LOVEGREENが「ムーミン」とコラボレーションして感じたこと・学んだこと
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「Respect for Nature」は、「ムーミン」の世界を表す哲学のひとつ。LOVEGREENはそんな「ムーミン」の世界観に共感し、この一年間コラボレーションして様々な企画に取り組んできました。
今回は、埼玉県飯能市にあるムーミンバレーパークを訪れて、LOVEGREENの目線で「ムーミン」の小説や物語の世界にふれながら、「ムーミン」と歩んできて感じたことや学んだことを振り返りたいと思います。
ムーミンバレーパークの管理・運営を行っている「株式会社ムーミン物語」の皆さまに見どころを案内していただき、植栽についても貴重なお話を聞くことができました。
撮影協力/ムーミンバレーパーク・株式会社ムーミン物語
目次
「ムーミン」はどんなイメージ?

可愛いキャラクター
皆さんにとって「ムーミン」はどんなイメージですか?
編集部の中でもそれぞれ違うと思うのですが、個人的には今までムーミンといえば「白くて丸いフォルムで可愛い」「優しい印象で癒されるキャラクター」と思っていて、テレビで放映されていたアニメと「ねえムーミン こっちむいて」からはじまる歌が真っ先に思い浮かんでいました。
ムーミンバレーパークは2年前に一度訪れたことがあり、その時に一番感銘を受けたのは、ムーミンとトーベ・ヤンソンさんに関する展示スペースでした。常設としては世界初なんだそうです。

展示スペースでは、小説や絵本、コミックスなどの原作の挿絵とともに、ムーミンの「可愛い」だけではない深い魅力や、トーベ・ヤンソンさんの「ムーミン」の物語に込めた想いを感じることができます。
戦後の暗く悲しい時代背景の中で描かれた
「ムーミン」の小説は終戦の年1945年から1970年に出版された9作品のシリーズ。ムーミン谷は、ムーミンたちが美しい自然にかこまれて暮らす、のどかで平和な場所です。「小さな日常世界にひそむ本来的な偉大さ」を見いだす楽しさ。それが、トーベ・ヤンソンさんが伝えたかったことであり「ムーミン」の物語の魅力とされています。

何気ない日々の中で喜びを見つける才能
ムーミンたちは、何よりも「家族」や「友達」を大切にして、ささやかな日常の中に喜びを見つけることが得意なんだそうです。ムーミンママが作るパンケーキなどの料理をみんなで食べたり、ゆっくりコーヒーを飲んだり、自然を愛して季節の変化を楽しんだりすることに幸せを感じる暮らしは本当に素敵です。
変化や逆境すらも楽しめる心
ムーミンたちは、彗星の接近や洪水の危機に直面しても、家族と仲間たちと協力して状況を前向きに受け入れ、楽しさや喜びを見出そうとする強さを持っています。この強さは、不確実でストレスの多い現代社会でも変わらず大切なものだと共感し、ムーミンのことがさらに好きになりました。
自然と共生する
ここからは、マーケティング部 広報の羽毛田さん、施設管理部(植栽スタッフ)の小貝さんと北澤さんに案内していただきながら教えてもらった貴重なお話も紹介していきます。

小説『ムーミンパパ海へいく』の舞台となる灯台
ムーミンたちは、海や山に囲まれた美しいムーミン谷で自然の恵みを享受しながら暮らしています。 自然豊かな宮沢湖のほとりに、北欧の雰囲気が漂う森と湖の環境を生かしてつくられたムーミンバレーパークは、自然と一体化したテーマパークで、ムーミンの物語の世界へ没入できる場所です。

泳ぐのが大好きなムーミンたちが夏に過ごす水浴び小屋
パーク内には、物語に出てくる「灯台」や「水浴び小屋」、「おさびし山」を再現したスポットもあり、歩いているだけで自然と物語に包まれて心身ともにリフレッシュできます。
羽毛田さん:
ムーミンバレーパークは、曇りや雨でも美しいんですよ。北欧の森の感じが出たり「ムーミン」の物語のちょっと寂しい雰囲気も出ますし。春は花が美しくて、夏は木陰が涼しくて、秋の紅葉も見事で、雪の日もとてもきれいです!四季を感じられるので一年中景色に飽きることはありません。

