてください。これでテーブルヤシの剪定は終了です!
テーブルヤシの管理方法
ここではテーブルヤシの管理方法をご紹介します!
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日光
【屋外】
春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと、刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、50%程度の遮光をしてください。 遮光するときに遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。遮光ネットと寒冷紗はホームセンターや園芸店だけでなく、100均でも購入することが出来ます。
【屋内】
耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、日光が当たった方が健康な株になるので、なるべく日光が当たる場所に置いてください。テーブルヤシはヤシ科の植物ですが、室内でも直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。
置き場所
耐陰性があるため日光が入る室内ならば置くことができます。エアコンなどの乾燥した風が直接当たると葉が傷んでしまうので、直接当たらない場所に移動してください。
水やりの仕方
土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。乾燥してくると葉がぐったりとしてくるので、そうなる前に水をあげてください。霧吹きなどで葉水をするのも害虫対策におすすめです。葉の枚数が多く、ホコリが積もりやすいので葉水のときに濡らしたティッシュペーパーなどで拭いてください。
肥料のやり方
肥料はなくても育ちますが、施肥をした方が生長がはやいです。2000~3000倍に希釈した液体肥料を10日に1回のペースで与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
【施肥するときの注意点】
適切な希釈倍率を守らないと肥料焼けをしてしまうので、しっかりと濃度測定を行ってください!
病害虫の種類と対策
テーブルヤシが被害に遭いやすい害虫の種類と対策方法をご紹介します。ハダニ、アブラムシ、カイガラムシ、ナメクジ、ダンゴムシについてはLOVEGREEN内で対策方法が詳しく書かれているので、そちらを参考にしてみてください。
【ハダニ】
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。
【アブラムシ】
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがテーブルヤシの中に侵入し、病気を発症させます。
また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
【ナメクジ】
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。少し食害された程度なら生長に問題はありませんが、葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。
【ダンゴムシ】
柔らかい花芽や新葉、発芽したての株を食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、外で管理しており地面の近くにテーブルヤシを置いている場合は注意が必要です。
【バッタ】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。割り箸などで見つけ次第捕殺してください。防虫ネットも有効です。
夏越しと冬越し
【夏越し】
屋外で、気温が40℃以上になった場合は日陰に移動してください。50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。午前中に行うと暑くなり根が傷んでしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に一度のペースで行うと夏バテを防止できます。
【冬越し】
気温が低くなったら生長が緩慢になるので、土がの表面が乾いてから2~3日後に水をやってください。気温が5℃を切ると葉先などが枯れてきてしまうので、切らないように室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。ファンヒーターなど暖房器具を使う場合は火事に注意してください。
いかがでしたでしょうか。これを機に人気の観葉植物テーブルヤシを育ててみませんか? テーブルヤシは園芸店だけでなく100均でも売られているので好みの株をぜひ見つけてみてください。最後にテーブルヤシを管理するときに便利な記事をご紹介します!ぜひご覧ください。
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