【秋が旬の野菜】シャキッとした食感がクセになる! 花もかわいい四角豆(シカクマメ)

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金子三保子

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四角豆(シカクマメ)

トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは秋が旬の野菜、四角豆(シカクマメ)

四角豆(シカクマメ)は、熱帯アジアが原産のマメ科の野菜。本来は多年草ですが、寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。

ちょっとユニークな見た目の四角形のサヤの四隅には、翼のようなひだがあり、ギザギザな形をしています。サヤの断面が四角形をしていることが名前の由来。若いサヤを始め、花、葉、葉が枯れたあとに地下にできる塊根、豆も食べることができます。

四角豆(シカクマメ)

種をまいたのが5月のゴールデンウィークのころ。まずはポットにまいて、育苗してから定植しました。

つる性植物にもいろいろな生長の仕方がありますが、四角豆(シカクマメ)のつるは、コイル状に這いながら下から上に立ち上るタイプ。初夏のころの生長は比較的穏やかです。

 

四角豆(シカクマメ)

暑くなるとぐんぐんとつるが伸びるので、グリーンカーテン素材としても利用されています。グリーンカーテンにする場合は、最初の茎がある程度立ち上ってきたころ、茎のあちこちから出るつるを、縦だけでなく横方向にも誘引すると、隙間のないグリーンカーテンに仕立てることができます。

 

四角豆(シカクマメ)

明るめの葉の色が夏の空に映えて、素敵なグリーンカーテンに。

 

四角豆(シカクマメ)

花も素敵な四角豆(シカクマメ)。

花色は個体差があり、淡いブルーや薄紫色の花が7月頃から開花し始めます。マメ科の花らしいかわいい形、透明感のある色に癒されます。

 

四角豆(シカクマメ)

花が終わると小さなサヤができ、少しずつ大きくなります。写真のサヤの下にぶら下がっている茶色いのは終わった花びら。

 

四角豆(シカクマメ)

記録的に暑かった今年の夏にも負けることなく、7月~8月は四方八方につるが伸びました。熱帯アジアが原産なので暑さには強いですが、あまりにも暑いと花が咲かなくなったり、花が落ちてしまうことがあります。激しい気象に耐えている自然現象なので、秋が近くなってくると再び花が咲き始めます。

 

四角豆(シカクマメ)

本格的に収穫できるのは9月~10月。秋が旬の野菜です。

サヤの収穫の目安は、長さが10~13cmくらい。収穫期を逃すと固くなり苦みが増します。育ちすぎはカチカチになり、食べごろと育ちすぎでは明らかに触った感じが違うのでわかりやすいです。

秋になると地際や旺盛に茂った葉の裏など、あちこちにサヤができ、葉の色と同化してしまうので見逃さないように収穫。畑に行くたびにたくさん収穫できてうれしい悲鳴です。

 

四角豆(シカクマメ)

日持ちしないので、収穫したらすぐにいただくのがおすすめ。

 

両サイドに筋があるのでサヤエンドウと同じ要領で取ります。今回は茹でる前に取りましたが、茹でてからでも大丈夫です。筋が気にならない場合は、あえて取る必要はありません。

 

四角豆(シカクマメ)

天ぷらは下茹でなしで調理することもありますが、その他の料理には下茹でしたものを使うのが一般的です。

茹で方は、塩を入れた熱湯で1~2分程度茹でます。熱湯から上げたら冷水に取り、色止めをします。茹ですぎると色が悪くなり、食感も落ちるので短時間がポイントです。水気を切って、上部のヘタを切り落として味付けします。

 

シャキシャキとした歯ごたえを楽しむ野菜です。癖や主張がない味なので、シンプルに塩コショウ、ドロッとしたドレッシングに絡めてみたり……サラダ、天ぷら、お浸し、炒め物、和え物、スープなどの汁物など、さまざまな料理に活躍します。

 

シカクマメ

刻んだ断面もユニーク。料理の飾りつけに使うと面白い素材です。

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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