メラレウカ(ティーツリー)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ティーツリー
植物名
メラレウカ(ティーツリー)
学名

Melaleuca alternifolia

英名
Tea tree,Narrow leaved tea tree
別名・流通名
メラレウカ
科名
フトモモ科
属名
メラレウカ属(品種による)
原産地
オーストラリア東海岸、ニュージーランド、インドネシア

メラレウカ(ティーツリー)の特徴

メラレウカ(ティーツリー)は、オーストラリア東海岸の沼沢地帯に自生する常緑樹です。青みがかった葉にはほのかに柑橘系の香りがあります。花つきがよく羽毛状の白い花を5月~6月に咲かせます。メラレウカ(ティーツリー)の葉には殺菌力および抗菌力があり、オーストラリアの先住民アボリジニが万能薬として愛用していたといわれています。メラレウカ(ティーツリー)の葉や茎からはエッセンシャルオイルが抽出され、現在もハーブとして利用されてメディカルティーツリーと呼ばれています。

メラレウカ(ティーツリー)には様々な園芸種があり、葉の色が美しい種や寒さで紅葉する品種、花が独特の形をしていて暖地であれば戸外で冬越しが出来る品種もあることから、日本でも徐々に庭木としての注目が集まっています。

メラレウカ(ティーツリー)の詳細情報

園芸分類 オーストラリアプランツ
草丈・樹高 50~300cm(品種による)
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 白,ピンク,紫
開花時期 4月~6月

メラレウカ(ティーツリー)の種類

メラレウカ レボリューション・ゴールド

春~秋の黄金の葉が見事なメラレウカです。

メラレウカ マウンテン・ファイヤー

新芽がブロンズ色に染まるメラレウカです。

メラレウカ メディカルティーツリー

ティーツリーの精油を抽出するための品種です。とても生長が早く、生垣やシンボルツリーなどに適しています。初夏に羽毛状の純白の花が開花します。

ティーツリーの名前の由来

イギリスの海洋探検家のジェームズ・クック一行が18世紀にオーストラリア大陸にはじめて上陸したときにこの木の葉をお茶として飲んだことからティーツリーと呼ばれている、と広く言い伝えられていますが真偽はわかりません。ただティーツリーはかなり古くからアボリジニが薬用として利用していたことが知られており、実際ジェームズ・クックはこの航海でアボリジニと交流をもっています。また、この航海では数多くのオーストラリアの固有種を採集し貴重な植物標本として英国に持ち帰っています。

ティーツリーオイルの作り方

ティーツリーオイルは水蒸気蒸留という方法で抽出されます。刈り取ったティーツリーを大型の蒸器に入れて蒸し上げ、その蒸気を集めます。集めた蒸気を冷却しタンクに集めるとオイルと水が分離してオイルだけを抽出する事ができます。とれたオイルをろ過してさらに不純物を取り除けばアロマオイルとして使用できるティーツリーオイルになります。現在、様々な園芸種があり、すべての品種から精油がとれるわけではありません。

 

メラレウカ(ティーツリー)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花

メラレウカ(ティーツリー)の栽培環境

日当たり・置き場所

強い霜や冬の北風があたらない場所を選びましょう。現地のメラレウカ(ティーツリー)は、夏場に地割れがするほど乾燥するような場所にも生育しています。できるだけ水はけが良く、日当たりが良い場所を選びましょう。

用土

水はけが良い土壌が向いています。メラレウカ(ティーツリー)を地植えにする場合は、植え穴を掘ったあとに腐葉土などの有機物とパーライトなどを混ぜ込むとよいでしょう。鉢でメラレウカ(ティーツリー)を栽培する場合は、赤玉土、腐葉土、パーライトを配合するか、草花用の培養土でも問題なく育ちます。

メラレウカ(ティーツリー)の育て方のポイント

水やり

地植えのメラレウカ(ティーツリー)は、根付いてからの水やりの必要はありません。鉢植えのメラレウカ(ティーツリー)は土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりをしましょう。

肥料

メラレウカ(ティーツリー)は、冬は乾かし気味に育てましょう。肥料はほとんどいりませんが、与える場合は新芽が伸びる春と生育期間中の9月頃までの期間に緩効性化成肥料を2~3カ月に1度株元に施しましょう。

病害虫

メラレウカ(ティーツリー)には病害虫はほとんど発生しませんが、鉢栽培で、風通しが悪い環境におくとカイガラムシがつくことがあります。発生初期なら古い歯ブラシなどでこすり落としましょう。

メラレウカ(ティーツリー)の詳しい育て方

選び方

メラレウカ(ティーツリー)は品種によって耐寒性が異なるので耐寒温度などの品種特性を知った上で購入しましょう。幹がしっかりと充実しているもの、葉色が変色していないものを選びましょう。

最近は様々なメラレウカ(ティーツリー)が、園芸用として流通するようになりました。花や葉の色や形などの見た目、耐寒性、生長丈などが品種によって違うので、プランツタグなどを見て用途や好み、栽培エリアに合わせて選ぶと品種を選ぶとよいでしょう。

また、メラレウカ(ティーツリー)のすべてから精油がとれるわけではありません。園芸用なのか、精油を抽出するのが目的なのかによって品種を選びましょう。

植え付け

メラレウカ(ティーツリー)は耐寒性はあまり強くないため、秋植えは避けて春植えにしましょう。また強い霜や冬の北風があたらない場所を選びましょう。メラレウカ(ティーツリー)は、現地では夏場に地割れがするほど乾燥するような場所にも生育しています。できるだけ水はけがよく日当たりがよい場所を選びましょう。

剪定・切り戻し

メラレウカ(ティーツリー)は生長が早く、枝が良く茂るので樹形を整えるための剪定は花後の5月~7月に行いましょう。メラレウカ(ティーツリー)の花芽は夏に作られます。夏以降に強く剪定すると翌年の花が咲かないことがあります。

メラレウカ(ティーツリー)は時期を間違わなければ強い剪定にも耐えます。

植え替え・鉢替え

メラレウカ(ティーツリー)は生長がはやい植物なので鉢で栽培する場合は2~3年に1回ほど植え替えし、新しい土にかえて古い根を取りのぞきましょう。

環境に合えば、春から初夏に花が開花します。

夏越し

メラレウカ(ティーツリー)は耐暑性があるので、特別な夏越しの必要はありません。鉢植えのメラレウカ(ティーツリー)は、極端に土を乾燥させないように注意しましょう。

冬越し

メラレウカ(ティーツリー)は一般的には耐寒性が弱い庭木ですが、南関東以西であれば室外でも越冬可能です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

メラレウカ(ティーツリー)は挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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