トルコキキョウとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- トルコキキョウ
- 学名
Eustoma grandiflorum
- 英名
- Lisianthus
- 和名
- トルコ桔梗
- 別名・流通名
- リシアンサス、トルコギキョウ
- 科名
- リンドウ科
- 属名
- ユーストマ属
- 原産地
- 北アメリカ
トルコキキョウの特徴
トルコキキョウは、初夏に色とりどりの花を咲かせる北米原産の一年草もしくは二年草。名前にキキョウとありますが、リンドウ科の草花です。トルコキキョウの他、現学名の「ユーストマ」や旧学名の「リシアンサス」など、複数の名で流通しています。
日本へは1930年代に紫色の一重の品種が輸入されたのち、多くの品種改良がなされ、現在では多種多様な色や咲き方があります。八重咲き品種が登場したころから切り花の日持ちが改善され、流通量は年々増えています。露地で栽培した場合の開花時期は初夏から夏ですが、切り花としては通年出回っています。
トルコキキョウは、紫系濃淡、白、クリーム、黄、ピンク、アプリコット、赤、グリーン、ブラウンなどのアンティークカラー、複色などカラーバリエーションがとても豊富です。咲き方も一重、半八重、八重、フリンジ咲きなど多様で、中にはバラのように見える品種もあります。
トルコキキョウの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 20~120cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | やや弱い |
花色 | 紫系濃淡、白、クリーム、黄、ピンク、アプリコット、赤、グリーン、ブラウン、モーヴ、複色 |
開花時期 | 5月~9月 |
トルコキキョウの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 |
トルコキキョウの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけが良く、かつ保水性もある肥沃な土を好みます。連作を嫌うので、昨年育てた場所への植え付けは避けましょう。
地植えは、土が酸性に傾いている場合は植え付け前に苦土石灰を混ぜ込み、酸度調整をしておきましょう。
鉢植えは、草花用の培養土で栽培可能です。
トルコキキョウの育て方のポイント
日常の管理
高性種は支柱を立てると倒伏の予防になります。
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。乾燥が続いた時にはたっぷりと与えるようにしましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。
肥料
肥料が足りないと葉色が薄くなります。
植え付け時に元肥を入れて植え付けた後は、栽培期間中、定期的に肥料を施しましょう。それぞれの肥料の持続期間が違うため、使用する際に確認してから追肥のタイミングを決めます。
トルコキキョウの詳しい育て方
選び方
品種によって草丈に違いがあります。葉の色がきれいで傷みのないしっかりと直立した苗を選びましょう。
種と苗で流通しています。種の栽培難易度が高いので、初心者の方は苗を購入するとよいでしょう。
種まき
温暖地は秋、寒冷地は春が種まきの時期です。種を購入したら、種まきの時期を確認してから作業に入りましょう。
トルコキキョウの種はとても細かく、扱いには注意が必要です。ただし、市販の種はコーティングされているものがほとんどです。
箱にまいて本葉2~3枚で移植するか、ポットにまいて良い芽を残して育苗します。好光性種子なので、覆土はせず発芽を待ちます。発芽までは2週間~1か月ほどを要します。
植え付け
本葉が2~3節程度生長したら定植します。秋にまいた種は、霜の心配がない時期に植え付けましょう。トルコキキョウの根は直根性なので、根を触らないようにして植え付けましょう。
摘芯(摘心)・摘果
初夏に茎が5節程度伸びたタイミングで摘心をすると、脇芽が伸び、花数が多い苗に仕立てることができます。
花
5月後半~9月が開花時期です。種を採る目的がないなら終わった花は早めに摘み取りましょう。
(種をまく時期によって開花期は変わります)
ひと通り花が終わったら半分程度に切り戻すと二番花が楽しめることがあります。
収穫
日持ち、水の上りとも良いので、切り花として楽しむことができます。
冬越し
トルコキキョウは耐寒性がさほどないため、冬に育苗した苗の植え付けは霜の心配がなくなってからにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種で増やすことができます。