しおれてしまった花を復活させるテクニック!
金子三保子
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謝恩会、卒業式、送別会・・・春は花を贈ったり、いただいたりする機会が多い季節です。
いただいた花束は、花束を作った側からすれば、できるだけ早めに花瓶に生けていただきたいのが本音です。しかし実際は、花束をもらって、そのままみんなで食事、その後、2次会、3次会・・・。気づいたら、生き生きしていた花が、なんだかくたっとしてしまった・・・という経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回は花がくたっとしてしまった時に、生き返らせる処理をご紹介します。
目次
花をもらって(買って)すぐに自宅に戻った場合
花屋さんが「水あげ処理」をしっかりしてから束ねているので、花が元気なようなら、茎を少し切って花瓶に生ければ大丈夫です。帰宅後、できるだけ早く花束をほどいて、花瓶に生けてあげてください。
帰宅するまでに花がくたっとしてしまった場合
花全体に水が浸透していた元気な時に比べて、花の水が切れてくると、花びらがくたっと(しんなりと)してきます。
花業界では、こういう状態のことを「水がおちる」、「水がさがる」と表現します。
水がさがると、花は茎の切り口から水を吸い上げて、茎を通って花まで水を浸透させているのですが、花まで水分が届いていない状態です。
花まで水があがっている時のガーベラ
花びらはきれいに開いて、触ると張りがあります。
水が落ちてしまっているガーベラ
花びらが閉じ気味。触るとフニャフニャで柔らかく、花がうつむき気味。
こういう状態は、花の部分まで水が上がっていない「水がさがっている」状態です。
このまま生けると、新鮮な花でもそのまま終わってしまう可能性が高くなります。
水がさがってしまった花を復活させる方法
通常、花屋さんで行っている水あげをもう一度して、花までしっかりと水を吸収させます。
用意するもの
新聞紙とセロテープ
新聞紙で花をくるっと包み、テープで止めます。
茎を少しカットして、新しい切り口にしてから、深く水を張った花瓶に2~3時間つけます。
これが一番基本的な水あげの方法です。
新鮮な花が水落ちしてしまったら、生ける前にこのひと手間をぜひやってみてください。
大抵の場合は復活しますし、このひと手間をやるとやらないのでは、日持ちが変わってきます。(水が落ちていない場合は、この処理をする必要はありません)
復活!
ちなみにガーベラは、水あげ後は少なめの水に生けた方がよい花です。浅水で生けましょう。
花束の保管の仕方
退職の花束などは、いただいた後に送別会が入っていることも多いですよね。いただいた花束をお店などに置いておく場合は、寝かせた状態で保管した方が水がさがりません。
〇花束は、横に置いた状態で保管します。
水がさがりにくい置き方です。
×立てておくと花の水分が落ちやすい。
横に寝かせておくより、水のさがりがはやくなります。
花束を差し上げるまでに時間がある場合も、横にして保管しておくことをおすすめします。
ご自宅用の花も買ってから数時間持ち歩いて元気がないようなら「水あげ」をしてから生けてみると、花がシャキッと復活します。
ひと手間かけるだけで花持ちに違いがでるので、もし買ったばかりのお花が元気がなかったら、生ける前にひと手間をぜひお試しください。
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