スナフキンのテント
おさびし山の麓をぐるりと回り込んだ、パークの最も奥にあるスナフキンのテント。一人の時間を大切にして自由を愛するスナフキンが、ひっそりとテントを張っています。
羽毛田さん:
スナフキンのテントまで歩いて行く道もとても素敵なんです。
北澤さん:
植栽スタッフは出勤時間が早いので、早朝にこの道を歩くと鳥の爽やかな鳴き声が聞こえていつも心が癒されています。

北澤さん:
スナフキンのテントのそばには、植栽スタッフが種を蒔いたムラサキハナナと菜の花がもうすぐ一面に咲いて、紫と黄色のコントラストがきれいなんですよ。

おさびし山エリア
羽毛田さん:
菜の花が満開になる頃には、この道の両脇に「わらび」や「つくし」などの野草が出てきたり、桜が咲いたり、秋にはヒガンバナが咲いたりモミジがきれいだったり……自生している植物で季節を感じることができるんです。
小貝さん:
隣接している森の部分も管理していて、本物の自然なので、枝が折れて落ちてきたりしないように日々の安全対策を徹底しています。秋の紅葉を楽しんだ後は、メタセコイヤの大量の落ち葉を花壇の寒さ除けのマルチングに使ったりもしています。
北澤さん:
落ち葉は、カフェのコーヒーかすを混ぜて腐葉土を作るのにも活用していますね。
羽毛田さん:
植栽スタッフはいつも、自然を生かして守りながらこわさずに利用して、パーク全体をきれいに保っているのですごいと思っています。

小貝さん・北澤さん:
この場所は、もともと草木が生い茂っていたところを、植栽スタッフが切り開いて開墾してハーブガーデンにしたんですよ。パーゴラや花壇なども手作りです。
編集部:
え???こんなに広い場所を植栽スタッフの方の手仕事でハーブガーデンに生まれ変わらせるなんてすごいですね!素敵すぎます!
北澤さん:
宿根草のハーブたちが芽吹き始めているので、もう少し暖かくなるといっせいににぎやかになります。無農薬で育てているので、植栽スタッフがハーブティーに使ったりもしていますよ。
羽毛田さん:
この場所でお昼寝しているお客様(パパさん)を何度か見たことあります(笑) 静かにのんびりできるエリアなんですよね。

北澤さん:
様々な鳥が遊びに来るので、廃材で巣箱や鳥の遊び場を作ったりもしています。バードウォッチングも楽しいですよ。
ハーブガーデンをミツバチが通り過ぎて……
羽毛田さん:
そういえば、パーク内でミツバチを飼っているんですが、見て行かれませんか?
編集部:
ぜひ。でも、何でミツバチを飼っているのですか?

羽毛田さん:
「ムーミンバレーパーク ミツバチプロジェクト」を行っていて、近隣の花を蜜源としてミツバチたちが集めた蜜から作ったハチミツを、売店で販売しているんです。パークでは毎年違う花を植えているので、毎年違う味わいになるのも売りなんですよ。

小貝さんがミツバチの巣箱を見せてくれました。周りにはたくさんミツバチが飛んでいますが、小貝さんは全く動じることなく落ち着いています。巣箱の入り口をふさぐように前に立ったり、はたいたりしなければ、ミツバチは攻撃して来ないそうです。
買って帰りすぐに食べてみると、ものすごく濃厚でこくがある美味しいハチミツでした!
ムーミンママのおもてなしの心

「The door is always open」は、「ムーミン」小説80周年のテーマです。ムーミンママは誰に対しても寛容で、家のドアにカギをかけず、どんな生きものでも温かく迎え入れてもてなし、みんな家族の一員になっていきます。

ムーミンママは、料理上手として知られるとても愛情深いキャラクターで、ムーミン一家だけでなく、突然訪ねて来る見知らぬ来客にも料理をふるまう姿が印象的です。
パンケーキやサンドイッチなど、ムーミンママのシンプルで美味しい家庭料理は一番のご馳走だと思います。

パーク内には「ドッグラン」がありました。
編集部:
もしかして、ペットも一緒に入れるんですか?
羽毛田さん:
はい。「The door is always open」の考え方なので、皆さんがご家族だと思っていらっしゃるペットはお入りいただけます。ミーアキャット、ミニブタ、アヒル、サル、鷹、フクロウなども来たことがありますよ。ペットと一緒入れるテーマパークは珍しいと思います。
※ペットを連れての入園を希望される際のお願いとご注意点はこちらをご覧ください。
ムーミンたちは花が好き

