ドライハーブをアルコールで抽出!お家でできる「ハーブチンキ」の作り方
LOVEGREEN編集部
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ハーブを育てて生活に取り入れるって素敵ですね。
ハーブティーを飲んだり、ブーケを作ったり、料理に取り入れたり。そんなハーブの楽しみ方の一つに「ハーブチンキ」というものがあるのをご存知ですか?
今回はアルコールによってハーブの成分を抽出して作る「ハーブチンキ」をご紹介します。
ハーブの種類によって効き目の違うハーブチンキを作って、毎日のハーブ生活に取り入れてみましょう。
目次
ハーブチンキ(Herbal tinctures)とは
ハーブの抽出方法
ハーブは抽出する方法によって名前が変わります。
インフューズ
ハーブを植物油に浸して油に抽出する方法。
デコクション
根や茎のような硬い部分のハーブを煎じて抽出する方法。
インフュージョン
葉や花のような柔らかく抽出しやすい部分をお湯で蒸らす方法。いわゆるハーブティーですね。
精油 (エッセンシャルオイル)
主に水蒸気で花びら、葉、木などの原料を蒸して芳香成分を抽出しています。
これ以外にもハーブの抽出方法はたくさんあります。本当にハーブの世界は奥が深いですね。
ハーブチンキの抽出方法
今回ご紹介するハーブチンキは、ハーブから度数の高いアルコールなどを使って抽出した浸剤のことで、 「チンキ」 または 「ティンクチャー」 と呼ばれています。ハーブティーなどのお湯で抽出することができない成分も度数の高いアルコールなら抽出することができ、海外ではお薬として認識されているほど薬効の高い浸剤として認知されているようです。
ハーブチンキの作り方
ご家庭でも簡単に作れるハーブチンキを作っていきましょう。
ドライハーブはお好みのものでかまいません。今回は編集部のバルコニーで育てているローズマリーを使用します。
ハーブチンキの材料
- アルコール度数40度以上のウオッカ 200ml
- ドライハーブ (今回はローズマリー 10g
- 保存瓶(遮光できるもの) 1個
- 無水エタノール(消毒用) 少量
- ろ過紙(コーヒーフィルター) 1枚
ハーブチンキの作り方
ハーブチンキの保存瓶の消毒
ハーブチンキを入れる保存用の瓶を煮沸消毒します。保存用瓶は完全に水気がなくなるまで乾燥させ、無水エタノールを瓶の内側に噴霧して消毒します。
エタノール消毒した後も煮沸消毒とおなじように完全に乾燥させましょう。この手間を決しておろそかにしてはいけません。このプロセスが清潔なチンキ作りの基本となりますのでしっかり行いましょう。
ドライハーブとウオッカ
保存瓶の8分目あたりまでドライハーブを入れ、ひたひたの状態になるまでアルコール度数40度以上のウオッカを注いだのを確認してから瓶の蓋を閉め、直射日光が当たらない冷暗所に2週間保管します。
遮光した瓶
1日1回瓶を軽く振り、ハーブが空気に触れ雑菌が繁殖しないように気を付けましょう。
2週間後コーヒーフィルターなどで漉し、引き続き冷暗所で保管します。
完成したハーブチンキの保存期間は約1年間になります。1年間を目安に使い切りましょう。
ハーブチンキの使い方
ハーブチンキは漬け込んだハーブによって様々な効能があり多様な使い方ができます。
化粧水として
ハーブチンキ・精製水・グリセリンをお好みの分量で混ぜて使用します。精製水に対しハーブチンキとグリセリンは5~10%の割合で作くるのが基本ですが、抽出の濃さによってハーブチンキの濃度も変わります。くれぐれもお肌の状態と相談しながら最初は割合を少なめに作りましょう。
飲用として
お湯・水・ハーブティー・ジュースなどの飲料水に小さじ一杯ほどを入れて飲みます。
入浴剤として
ご家庭の浴室の大きさにもよりますが、30~50mlほどを入れます。
ハーブソルトのようにお好みで塩を加えてもOK。
通常の生のハーブやドライハーブをお風呂に入れるより、より多くの成分がチンキに浸出していますので効果もさらにUPすることでしょう。
洗い桶にお湯をはり、ハーブチンキを10mlほど入れ足湯としても楽しめます。
うがい薬として
コップにハーブチンキを1~3滴ほど加えてうがいをしましょう。ローズマリーやレモングラスのように抗菌・殺菌作用があるハーブチンキで風邪予防の効果もアップしそうですね。
いかがでしたか?
ハーブチンキを様々な形で生活に取り入れ、素敵なハーブ生活をお過ごしください♪
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