セダムを使ったリースや様々な寄せ植えアレンジの作り方
戸松敦子
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セダムの繊細な葉の形や色のグラデーションをいかして、セダムだけで「育てるリース」や「オシャレな寄せ植え」を作ってみました。セダムを使って5種類の植え方(飾り方)を考えたので、その作り方を詳しくご紹介します。セダムは過湿が苦手なため、乾燥気味に育てるので水やりの回数も少なく、お手入れも簡単。園芸初心者にもおすすめの植物です。お好みで様々にアレンジして、いろんな所に飾って楽しみましょう!
目次
- セダムとは
- セダムをテラコッタ鉢に植えてみよう!
- セダムをブリキの器に植えてみよう!
- セダムを底穴の無い器に植えて室内で育ててみよう!
- セダムを木製フレームの器に植えてみよう!
- セダムをリース型の器に植えてみよう!
- セダムの繊細な魅力と強さの魅力
セダムとは
「セダム(sedum)」は、万年草、ベンケイソウとも呼ばれる乾燥に強い野草です。
セダムはそのたくましい強さを生かしてグランドカバーや屋上緑化によく使われますが、一方、繊細な葉の形や美しい色を生かして寄せ植えやリースを作り、庭やベランダで育てて楽しむこともできます。
▼セダムについてもっと詳しく知りたい方はこちら!
セダムをテラコッタ鉢に植えてみよう!
初心者の方がセダムを植えるのにおすすめな鉢は、テラコッタ鉢です。
まず、植えるのが簡単。そしてテラコッタ鉢は吸水性・通気性がとても良いので蒸れてしまう心配がありません。
では、植えていきましょう。
用意する材料
・テラコッタ鉢
・鉢底ネット
・市販の培養土(「花、野菜用の土」または、「多肉植物、サボテン用の土」など)
・セダムの苗
作り方
鉢底ネットを敷いたテラコッタ鉢に、鉢の高さの半分くらいまで土を入れます。
セダムの苗をポットからはずして、根がはっている底面の部分を手やハサミでカットして土の部分をコンパクトにして新しい土に植えていきます。
この写真は別のセダムの苗ですが、このように根がまわっている底の部分をカットして新しい土に植え付けます。
古い根を切ることでさらに勢いよく育つと言われています。
セダムは乾燥に強く、切った茎を土にまいておけば根付くほど強健な植物ですが、一方、蒸れには弱い性質があります。
梅雨~暑さが厳しい時は、根をあまりいじらない方が良い場合もあります。根をいじった後は、半日陰で少し休ませましょう。
根をコンパクトにしたセダムの苗をテラコッタ鉢に植え、隙間に土を一周入れます。
指で土をつつきながら、しっかりと土を入れましょう。
完成です。水をあげて、半日陰で数日休ませてから、日あたりに移動させて育てましょう。
ペイントしたテラコッタ鉢に植えると、それだけで全く違う雰囲気を楽しめます。
セダムをブリキの器に植えてみよう!
お好みで、セダムをアンティーク風のブリキの器に植えてみましょう。
用意する材料
・ブリキの器(底穴が無い場合は、穴をあけましょう。)
・不織布
・セダムの苗
・市販の培養土(「花、野菜用の土」または、「多肉植物、サボテン用の土」など)
・水苔(水でふやかしておきます。)
・土入れ
作り方
ブリキの器に、不織布を敷いて培養土を器の高さの1/3くらい入れます。
(不織布は、土もれ防止とブリキの器の劣化防止のため使いましたが、無しでも作ることができます。)
このセダムの苗はあまり根がはっていませんでしたが、器に収まるサイズに底の方の土を落としてから植えていきます。
セダムが美しく見える向きを考えながら、苗をブリキの器にセットします。
隙間に土を一周入れます。指でつつきながらしっかりと土を入れることで、苗がぐらつかずに根付きます。
不織布を器のふちから5㎜ほど長く残してカットします。
水でふやかしておいた水苔をセダムのまわりに一周はわせていきます。
完成です。水をあげて、半日陰で数日休ませてから、日あたりに移動させて育てましょう。
セダムを底穴の無い器に植えて室内で育ててみよう!