小説『ムーミン谷の彗星』のワンシーンのオブジェ
ムーミンママの趣味は、植物を育てること。特に大切にしているのはバラです。『ムーミン谷の彗星』の中で、彗星が近づいてきて洞窟に避難するシーンでは、ムーミンママは黄色いバラを庭から掘り起こして持って行きたいと言いました。
その時の引っ越しの荷物が忠実に再現されたオブジェには、しっかり黄色いバラの鉢も乗っています。

小説『ムーミン谷の彗星』より
編集部:
オブジェが本当に挿絵にそっくりですね!まるで物語の世界から飛び出してきたみたいです。

小説『ムーミンパパ海へいく』より
小説『ムーミンパパ海へいく』でムーミン一家が灯台のある島に移住したとき、ムーミンママは慣れない環境から元気がなくなってしまい、ムーミン谷が恋しくなり、灯台の部屋の壁に花の絵を描きます。そして、その絵の中に入って安らぎを感じるようになります。

パーク内にある灯台には、ムーミンママが小説の中で描いた絵が再現されています。
編集部:
物語の中に入り込んだような気持になってワクワクしますね!

ストーリーの扉(ムーミンママが灯台の部屋の壁に絵を描いているシーンを紹介中)
その場所にまつわる「ムーミン」の物語を、パークオリジナルのショートムービーで紹介してくれる「ストーリーの扉」が点在しているので、これを見れば物語を知らなかった方でもすぐに楽しめます。

花壇では、植栽スタッフさんたちが春の花(ルピナス、ローダンセマム、キンセンカ、デイジー、ムルチコーレなど)の植え替え作業の真っ最中でした。
羽毛田さん:
シーズナルイベントごとにテーマの花を決めて、それに合わせて植栽スタッフがパーク全体を彩ってくれます。「リトルミイとヒマワリ」など、キャラクターと季節の花をマッチさせるとイベントが盛り上がって皆さまに喜んでもらえるので、お花にはかなり力を入れています。

特別に見せてもらったバックヤードにも、たくさんのルピナスの苗がスタンバイ中!ビニールハウスの中もルピナスやラナンキュラスでいっぱいです。花の甘い香りがたちこめていました。
小貝さん:
今年のルピナスは背が高くて見ごたえがありますよ!3月中旬にはパーク内に2,000株のルピナスが登場します。

小貝さん:
冬の寒い時期もアイスチューリップを咲かせて華やかにしたり、いつ来園されても花を楽しんでもらえるように植え替えをしています。春の花は3月中旬から4月の初め頃までが見頃です。
羽毛田さん:
ムーミン屋敷のムーミンママの花壇の縁取りには、小説の挿絵と同じように貝殻が飾られているんですよ。

小説『ムーミン谷の彗星』より
編集部:
細かいところに注目して園内を回ると、発見がたくさんあってとても楽しいですね!
「ムーミン」の物語は大人になるほど共感できる

ムーミン谷の橋
羽毛田さん、小貝さん、北澤さん、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
ムーミンの世界を表す哲学のひとつである「Respect for Nature」を、ムーミンバレーパークでもひしひしと感じ、心満たされるひとときでした。
「ムーミン」の物語は、大人が読んでも新たな発見や癒しを得ることができます。可愛いキャラクターというだけではなく、「ムーミン」の物語には大人になるほどに深く共感できる哲学的なメッセージが込められていることを知り、今ではすっかりその魅力にはまっています。
▼ムーミンとLOVEGREENのスペシャルコラボコンテンツはこちら
ムーミンバレーパークを案内してくださった皆さま

写真左側:施設管理部 北澤涼子さん
写真中央:施設管理部 部長 小貝弘忠さん
写真右側:マーケティング部 広報 羽毛田紗矢香さん
ムーミンバレーパークは、自然を大切に暮らしているムーミンたちにぴったりな、自然と調和した心身ともに癒される素敵な場所です。
2026年3月16日に開園7周年を迎えるムーミンバレーパークでは、春の訪れとアニバーサリーを祝うイベント「SPRING FESTIVAL」を開催中です。(4月5日日曜日まで)ぜひお出かけください。
※記事中の画像/引用文出典元:『ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星 』著:トーベ・ヤンソン 訳:下村隆一 講談社
※記事中の画像/引用文出典元:『ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく』著:トーベ・ヤンソン 訳:小野寺百合子 講談社
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