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春節(中国の旧正月)とは?2025はいつ?立春との違いも紹介

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山田智美

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春節って何?2025年はいつ?立春との違いや、旧暦について、わかりやすく解説。さらに、春節の行事や食べ物、楽しみ方も紹介します。

目次

2025年の春節はいつからいつまで

春節

2025年の春節は、1月29日水曜日です。

2025年の春節の連休は、1月28日火曜日~2月4日火曜日までの8日間です。

中国では、春節の前後7日程度が連休となります。この連休期間は国が定めていて、毎年変わります。前年の11月~12月頃に次の春節の連休が発表されるという仕組みです。2024年の春節の連休は、2月10日土曜日~17日土曜日までの8日間でした。

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春節とは?わかりやすく説明

春節の初詣

春節とは、中国や中華圏の旧暦の正月のことです。厳密に言うと、旧暦の元日のことを指します。中華圏では西暦の正月より旧暦の正月である春節を盛大に祝う習慣があり、毎年春節には元日を含めた前後7日程度が連休となります。

また、旧暦は月の満ち欠けを基準にしたカレンダーなので、新月の日を毎月1日とします。つまり春節は、毎年必ず新月であるということです。

文化や行事というのは、国や地域によって異なるもの。日本は西暦に改暦してから、1月1日に正月を祝うようになりましたが、中国は今でも旧暦で正月を祝っています。春節には、家族や親しい人たちで集まって年越しをしたり、御馳走を食べたり、旅行に行ったり、華やかに、盛大に新年のお祝いをします。

旧暦とは

旧暦とは、太陰暦のことで、月の満ち欠けを基準にしたカレンダーのこと。現在私たちが利用している太陽暦、つまり西暦のカレンダーとは日付が異なります。旧暦は、月の満ち欠けを基準にしているので、新月の日を1日とし、次の新月までを1か月と考えます。新月から次の新月までのサイクルは約29.5日なので、1か月が30~31日の西暦とは差が生じます。つまり、旧暦と西暦では、カレンダーの日付が合致しないということです。

日本も以前は旧暦を使用していましたが、明治6年に西欧諸国に合わせるように、今の西暦に改暦されました。お盆や七夕などの行事の日程に地域ごとの差があるのは、旧暦の名残です。

春節と立春との違い

立春は、二十四節気の第1節、春の始まりを表す日です。二十四節気とは、その昔中国から伝わってきた暦です。季節を把握し、農業や暮らしに役立てるために、日本でも使用されていました。二十四節気は、西暦で日付が固定されているものではありません。毎年大体2月3日~4日頃で、1日程度日付が前後します。2025年の立春は、2月3日です。

春節は旧暦の正月であり、旧暦でその年最初の新月の日です。立春は二十四節気の春の始まりの日で、月の満ち欠けに左右されるものではありません。

 

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春節はなにをする?楽しみ方

春節

春節は、華やかで賑やかなお祝いです。身近で春節を体験できる場所といえば中華街。横浜で育った私が実際に楽しんだ、中華街で味わえる春節の過ごし方を紹介します。

春節の挨拶

春節には「新年好(シンニィェンハオ)」と挨拶をします。これは日本の「あけましておめでとうございます」に相当します。春節に中華街に遊びに行くと、そこかしこで「新年好(シンニィェンハオ)」と笑顔で声を掛け合っている光景を見かけます。お店の人に声をかけられたら、同じように返してみてはいかがでしょうか。嬉しそうに笑ってくれるかもしれません。

春節の行事

獅子舞

春節の獅子舞

春節にはそこら中を獅子舞が練り歩きます。獅子は、中国に伝わる伝説の聖獣で、吉祥のシンボル。その獅子が舞う姿をモチーフとした獅子舞は、邪気を払い、福を呼び込む縁起物として春節に登場します。

獅子舞は、赤や青、黄、ピンクなど、明るく鮮やかな色で、見ているだけで良い気をもらえそうな気がしてきます。長いまつ毛の大きな目はまばたきし、立ち上がるととても大きく、その体からは想像もできないくらい、しなやかに軽やかに舞います。

爆竹や太鼓、ドラといった賑やかな音と一緒に隊を成して移動し、ご祝儀袋を吊るした店に入って福を呼び込むように舞い、最後にご祝儀袋をもらって、次のお店に移動していく姿を追いかけるのはとても楽しく、寒さを忘れて夢中になってしまうほどです。

爆竹

春節の爆竹

春節には街中に爆竹の音が鳴り響きます。爆竹を鳴らす理由は「邪気を追い払う」「爆竹の音で古い年を送る」「福を呼び込む」などの理由があるそうです。

耳が慣れるまではびっくりしてしまうような大きな爆竹の音と、火花、火薬の香りが残る煙、春節には日本の正月とは違う賑やかさと華やかさがあります。

獅子舞の列は爆竹を鳴らしながら進んでいくので、音が聞こえた方角に向かっていけば獅子舞を見ることができます。

紅包(ホンバオ)

紅包(ホンバオ)とは、赤いご祝儀袋のこと。赤は中華圏ではおめでたい色とされています。紅包(ホンバオ)は赤い紙の袋に金や赤で文字や花が印刷されていて、いろんなデザインがあります。春節には日本のお年玉と同じように、紅包(ホンバオ)にお金を入れて家族や親しい人に渡す習慣があります。獅子舞へのご祝儀も、この紅包(ホンバオ)に入れて店先に吊るしてあります。

初詣

春節には日本と同じように初詣に行く習慣もあります。中華街の廟でも行列ができます。日本の神社とはちょっと異なるおみくじを引くのも楽しみの一つです。

春節の食べ物

中国はとても広く、春節に食べる料理も地域によって違いがあるようです。ここでは、有名なものをいくつか紹介します。

水餃子

春節の食べ物として有名なのは、なんといっても水餃子。水餃子を食べる理由については「餃子がおいしいから」「昔の通貨に形が似ていることにちなみ、金運アップの願かけ」「餃子の中に幸せを包んで、幸せを体内に取り込む」など諸説あるようです。

中国は広いので、地域によって習慣に違いがありますが、多くの家庭で家族みんなで餃子作りをして、春節に食べるそうです。年越しに食べるという話を聞いたこともあります。

餅(年糕)

餅も縁起の良い食べ物として好まれます。特に、年糕(ニェンガオ)という甘くて柔らかい餅は、甘い新年のスタートとなるようにという意味で「良い年になるように」「順調に進んでいく年になるように」という祈りを込めて食べられるそうです。

魚料理

魚は縁起の良い食べ物とされ、丸ごと1匹の魚を調理した料理も食べられます。これは日本の鯛の尾頭付きに少し似ています。丸ごと1匹の魚を家族みんなで食べることで「家族円満」を祈願するそうです。

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春節は、中華圏での旧暦の正月。国が違えば文化も違うということで、日本の正月とは違った過ごし方や楽しみ方をします。旧暦の正月を味わってみませんか。

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「花や蜜」という屋号で、フリーランスの花屋として活動中。ドライフラワーの小物、生花のブーケやアレンジメント、装花、イベント出店など。「手のひらに森を」をテーマに小さな世界をお届けしています。 野に咲く花とつる植物、風に揺れるグラス類が大好き。植物に関連する伝承や民話、歳時記を調べることが日々の楽しみです。LOVEGREEN編集部ではいつの間にか野草担当のような立ち位置になっています。

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