みかんの皮の活用法|捨てずに料理や掃除で再利用
更新
公開

みかんの皮を活用しましょう。レシピやお茶、陳皮の作り方、キッチンやお風呂掃除、その他の楽しみ方まで紹介します。みかんの皮を捨てるなんてもったいない。上手に再利用して楽しみましょう。
目次
みかんの皮の特徴と成分

みかんの皮を至近距離で見ると、毛穴のようなつぶつぶが見えます。みかんは無毛なので、これは毛穴ではなくて油胞と呼ばれるもの。油胞の中にはリモネンなどの精油成分が含まれていて、特有の香りを発する他、果実を害虫などから守っています。リモネンはみかんを始めとする柑橘類の香り成分であり、エッセンシャルオイルにも使用されています。試しにみかんの皮をぎゅっとつまむと、油胞から飛沫のように水分が飛び出してきます。この水分にリモネンが含まれているので、辺りにふわりといい香りが漂います。目に入るとしみるので人に向けて飛ばすことのないようにしましょう。
他にもみかんの皮には、クエン酸やペクチンといった成分が含まれます。
みかんの皮の活用法|レシピ

みかんの皮を使ったレシピを紹介します。皮の内側の白い部分は取っても取らなくても可です。みかんの皮は内側の白い部分が少なく、オレンジやグレープフルーツほどの苦みも出ないので、それほど気になりません。
みかんの皮のジャム
材料
- みかんの皮 食べたいだけ
- 砂糖 みかんの皮の半量
- 水 みかんの皮の半量
作り方
1. みかんの皮はよく洗ってヘタを除き、みじん切りにする
2. 沸騰したお湯で2~3分茹でて、ざるに上げる(かじってみて苦みが気になるようであれば、同じ作業を繰り返す)
3. みかんの皮と砂糖、水を鍋に入れ、弱火で煮詰める
4. 水分が飛んで、全体がとろりとしたら出来上がり
パンやトーストに塗ったり、ヨーグルトにのせたり、紅茶に溶かしたりして甘さと香りを楽しみます。
みかんピールの砂糖がけ
材料
- みかんの皮 食べたいだけ
- 砂糖 みかんの皮と同じ量
作り方
1. みかんの皮はよく洗ってヘタを除き、適当な大きさにちぎっておく
2. 沸騰したお湯で2~3分茹でて、ざるに上げる(かじってみて苦みが気になるようであれば、同じ作業を繰り返す)
3. 水気を切って、みかんの皮の重さを計り、同じ量の砂糖を用意する
4. 鍋にみかんの皮、砂糖、ひたひたになる程度の水を入れて弱火で水分が少なくなるまで煮詰める
5. 水分が飛んだら鍋から取り出し、皿の上や網の上で冷ます
6. 粗熱が取れたら幅1㎝くらいに切り、グラニュー糖をまぶして出来上がり
これ以外にもみかんの皮は乾燥させて取っておくと何かと便利。魚介を煮込む時に臭み消しとして加えたり、薬味としても使用できます。
みかんの皮をお茶に

みかんの皮でお茶を煮出します。乾燥させた皮はもちろん、剥きたてのフレッシュの皮でも使用できます。みかんの香り成分リモネンは、乾燥させると減ってしまいます。新鮮なみかんの皮で煮出したお茶は何とも言えないくらいの芳香です。
材料
- みかんの皮
- レモングラス(ドライでもフレッシュでも)
- 水
作り方
1. 小鍋にみかんの皮、レモングラス、水を入れ、弱火にかけます
2. 20分くらいかけてしっかりと香りを移したら出来上がり
入れたてはうっとりするくらいに芳醇な香り。冷めてもおいしく飲めます。気分をリフレッシュさせたい時に飲みたいお茶です。お湯に浸けたまま一晩寝かせて、翌朝ハーブウォーターとして楽しむの味方もおすすめです。
陳皮の作り方
みかんの皮で陳皮を作りましょう。陳皮は、爽やかな香りが魅力で、薬膳料理に使用されることが多い香辛料。刻んだり、粉末にして料理やお茶にして楽しむことができます。陳皮の粉末と花椒を混ぜるだけでできる香りの良いブレンド香辛料ができます。麻婆豆腐やオイスターソースを使用した煮込み料理などに加えると効果的です。
材料
- みかんの皮
作り方
1. みかんの皮を良く洗って、内側の白い筋を取る
2. ザルなどに広げて、天日干しにする(夜は室内に取り込む)
3. 数日してカリカリに乾燥したら、密閉容器に入れて冷蔵庫などで保存する
みかんの皮の活用法|掃除

みかんの皮に含まれるリモネンは親油性が高く、油を分解する力が強いのが特徴。また、同じくみかんの皮に含まれるクエン酸やペクチンには水垢を落とし、つやを出す効果があるので掃除で役立ちます。掃除には生のみかんの皮を使用しましょう。
掃除に使えるみかん水の作り方
みかんの皮を煮出して作るみかん水は、自宅で気軽に気軽作ることができる掃除アイテム。油汚れが落とせて、さらに辺りが爽やかな香りになるなんて、作らない理由はありません。
みかんの皮でキッチン掃除
みかんの皮をきゅっと絞り、コンロなど油汚れが気になる箇所にこすりつけ、しばらく放っておきます。油が柔らかくなったら、布で拭き取ります。油を浮かせて落とすので、力を入れてこする必要はありません。みかんの爽やかな芳香も楽しめる素敵な活用法です。
また、シンクや蛇口にみかんの皮をこすりつけてから磨くと、ピカピカになるという効果もあります。
みかんの皮でお風呂掃除
みかんの皮を絞り、水垢が気になる箇所にこすりつけて、少し時間を置いてから重曹などを使って磨くと水垢を落とすことができます。ただし、古くて固まってしまった水垢を落とすには、根気よく磨く必要があります。汚れが新しいうちに掃除をするように心がけましょう。キッチンと同じく、蛇口もピカピカになるので、香りとピカピカ効果で気持ちよく掃除を終えられます。
他にもある!みかんの皮の楽しみ方

みかんの皮をお風呂に入れて香りを楽しむ
みかんの香りをお風呂でも楽しみましょう。ドライのみかんの皮でもフレッシュのみかんの皮でも楽しめます。よく洗ったみかんの皮をガーゼや不織布の袋に入れて、お風呂に浮かべます。お湯の暖かさで香りが揮発しやすくなるので、バスルームいっぱいにみかんの香りが広がります。
みかんの皮を袋に入れる理由は片付けを簡単にするためです。掃除に手間がかかって湯冷めするようなことのないようにしましょう。念のために、肌の弱い人は使用を避けてください。
みかんの皮のポプリの作り方

みかんの皮で香りの良いポプリを作ってみませんか。作り方は、みかんの皮を乾燥させて、細かく刻んでからサシェなどの小袋や器に入れて飾っておくだけ。サシェを枕の下に入れておくと、睡眠時に心地の良い香りを楽しめます。香りが薄くなったら、エッセンシャルオイルやポプリオイルを垂らせば、また香るようになります。
ポプリ作りで気をつけることは、必ずカリカリになるまで乾燥させること。生乾きの状態でサシェに入れてしまうと、中でカビが生えてしまうことがあります。爽やかな芳香と一緒にカビの匂いがしたら台無しです。
みかんの皮は、おやつや飲み物、掃除、リラクゼーションまで活用法がいっぱい。みかんをたくさん食べたら、捨てずに皮も活用してみましょう。生ごみが減るという効果もあります。
▼編集部のおすすめ








































