【香りのする花】初夏に咲く大輪の花、泰山木(タイサンボク)
金子三保子
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泰山木(タイサンボク)
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「タイサンボク」
タイサンボクは、樹高が20mくらいになるモクレン科の常緑高木です。初夏に白い大輪の花を咲かせますが、木の上の方の枝に花が付くので、下から見上げても気付かないこともあります。
珍しく下の方から出た脇枝に咲いているタイサンボクの花に出会いました。タイサンボクの花は直径20cm以上はある大輪で、花には香りがあります。香水の原料や化粧品の香料として「マグノリア」で流通しているのはタイサンボクのことです。
▼タイサンボクを含むマグノリアの仲間について詳しくご紹介しています。
タイサンボクのつぼみ。まだ皮のコートをまとった状態です。
開花目前のタイサンボク。つやのある深い緑色の背景に純白の色が映えます。
めったに真近で見られないのでじっくり観察。中心部分もおもしろい形ですね。
花の見頃が過ぎたタイサンボク。花びらが落ちて、このあと中心部分が実になって種をつけます。
タイサンボクの葉は、表はつやのある深い緑、裏はブラウンのリバーシブルです。大きくて独特な雰囲気の葉は、枝ものとして流通しています。花屋さんで売っている時の名前は「マグノリアリーフ」という名前がついていることが多いようですが、それはこのタイサンボクのことです。大きくて迫力のある形の葉は、メンズライクなフラワーアレンジや花束などの葉ものとして人気があります。タイサンボクの葉で作るリースも素敵です。
雨が多くて湿度の高い梅雨の時期に素敵な香りを漂わせながら咲くタイサンボク。葉が独特なので、葉を見つけたら見上げて花を探してみてください。
▼タイサンボクの育て方
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