ズッキーニをベランダ菜園で収穫!育て方とプランター栽培のコツ
LOVEGREEN編集部
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日本では歴史の浅いズッキーニですが、オシャレ野菜として年々私たちの食卓に欠かせないものになっています。
ズッキーニを育てる時、花粉を運んでくれる昆虫がなかなか訪れないベランダ菜園では、虫の代わりに人工授粉をしてズッキーニを実らせます。なんだか、ガーデニング上級者の野菜のように思ってしまいますがコツをつかめばしっかり実がつきますので、みなさんもズッキーニをベランダで育てて収穫してみませんか。
目次
ズッキーニの植え付け
ベランダ栽培の注意点
このような場所にプランターを置くのはNG
ベランダでズッキーニを栽培する際に、そのベランダが南向きか北向きかということも、重要なポイントですが、一番大切なことは他にあります。
室外機の位置です。
ズッキーニは風通しの良い環境を好みますが、不自然な強い風、しかも熱風は禁物です。ただでさえ、プランターという小さな器で植物を育てるため、土の乾燥が激しく、ズッキーニが弱りやすい環境を作ってしまいます。
できるだけ室外機の風に当たらない環境でズッキーニを育てるようにしましょう。
プランターの準備
ズッキーニの根が大きく張ることができるように、プランターはある程度土の量が多く入るものを用意しましょう。
ズッキーニも人間と同じで、器によって実る大きさも量も違います。ご自身のベランダの広さに合う、無理のないプランターを選ぶことで、自ずと収穫できる量も分かってきます。
ズッキーニのプランター
高さ、幅、奥行き共に30cm以上の約28~50リットル以上のサイズがよく育つと思います。
土の準備
排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷きます。土は、野菜用の培養土で育てましょう。
ズッキーニの植え付け時期
温暖地(一般地)でのズッキーニの植え付け時期は、気温が十分暖かくなってから4~5月のゴールデンウィークの前後が適しています。この時期までに苗を用意し、植え付けていきましょう。
ズッキーニの苗の選び方
ズッキーニの品種は様々あり、長さは20cm前後のキュウリくらいの大きさから、直径7~8cm位のずんぐりした丸型のものや卵型、UFO型や星形など様々な形のものがあります。色も緑や黄色、白色、ツートーンカラーなど多くの品種があります。どれにしようか迷ってしまいますね。
葉の緑が濃く、厚みがある。
元気そうな濃い緑の葉をしっかり目で確かめましょう。 ホームセンターや園芸店で、葉をやみくもに触るのはNG。お店への配慮あるマナーを心がけましょう。
節間がしまっている。
他の野菜と比べて節間が間延びしたものはあまり見られないと思いますが、ヒョロヒョロとしていないしっかりした苗を選びましょう。
大きい子葉が付いている。
ご覧の通り、立派な大きい子葉です。
蕾か花が付いている。
雌花と雄花がもうしっかりと出来ていまが、ズッキーニが実るかどうかは今後の受粉次第で決まります。昆虫の手助けをあまり得られない時は、人工授粉でしっかり実らせてあげましょう。
病害虫が付いていない。
アブラムシを発見しましたが、この位なら初期段階ですのでしっかり取り除けば大丈夫です。
苗の先端に勢いがある。
青空に綺麗な緑のズッキーニの葉♪
このズッキーニの苗の勢いをそのままに、上手に育ててあげたいですね。
ズッキーニの植え付け方
さて、いよいよ苗の植え付けです!関東地方の植え付け適期はゴールデンウィークがいい時期です。連休を利用してズッキーニの苗を植え付けていきましょう。
1.苗に充分水分を与える。
バケツに水を用意して苗にしっかり水を吸収させましょう。
2.プランターに苗と同じくらいの穴を開け、苗を軽く手で押さえ根鉢を崩さないように植え付けます。
3.苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように植え付けてあげると乾燥しずらいでしょう。
4.箸か小さめの支柱を立てて苗を安定させます。
誘引がまだできないほど小さな苗ですが、このように割りばしなどで軽く支えましょう。
5.最後はお水をしっかりあげます。
植え付けてから1週間はしっかり苗に水を与えてください。苗が活着したら、適度な水やりに切り替えていきましょう。
6.まだ苗が小さいので、寒冷紗に入るうちは出来るだけ中に入れて育てましょう。
日中はとても暖かい季節になりますが、日が暮れると気温は下がります。害虫対策だけでなく、寒さ対策のためにもこの時期は寒冷紗の中に入れてあげましょう。
弱っているズッキーニの苗の対処方法
大きい子葉が付いてない。
原因
購入するときにはまだ小さい苗の状態です。この時期に子葉が枯れてしまったということは、株が弱っている可能性があります。
対策
子葉の付いていない苗は選ばないか、いち早く植え付けてあげましょう。
病害虫が付いている。
原因
風通しの悪いところ、密植状態で育てられた、もともと弱い苗だったことが考えられます。
対策
早速捕殺しましょう。まだ、初期の段階なので集中して取り除けば間に合います。
苗の先端に勢いがない。
原因
水が足りない状態だったのかもしれません。
対策
水をしっかり吸わせてあげましょう。これでもち直さない場合は、苗自体が弱っていると考えられます。
ズッキーニの日頃のお手入れ
病害虫チェック
ズッキーニの葉の裏にハダニが発生してないか、新芽の先にアブラムシはいないか、よく確認しましょう。
特にハダニは乾燥すると発生しやすいので、水分を与えることでかなり防ぐことができます。ニームや木酢液などを希釈して、スプレーしてあげましょう。スプレーすることで病害虫を防ぐだけでなく、ニームや木酢液は葉に栄養も与えることができます。まだ収穫期ではないこの時期は、追肥による栄養補給よりも葉からの栄養補給も有効といわれています。
スプレー後希釈液が余ったら、土にそのまま与えても肥料代わりとなります。
追肥
ズッキーニは収穫が始まりだしたら、2週間ごとに追肥をします。
肥料を施す位置は、葉が広がった先よりも少し先の方に施します。というのも、だいたい根の広がりというのは葉の広がりと同じくらいといわれています。そのため葉の先を目安に肥料を施します。今回はプランターで育てているので、だいたいプランターの外側に追肥をしましょう。
草勢が落ちているときなどは、様子をみて少し肥料を施してあげても良いでしょう。
水やりなど
収穫する以前は水の与えすぎに注意し土が乾いてからしっかり与えますが、収穫最盛期になるとズッキーニは水分を必要とします。
日頃から乾燥させないように、定期的にお水をあげるよう管理しましょう。通常畑で栽培する際は、雨のはね返りによる病害虫を防いだり、夏の乾燥を防ぐためにマルチや敷きわらを敷くことが多いです。
春夏のプランター栽培は、バーク堆肥などを敷いて梅雨時期の雨のはね返り・乾燥を予防すると、いくぶんかそれらを防ぐことができますので、是非お試しください。
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