蓮華(れんげ)とは?花の咲く季節、名前の由来や花言葉、蜂蜜まで

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山田智美

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春を知らせてくれる可愛らしい蓮華(れんげ)の花をご存知ですか?一面ピンク色に染まった蓮華(れんげ)畑を見たことがありますか?

蓮華(れんげ)の花が咲く季節、花言葉、名前の由来、蜂蜜、自宅での咲かせ方まで。蓮華(れんげ)の花について詳しくご紹介します。

目次

蓮華(れんげ)とは?

■和名:レンゲソウ(蓮華草) ■学名:Astragalus sinicus ■科名:マメ科 ■分類:多年草 ■別名:紫雲英、ゲンゲ 蓮華(れんげ)は春になると、野原をピンクの絨毯に染め上げる可愛らしい草花です。その花は小さなマメの花の集合体で、複数の小花を放射状に広げるように咲かせます。  花の付け根は白く、花びらの先にいくに従ってピンクが濃くなっていきます。塗りつぶしたようなピンク単色ではない複雑さも蓮華(れんげ)の花の魅力です。

  • 和名:レンゲソウ(蓮華草)
  • 学名:Astragalus sinicus
  • 科名:マメ科
  • 分類:越年草
  • 別名:紫雲英、ゲンゲ

蓮華(れんげ)は春になると、野原をピンクの絨毯に染め上げる可愛らしい草花です。蓮華(れんげ)の花は小さなマメの花の集合体で、複数の小花を放射状に広げるように咲かせます。

花の付け根は白く、花びらの先にいくに従ってピンクが濃くなっていきます。塗りつぶしたようなピンク単色ではない複雑さも蓮華(れんげ)の花の魅力です。

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蓮華(れんげ)という名前の由来

学名のAstragalus sinicusのsinicusは、ラテン語で中国を指す言葉です。この学名から、蓮華(れんげ)は中国原産の植物だということがわかります。  蓮華(れんげ)は、その花姿が蓮の花を連想させるとされ、この名前が付きました。これは日本名で、中国では蓮華(れんげ)とは呼びません。  本によっては「ゲンゲ、ゲンゲソウ」が正式和名とされていますが、「レンゲ、レンゲソウ」という発音で間違いではありません。「レンゲ」という呼び名の方が馴染みがあって親しみやすく感じます。

学名のAstragalus sinicusのsinicusは、ラテン語で中国を指す言葉です。この学名から、蓮華(れんげ)は中国原産の植物だということがわかります。

蓮華(れんげ)は、その花姿が蓮の花を連想させるとされ、この名前が付きました。これは日本名で、中国では蓮華(れんげ)とは呼びません。

本によっては「ゲンゲ、ゲンゲソウ」が正式和名とされていますが、「レンゲ、レンゲソウ」という発音で間違いではありません。「レンゲ」という呼び名の方が馴染みがあって親しみやすく感じます。

中華料理のスプーンの蓮華(れんげ)って?

中華料理でスープをすくうのに使う「レンゲ」、正式名称は「散蓮華(ちりれんげ)」と言い、蓮の花びらが散った中の1枚に似ているところから名付けられたと言われています。日本特有の呼称です。  蓮華(れんげ)の花びらではなく、散った蓮(ハス)の花びらでした。確かに蓮の花びら一枚一枚はボートのような形をしているので、スプーンのようにも見えます。  蓮華(れんげ)の花には似ていないし、なぜこの陶製のスプーンをレンゲと呼ぶのかずっと気になっていたのですが、やっとすっきりしました。

蓮(ハス)の花びら

中華料理でスープをすくうのに使う「レンゲ」、正式名称は「散蓮華(ちりれんげ)」と言い、蓮の花びらが散った中の1枚に似ているところから名付けられたと言われています。日本特有の呼称です。

蓮華(れんげ)の花びらではなく、散った蓮(ハス)の花びらでした。確かに蓮の花びら一枚一枚はボートのような形をしているので、スプーンのようにも見えます。

蓮華(れんげ)の花には似ていないし、なぜこの陶製のスプーンをレンゲと呼ぶのかずっと気になっていたのですが、やっとすっきりしました。

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蓮華(れんげ)の花言葉

蓮華(れんげ)の花言葉は「心が和らぐ(やすらぐ)」です。蓮(ハス)の花に似ていると言われているように、蓮華(れんげ)の花は見ているだけでほっとするような可愛らしさがあります。

蓮華(れんげ)の花言葉は「心が和らぐ(やわらぐ)」です。蓮(ハス)の花に似ていると言われているように、蓮華(れんげ)の花は見ているだけでほっとするような可愛らしさがあります。

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蓮華(れんげ)の花が咲く季節

蓮華(れんげ)の花は春に咲きます。桜の花が終わって暖かさも増し、藤の花が咲き始めた頃が蓮華(れんげ)の花が咲く季節です。近頃は温暖化の影響か、年々植物の開花時期が早まっているので何月と特定しづらいのですが、東京近郊では4月中旬から下旬くらいです。  蓮華(れんげ)の花の季節には郊外まで蓮華(れんげ)畑を探しに行きたくなります。一面ピンク色の蓮華(れんげ)畑は圧巻です。走って行ってダイブしたいような衝動に駆られます。ただ、遠くから見ると一面ピンクに見えた蓮華(れんげ)畑は、近づくと疎らな(まばらな)ピンク色の絨毯になってしまって、寂しくなるが常です。隣の芝生が青く見えるように、遠くの蓮華(れんげ)も濃く見えるようです。

