【植物コラム】冬に葉を落としたウンベラータ…もう枯れてしまったのか?
熊木健二
このライターの記事一覧
それはある寒い冬の日の朝のことです。
自宅で大切に育てていたフィカス・ウンベラータが葉を全て落としてしまいました。枝だけになった姿は、それはそれは寂しいものでした…。
あぁ、枯らしてしまったかな…ごめんね、ウンベラータ…、私は罪悪感と後悔の念に駆られました。
しかし、枝をよく見てみると元気ではないですか!
枝を触ったとき、このウンベラータはまだ死んでいない、休眠しているだけだ!と、確信しました。
実はウンベラータを始めとした熱帯の観葉植物は寒さに当たると葉を落として代謝を下げ、休眠状態に入るのです。最近人気のある亀甲竜などと同じです。
葉が数枚残っており、それらが傷んでいるようならば取り除いて下さい。葉が残っていることで余分なエネルギーを使ってしまい、状態が悪化するおそれがあります。
このときに気をつけていたことは、なるべく部屋の中でも暖かいところに置くことと水やりを控え、乾燥させることです。
葉が無い休眠状態のウンベラータは水をあまり必要としません。そのため、普通に水やりをしてしまうと根腐れを起こしてしまうのです。
そして、暖かい季節になれば芽吹く!と思い、春を待ちました。
だんだんと暖かくなり、公園の木々が芽吹いてきた頃のことです。枝先に動きがありました。
もしかしたら、いや、もしかしなくてもこれは新芽ではないでしょうか!
期待と一抹の不安を胸に宿しながらじっと待ちます。
そして、ついにその日がやってきました…。
新芽が開き、可愛らしい葉が展開しだしたのです!
芽が出ると嬉しいものですね!
毎朝、成長を見るのが楽しくて仕方ありません。
やがてやわらかく、透き通ったような若緑の葉っぱは、どんどん大きくなっていきます。
大きいウンベラータらしい葉っぱになりました。
そして、どんどん葉っぱが出てきます!
日当たり、日照時間、風通し、湿度…新葉が展開してからは色々な場所を観察し、ウンベラータに最適な場所に置くようにしました。
置き場所を決めたら観察の日々です。
置いた場所の環境が良い、もしくは適応したならば、成長していく姿が見れるとおもいます。
どんどん、大きくなります!
葉っぱを毎日触っていると、お水の足りないときがすぐわかりますよ。
また、底の土のがカラカラだったり、土の中に指を入れてカサカサだったら、お水をあげましょう。
底からたっぷり水が出るくらいが丁度いいです。
そして夏には、こんなに生い茂りました!
植物の生命力は、すごいなと思いつつ植物を毎日観察することで、今どんな状態か会話できるようになった気がします。
状態を毎日見て、植物の小さな変化を見逃さないようにしていきましょう!
今、葉を落としてしまった観葉も暖かくなったら、芽が出てくるかもしれないですよ。
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「【植物コラム】冬に葉を落としたウンベラータ…もう枯れてしまったのか?」の記事をみんなにも教えてあげよう♪