ひと工夫すると、セダムを底穴の無い器に植えて室内で育てることもできます。
用意する材料
・底穴の無い器
・根腐れ防止剤
・セダムの苗
・市販の培養土(「花、野菜用の土」または、「多肉植物、サボテン用の土」など)
・ココヤシファイバー
・土入れ
作り方
底穴の無い器の底に、根腐れ防止剤を器の底一面にうすく敷きます。
根腐れ防止剤の上に、培養土を器の高さの1/3くらいまで入れます。
セダムの苗の底の根がまわっている部分を切って土の部分をコンパクトにします。
セダムの苗を底穴の無い器に植えていきます。
隙間に土を入れます。指でつつきながらしっかり土を入れます。
セダムのまわりに一周、ココヤシファイバーを敷きます。ココヤシファイバーを敷くと、水やりをする時に土が漏れにくくなるうえに、おしゃれ感がアップします。
底穴の無い器でセダムを育てる場合、水のあげ方に少し注意が必要です。
水は、器の容量の1/3くらいあげます。その後は土が乾いてきたら、いつも器の容量の1/3くらいの水をあげることを繰り返しましょう。
室内の明るい窓際で育てられます。日光不足で徒長した場合は少し切り戻したり屋外で日光浴をさせてあげましょう。
セダムを木製フレームの器に植えてみよう!
セダムはナチュラルな木製フレームにもとっても似合います。
用意する材料
・木製フレーム(内側にプラスチックケース付き。ケース無しの場合は、不織布で代用できます。)
・市販の培養土(「花、野菜用の土」または、「多肉植物、サボテン用の土」など)
・セダムの苗
・ココヤシファイバー
・土入れ
庭や駐車場などのレンガやコンクリートの継ぎ目のちょっとした目地のようなスペースに植える用に、こんなミックスセダムが売られています。今回はこのタイプの苗を使ってみましたが、普通のポット苗でももちろん作ることができます。
作り方
木製フレームの内側にプラスチックケースがついている場合は、ハサミで数ヵ所切り込みを入れて水はけ用の穴をつくります。
プラスチックケースがついていない場合は、内側に不織布を敷いてから植え付けると木製フレームの劣化を遅らせることができたり、植え替えの時に土を取り換えやすくて便利です。
木製フレームにプラスチックケースをセットして、器の高さの1/2弱まで土を入れます。
セダム苗ひとつかみを土の部分ごと手でカットし、根の部分が器に収まるよう土を落とします。
ひとつかみずつ、植えていきます。
色のバランスなどを見ながら、はじまで植えます。
隙間に培養土を入れます。手前からと、反対側の後ろ側からもしっかりと入れましょう。
セダムのまわりに一周、ココヤシファイバーを敷きます。ココヤシファイバーを敷くと、水やりをする時に土が漏れにくくなるうえに、ナチュラル感がアップします。
お好みのピックをさして飾ってもいいですね。水をあげて半日陰で数日休ませてから、日あたりに移動させて育てましょう。
育ってくるとそれぞれのセダムが様々な方向に伸び出して動きが出て楽しいですよ。
セダムをリース型の器に植えてみよう!
セダムの美しいグラデーションをいかして、セダムだけで「育てるリース」を作ってみました。
リースの丸い形は永遠や平和などを意味すると言われています。丈夫なセダムのリースを玄関やベランダに飾ったら素敵ですね。
用意する材料
・リース型の器(直径20cmほど)
・不織布
・水苔(水でふやかしておきます。)
・市販の培養土(「花、野菜用の土」または、「多肉植物、サボテン用の土」など)
・セダムの苗5ポットほど
作り方
リース型の器に不織布を敷いて、器の高さの1/2弱の土を入れます。
セダムの色や葉の形を見て、植えていく順番をおおまかに決めます。
写真のように、セダムは2~3株に株分けして使います。
土の部分を両手で持ち、優しく少しつぶしながら根が分かれる場所を探して株分けしましょう。
株分け後に、セダムの底土を落としてコンパクトにして植えていきます。
株分けして植えることで、繊細なグラデーションをつくることができます。
細かい葉、多肉質の葉、上に伸びるタイプ、垂れ下がるタイプ、様々な特性をいかして、動きのあるデザインにすると楽しいですね。
セダムを植え付けたら、リースの外側一周と内側一周の隙間に土を入れていきます。
リースのふちから不織布を1㎝ほど多めに残してカットします。リースの外側と内側を両方カットしましょう。
不織布を内側に織り込むようにして、セダムのまわりに外側と内側両方から水苔をはっていきます。
完成です。水をあげて半日陰で数日休ませてから、日あたりに移動させて育てましょう。
セダムの繊細な魅力と強さの魅力
「切った茎を土にまいておけば自然に根付いてどんどんふえる丈夫な植物」のイメージが強いセダムですが、今回はその繊細な葉の魅力にクローズアップして、そばにちょっと置いて楽しめる様々な寄せ植えをつくってみました。
繊細な葉が作り出すそのミニチュアなかわいい世界観には何とも心をくすぐられます。繊細なのにとっても丈夫なセダム。その正反対な魅力を持ち合わせるセダムがとても好きです。皆様もぜひ、育ててお楽しみください。
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