割れたトマトは食べられる!裂果の原因や対策方法
LOVEGREEN編集部
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トマトの実が裂けてる!
そんなショッキングな光景を目にすることはありませんか?今回は収穫前のトマトの裂果(れっか)についてご紹介します。
目次
トマトの裂果(れっか)
トマトの実が裂けた状態のことを裂果(れっか)といい、裂けた方向によって呼び名が変わります。
同心円状裂果(環状裂果)
トマトのヘタの周りをぐるっと円を描くように裂けてしまった状態のことを、同心円状裂果(どうしんえんじょうれっか)又は環状裂果(かんじょうれっか)といいます。
放射状裂果
トマトのヘタからお尻の部分にかけて、縦に放射状に裂けることを放射状裂果(ほうしゃじょうれっか)といいます。
トマトの裂果(れっか)原因
トマトの裂果の要因は一つではありません。大きく分けて水・光・温度この3つの条件が関係しています。
急激な水分の吸収
土壌の極度な乾燥後の急激な降雨や水やりによって、トマトの皮が裂けてしまう現象です。つまり、内側の生長に、外側の皮が追い付かない状態になり裂けてしまうのです。
強い直射日光
強い直射日光によって、トマトの皮が老化して実が裂けてしまう生理現象です。
温度差
朝晩の寒暖の差や、夜露でもトマトの裂果の可能性は上がります。これは、温度差により、実が膨張して皮が裂けるという状態によるものです。
トマトの裂果(れっか)対策
トマトの裂果の原因が分かったら、裂果しないための対策をしましょう。
強すぎる日焼けを避ける
麻布や遮光シートでトマトの日除けを作成
じつは、トマトの一番の裂果の原因となるのは日焼けによるものではないかともいわれています。夏の強すぎる日差しを避けてあげることでかなり裂果を防ぐことができますので、UVカットフィルムや冷熱遮断アルミシートなどでトマトの実を日差しから守ってみましょう。
雨除け
比較的皮が薄く、繊細な品種を育てている場合は、直に雨に当たらないようにすることで、皮が裂けることを予防することができます。軒下に移動するなどして、雨にあまり当たらない環境で育ててみましょう。
極度の乾燥を避ける
トマトを甘くするために、乾燥気味に育てている方も多いかと思います。この場合、急激な水やりを避けることで、裂果(れっか)を回避することができます。
水やりをこまめに行うというよりも、極度まで乾燥させないということに注意して育てましょう。
育てる品種を変更する
皮が破けやすい品種もありますので、裂果に強い品種を選びましょう。
例えば「品種○○~果皮は薄くても、割れにくい…」品種ごとの説明に最初から明記されていますので、選ぶ際に参考にしてください。
裂果(れっか)トマトは食べても大丈夫?
結論として大丈夫です!
裂果(れっか)してないトマトに比べて、裂果(れっか)トマトは食味がいくぶんか落ちますが、食べることができます。
裂果(れっか)している部分は皮が固いのでその部分を取り除き、傷口の部分が腐ったり、虫がついていないか確認してお召し上がりください。
今回ご紹介したトマトの裂果(れっか)、みなさんの育てているトマトは大丈夫ですか?春夏野菜の収穫も、もうすぐ終わりに近づきます。育てているトマトが、最後まで美味しく収穫できますように♪
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