蓮華(れんげ)の花は春に咲きます。桜の花が終わって暖かさも増し、藤の花が咲き始めた頃が蓮華(れんげ)の花が咲く季節です。近頃は温暖化の影響か、年々植物の開花時期が早まっているので何月とは表現しづらいのですが、蓮華(れんげ)の花が咲く時期は東京近郊では4月中旬から下旬くらいです。

蓮華(れんげ)の花の季節には郊外まで蓮華(れんげ)畑を探しに行きたくなります。一面ピンク色の蓮華(れんげ)畑は圧巻です。走って行ってダイブしたいような衝動に駆られます。ただ、遠くから見ると一面ピンクに見えた蓮華(れんげ)畑は、近づくと疎らな(まばらな)ピンク色の絨毯になってしまって、寂しくなるのが常です。隣の芝生が青く見えるように、遠くの蓮華(れんげ)も濃く見えるようです。

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馴染み深い蓮華(れんげ)の蜂蜜

蓮華(れんげ)と言えば蜂蜜!と言っても言い過ぎではないくらい、蓮華(れんげ)の蜂蜜は有名です。蓮華(れんげ)蜂蜜は文字通り、蓮華(れんげ)の花の蜜から出来ています。  蓮華(れんげ)の花から採れた蜂蜜はクセが無く、とても親しみやすい蜂蜜です。国産蜂蜜として販売されている中でも蓮華(れんげ)蜂蜜は人気があります。

蓮華(れんげ)と言えば蜂蜜!と言っても言い過ぎではないくらい、蓮華(れんげ)の蜂蜜は有名です。蓮華(れんげ)蜂蜜は文字通り、蓮華(れんげ)の花の蜜から出来ています。

昔は春になると、そこら中の田畑が蓮華(れんげ)畑になっていました。典型的な虫媒花である蓮華(れんげ)は、大切な蜜源だったようです。

蓮華(れんげ)の花から採れた蜂蜜はクセが無く、とても親しみやすい蜂蜜です。国産蜂蜜として販売されている中でも蓮華(れんげ)蜂蜜は人気があります。お家にある蜂蜜をちょっと確認してみてください。蓮華(れんげ)蜂蜜かもしれませんよ。

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蓮華(れんげ)って実はお役立ち植物

昔は春の田畑に行けば一面ピンクの蓮華(れんげ)の群生に出会えましたが、最近はめっきり見かけなくなりました。なぜならば稲刈りが終わった後の畑に蓮華(れんげ)の種をまいて、わざと咲かせていたからです。  わざと咲かせていた理由は、蓮華(れんげ)は他のマメ科の植物と同様に、根に根粒菌を寄生させています。この根粒菌は植物にとって大切な栄養素である窒素を固定させるので、土壌が肥沃になります。さらに田植え前に土壌に漉き込めばそのまま肥料にもなります。  化成肥料が無かった時代、育てる植物も肥料も全てを自然のもので賄っていた、素敵な時代です。

昔は春の田畑に行けば一面ピンクの蓮華(れんげ)の群生に出会えましたが、最近はめっきり見かけなくなりました。なぜならば稲刈りが終わった後の畑に蓮華(れんげ)の種をまいて、わざと咲かせていたからです。

わざと咲かせていた理由は、蓮華(れんげ)は他のマメ科の植物と同様に、根に根粒菌を寄生させています。この根粒菌は植物にとって大切な栄養素である窒素を固定させるので、土壌が肥沃になります。さらに花が終わった蓮華(れんげ)を田植え前に土壌に漉き込めばそのまま肥料にもなります。

化成肥料が無かった時代、育てる植物も肥料も全てを自然のもので賄っていた、素敵な時代です。

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蓮華(れんげ)の花の育て方

雑草として道端に生えているのも見かけないし、田畑にも植えられていなとなると、どこで蓮華(れんげ)の花を見たらいいのでしょう。  自宅で蓮華(れんげ)を楽しんでみませんか。蓮華(れんげ)は種を秋にまいて、春に開花する植物です。今年蓮華(れんげ)の種を手に入れたら、秋まで冷暗所(冷蔵庫でもいいです)で保存して、秋にまいてみましょう。

雑草として道端に生えているのも見かけないし、田畑にも植えられていなとなると、どこで蓮華(れんげ)の花を見たらいいのでしょう。

蓮華(れんげ)は越年草、越年草のサイクルを知る

自宅で蓮華(れんげ)を楽しんでみませんか。蓮華(れんげ)は種を秋にまいて、春に開花する植物です。今年蓮華(れんげ)の種を手に入れたら、秋まで冷暗所で保存して、秋にまいてみましょう。

蓮華(れんげ)の育て方

蓮華(れんげ)は秋に発芽して冬を越し、春に開花する越年草です。秋の暖かい日に土に種をまいたら、軽く土をかけておきます。冬の間も忘れずに水やりを行います。

蓮華(れんげ)は翌春の桜が終わった頃に開花しますので、葉が繁るに任せて花を待ちます。

蓮華(れんげ)の種の収穫

花後は種子が出来るので黒っぽく熟すのを待って収穫したら冷蔵庫などで保存します。種を収穫した後の蓮華(れんげ)は、そのまま土に漉き込んでしまえば土が肥沃になります。

保存しておいた種を秋にまけば、また来年も蓮華(れんげ)の花に出会えます。

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見ているだけで心が和らぐ蓮華(れんげ)の花。愛らしい春の象徴のような野花なのに、いつの間にか多くの人の記憶から消え始めています。もう一度、蓮華(れんげ)の可愛らしさを見直してみませんか。

 

 

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植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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