個性派サボテン、メロカクタスの種蒔きをしてみました。
峰亜由美
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「メロカクタス」これはサボテンの種類の名前です。
サボテンと言えば鮮やかでビビッドカラーの美しい花を想像する事と思いますが、メロカクタスは10年の歳月を経て花座(ハナザ)と呼ばれるフワフワとした赤い帽子の様な形をした冠を成長させます。その中に内に秘めた花を咲かせ、サボテンの中でもひときわ個性的でユニークな種類のサボテンです。
今回はその種に出会う事が出来たので育ててみる事にしました。
種まきから発芽までの様子をご紹介致します。
目次
個性派メロカクタスってどんなサボテン
サボテンの中でもひときわ個性溢れるメロカクタスはその成長は極めて遅く10年の歳月を経て初めて花を咲かせるユニークな成長過程をするサボテンです。
臙色をした花座(ハナザ)と呼ばれる冠がサボテンの胴の上に盛り上がり、赤い帽子のような形をしています。その花座の中に房ができて、外へは姿を見せない内に秘めた花を咲かせます。
花は外へは姿を現さず見る事が出来ませんが、花が咲くことを知らせる細い棒の様な突起が花が咲く時期になると花座の上に顔を出します。突起が出て来た時が開花のお知らせです。
これは花と種かもしれない
なんとも言えない不思議な形をしているメロカクタスの花は謎がいっぱいです。
花座(ハナザ)の上から飛び出ている、突起した棒の様なものを引っ張ってみると薄い皮に覆われた1㎝程の房が現れました。
柔らかい房の中を広げてみると内側に無数の花が咲き、雄しべと雌しべを見ることができました。
枯れて膨らんだ房の中を顕微鏡で観察してみると「種だ!」と発見。黒くて艶(つや)があり、小さな凹凸がある楕円の種です。
種を蒔いてみよう(2018/5/28)
種はゴマ粒くらいの小さな種。
タッパーや植木鉢などを準備し、水はけを良くする為に底に穴がない場合は底に穴を開けます。
タッパーや植木鉢などにに土を入れたら十分に水分を含ませて馴染ませる。水を吸った土の上に種を蒔き軽く土をかぶせて霧吹きをする。
種は水を吸わせた土の上に置くように撒く。ピンセットでひとつづつ置いてみました。
蓋に空気穴をあける。蓋が無い容器の場合はサランラップやビニール袋等をかけて通気穴を開ける。
お日様にあたる場所へ。土の温度が20℃になる様にを保つ。
発芽したよ。(2018/5/31)
なんと3日後、小さな黒い種が変化してきました。白く姿が変わっている種がちらほら。
温度は20℃を厳密に保てなかったのですが、昼間に密閉されたプラスチックの箱の中で、お日様に当てた温度で自然に発芽しました。
顕微鏡でよく見てみると、種の殻から小さな根が着いたメロカクタスが発芽していました。
初めて見るサボテンの新芽に感激。
かわいいですね。
小さなメロカクタスになってきた!
小さな黒い粒々から弾けるように出てきた白い新芽達はだんだんと丸い形になり、緑色に色付き始めました。
数日たつと、小さな丸い新芽のてっぺんに放射状の毛が生えてきました。フワフワとして柔らかそうですが、これは棘(とげ)なのでしょうか?それにしてもかわいいですね。(2018/6/13)
他のメロカクタスにも。少し毛が生えてきましたよ。
1ヶ月経つと、メロカクタスの新芽は丸みをおびはじめ色も鮮やかなグリーンに。
やわらかな小さな棘もはっきりとした輪郭を持ち始めて量も増えています。(2018/6/27)
気温が上がってくると、メロカクタスはさらに丸みを帯びて鮮やかなグリーンになってきました。小さな胴のてっぺんから飛び出ている毛の房も一つだったのが4っ位に増えてきました。(2018/7/10)
1ヶ月経つと大きさも2倍に大きくなり棘(とげ)の数も増えてきました。グリーンの色も鮮やかです。(2018.8/2)
水は10日に一回程、霧吹きで与えています。
棘の数もさらに少しずつ増えてきましたが、棘もしっかりと綺麗に育っています。(2018.8..27)
種まきから発芽までのまとめ
種まきをして気温を20℃程に高く保つと3日程で種がはじけて小さな根が出てくる。1ヶ月程経つと小さなまるみを帯びたサボテンの形になり、繊細な棘が生えてきました。
ここから10年経つと花座(はなざ)と呼ばれる冠が成長し、花を咲かせて種をつけます。
サボテンの中でも成長が遅い種類の為、少しずつ経過を観察して花座から花が咲く事に思いを馳せながら10年という歳月を追いかけて花座までの生長を楽しみに育ててみます。
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