ジャーマンアイリスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ジャーマンアイリス
- 学名
Iris germanica
- 英名
- German iris
- 和名
- ドイツアヤメ
- 科名
- アヤメ科
- 属名
- アヤメ属
- 原産地
- ヨーロッパ
ジャーマンアイリスの特徴
ジャーマンアイリスは、アヤメ科アヤメ属の多年草です。大きく優雅な花と豊富な花色が美しいアイリスの仲間。赤、紫、青、白、黄、クリーム、オレンジ、複色などの花色の豊富さから、レインボーフラワーという別名もあります。自然交雑種にさらに複雑に交配が行われて生まれた園芸種です。アメリカでの育種が盛んで、次々と新品種が作出されています。
ジャーマンアイリスは、草丈が高く60~100cm程度のものが多い中、鉢植えで育てやすい20~30cm程度の矮性種もあります。花は一日花で、1つの花茎に数個のつぼみをつけ、次々と花を咲かせるので、長く楽しむことができます。内側の3枚の花びらが大きく上に立ち上がり、外側の花びらは横に開くか、下垂するように咲くのが特徴です。また、上下の花びらで色が異なるものもあり、より一層の華やかさを感じさせます。
ジャーマンアイリスは乾燥気味のアルカリ性の土壌を好みます。多湿にすると腐りやすくなるという特徴があるので、育てる際には土壌改良と風通しに注意をしましょう。
ジャーマンアイリスの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 20~100cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | やや弱い |
花色 | 赤、紫、青、白、黄、クリーム、オレンジ、複色 |
開花時期 | 5月~6月 |
ジャーマンアイリスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え |
ジャーマンアイリスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと水はけの良い場所を好みます。
用土
中性からアルカリ性の土壌を好みます。庭植えは、苦土石灰を混ぜるなどしてアルカリ性に傾けるようにしましょう。また、水はけが悪い場所は、腐りやすくなるので注意が必要です。
鉢植えは市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
ジャーマンアイリスの育て方のポイント
水やり
過湿が苦手です。土がしっかりと乾いてから水やりをしてください。
鉢植えは表土が乾いたら、たっぷりと水やりします。
肥料
春と秋に施肥を行います。過肥を嫌います。また、チッ素が多いと腐りやすくなるので、控えめに様子を見ながら施してください。
病害虫
根茎の腐る軟腐病にかかりやすい傾向があります。過湿や過肥などが原因で起こるので、乾燥気味に管理しましょう。
ジャーマンアイリスの詳しい育て方
選び方
葉色が良く、充実した苗を選ぶようにしましょう。株が腐っていないかを確認するのも大切です。
球根(根茎)を購入する際は、固くて重さがあるもの、傷がないものを選ぶようにしてください。
植え付け
植え付け適期は9月~10月です。庭植えは、苦土石灰を混ぜ込み、土壌をアルカリ性に傾けるようにします。
鉢植えは、根が長く伸びるので深さのある鉢に植え付け、長雨が続くような時は、雨を避けられる場所に移動させましょう。
剪定・切り戻し
花が終わったら、花茎を付け根から切り取ります。花径をそのままにしておくと、腐りやすくなるので必要な作業です。同時に枯れた葉も整理し、風通し良く管理するようにしましょう。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、9月~10月です。根が鉢の下から見えるくらいになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。株分けもこのタイミングで行うようにしましょう。
花
ジャーマンアイリスの花は、5月~6月に咲きます。大きくフリルが入ったような姿が美しい花です。
冬越し
冬は地上部が枯れたようになって休眠します。霜や雪の多い地域では、マルチングを施すなどするとよいでしょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。