トレニアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
トレニア
学名

Torenia

英名
Wishbone flower
和名
夏菫(ナツスミレ)
別名・流通名
ナツスミレ、ハナウリクサ
科名
アゼナ科
属名
ツルウリクサ属
原産地
インドシナ半島

トレニアの特徴

トレニアは熱帯地域原産なので暑さに強く、春から秋の長い間花を咲かせてくれる多年草です。寒さに弱いので、日本の気候では一年草として扱われるものが多いです。

花径は2~3cmほどで、白地に桃色や青地に紫などの覆輪が美しく、他に黄色やローズ色もあります。花色が野生のスミレに似ているので、別名ナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)とも呼ばれます。

草姿がこんもりまとまる「立性」と、横にふんわり広がる「ほふく性」があり、ほふく性のトレニアは花壇の縁取りに使ったりハンギングバスケットなどで目線の高い位置に飾ると美しさが引き立ちます。草丈は20~30cmです。

トレニアは、日なたと水はけの良い用土を好みます。耐陰性があるので明るい半日陰でも育ちますが、日当たりが良い方が花が咲きやすいです。真夏は、直射日光を避けて風通しの良い明るい半日陰で育てると水切れや葉焼け、蒸れを防ぐことができます。

トレニアは開花期間の長い植物なので、こまめに花がらを取ることと、時々切り戻して新しい芽を増やすことが大切です。切り戻し後の水やりの際に追肥するとその後の成育が良くなります。

トレニアの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 20~30cm程度
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 青、ピンク、白、紫、黄
開花時期 4月~10月

トレニアの種類

トレニア・コンカラー

多年草タイプのトレニア。寒さには弱いので、霜に当たる前に室内に移動させると越冬できます。

トレニアの花言葉

 

トレニアを使った寄せ植え

トレニア 寄せ植え

トレニア・カタリーナブルーリバーを使った寄せ植えです。ふんわりと横に広がって育つため、写真のように少し高さのある器を使ったり、ハンギングバスケットで高い位置から垂れ下がるように育てると流れるような動きを出せておすすめです。

▼トレニアを使った寄せ植えの作り方はこちら

 

トレニアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
肥料
種まき

トレニアの栽培環境

日当たり・置き場所

トレニアは日当たりと風通しの良い場所に植えます。日当たりを好みますが、真夏の強い西日が当たらないような場所で管理するのが適しています。

用土

水はけと通気性の良い柔らかい用土が理想的です。

庭植えの場合は、植える場所に腐葉土を混ぜ込んで土を柔らかくしておきましょう。

鉢植えの場合は、市販の草花用の培養土で問題なく育ちます。

トレニアの育て方のポイント

水やり

土の表面が乾いてきたらたっぷり水やりします。一度水切れさせてしまうと生育が衰えてしまうため、土が完全に乾く前に水やりをすることを心がけましょう。ただし、過湿気味で蒸れると株が弱るので注意が必要です。

地植えの場合と比べると、ハンギングバスケットやコンテナ植えのものは乾きやすいので、真夏は朝と夕方の二回水やりしてもよいでしょう。

肥料

植え付けるときに、緩効性のゆっくり効く肥料を混ぜておきます。開花期間が長いため、適宜適量の追肥を行いましょう。

病害虫

トレニアは丈夫な植物で、ほとんど病害虫の心配はありませんが、新芽にアブラムシが付いたり、過湿気味や風通しが悪いとうどんこ病が発生します。見つけ次第対処しましょう。

トレニアの詳しい育て方

選び方

トレニアの苗は4月頃から流通します。葉の色が濃く、鮮明でみずみずしいものを選びましょう。下葉が黄色く変色したり、花がらがたくさんついている古い株は避けましょう。

種まき

トレニアの発芽温度は20~25℃なので、種まきは気温が十分に上がった5月頃が適期です。
種がとても細かいので、ピートバンと市販の種まき専用土を使って種まきするとよいでしょう。

トレニアは光が無いと発芽しにくいので、上からかぶせる土は少しにします。発芽するまでは日陰に置き、常に土が湿っている状態を保ちます。

発芽したら、葉が重ならないように間引きます。本葉が3~4枚ほどになったらビニールポットに鉢上げをして、本葉が8~10枚ほどになって根がまわってきたら、鉢や庭に植え付けましょう。

トレニアは、こぼれ種で自然に毎年育つこともあります。花後にできる「さや」が茶色くなったらさやごとカットして封筒などに入れて乾燥させ、乾燥したらさやから種を取り出して紙にくるんで空き缶に入れて冷暗所で保管します。種ができない種類のトレニアもあります。

植え付け

地植えの場合は、株間15~20cmほどあけて植え付けます。真夏の西日で花や葉を傷めることがあるため、夏の直射日光を避けられるような場所に植えましょう。

鉢植えの場合は、市販の草花用の培養土を使って植え付けます。

摘芯(摘心)・摘果

トレニアを種から育てる場合は、本葉が出て2~3節程度生長したら摘心します。摘心することで枝分かれして枝葉が増え、たくさんの花芽を付けます。

剪定・切り戻し

梅雨入りから夏場にかけて、株全体を1/3から半分程度切り戻しておくと、真夏は花を休みますが、秋に状態の良い株姿になり花を晩秋まで長くたくさん楽しむことができます。切り戻した後に追肥するとその後の生育が良くなります。

植え替え・鉢替え

トレニアは一年草のため植え替えの必要はありません。

トレニアは4月~10月まで長期間開花します。晩秋まで状態良く楽しむコツは、花がらをまめに摘み取ることと、梅雨から夏にかけて切り戻しと追肥をすることがポイントです。

夏越し

真夏の強すぎる西日に当たり続けると株が弱ります。鉢植えの場合は、夏場のみ鉢を半日陰の涼しい場所に移動するなどの工夫をしましょう。

冬越し

一年草のトレニアは、耐寒性がないため寒くなるまでの草花です。多年草のトレニアは、寒さが厳しくなる前に室内の明るい場所に取り込んで越冬させましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

トレニアは種で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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