サフィニアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
サフィニア
学名

Petunia × hybrida

英名
Surfinia
科名
ナス科
属名
ツクバネアサガオ属
原産地
日本

サフィニアの特徴

ペチュニアの改良品種がサフィニアです。原種の欠点だった雨への弱さを克服し、花つきを格段によくしたばかりでなく、丈夫さをそのまま残すことに成功しました。上手に育てれば1株から1000の花を咲かすこともできるといわれています。サフィニアは小輪から大輪、一重咲きから八重咲き、花びらに星型やハート模様が入るタイプなどバラエティーが豊富です。最初に登場した紫がかった赤からさらに改良が進み、現在では赤、白、ピンク、紫ピンク、紫、ブルー、黄などバリエーションが増えました。

サフィニアは横に広がり枝が垂れ下がるので、鉢植えや寄せ植え、ハンギングバスケットなどで少し目線の高い位置に飾ると垂れるようにこぼれ咲く美しさも楽しめます。1株で充分見ごたえがあるので、スペースの余裕を持って植え付けるようにします。梅雨前に切り戻しをすると状態良く夏越しでき、秋まで美しく咲き続けます。

サフィニアは、暖地以外では屋外で越冬することが難しく一年草扱いされていることが多いですが、霜が降りる前に室内に取り込んで管理すると翌年も楽しめます。また、サフィニアは挿し芽で増やせるので、摘芯を兼ねて切り戻しをしながら増やし、挿し芽で作った小さな苗を室内で冬越しさせて暖かくなったら屋外で育てることもできます。

サフィニアの名は、英語のSurfing(サーフィン)とPetunia(ペチュニア)を合わせて名付けられました。匍匐した枝に花が波打つように咲きあふれることからイメージしたそうです。ちなみにペチュニアの名は、ブラジルの先住民がペチュニアの葉をタバコに混ぜて吸っていたことから、先住民の言葉Petunia(タバコ)から付けられたという説と、ペチュニアがタバコの花に似ていることから付けられたという説があります。

サフィニアの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 ~30cm程度
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色 赤、白、ピンク、紫ピンク、紫、ブルー、黄など
開花時期 4月~10月頃

サフィニアの種類

サフィニアアート

ユニークな模様が入ります。ボリュームのある中輪の花が咲きます。

サフィニアブーケ

ブーケのようにこんもりとまとまりの良い咲き姿が特徴的です。

サフィニアフリル

八重咲きタイプ。株のまとまりがよく、美しく咲きます。

▼サフィニアの花言葉はこちら

 

サフィニアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け・植え替え
摘芯・剪定
肥料
種まき
挿し木

サフィニアの栽培環境

日当たり・置き場所

サフィニアは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。

用土

サフィニアは、水はけの良い肥沃な用土を好みます。草花用の培養土で問題なく育ちます。

サフィニアの育て方のポイント

水やり

サフィニアは、土の表面が乾いたら根元にたっぷり水やりします。高温期は水やり後に蒸れやすいので、朝夕の涼しい時間帯に水やりを行いましょう。

肥料

肥料入りの培養土を使って植え付けた場合は、徐々に効き目がなくなっていくので定期的に追肥を行います。

病害虫

サフィニアにはアブラムシ、コナジラミがつきやすいので、見つけたらすぐに対処しましょう。

サフィニアの詳しい育て方

選び方

サフィニアの苗を選ぶときは、株元がぐらつかずしっかりしていて、徒長せずにふんわりと育っている株を選びましょう。

種まき

サフィニアは、育てた花から種をとって翌年春にまいて育てることもできます。

植え付け

サフィニアを地植えにする際は、植える場所を耕して腐葉土や肥料を混ぜ込んでおきます。鉢植えにする場合は、草花用の培養土など新しい土を使って植え付けます。

摘芯(摘心)・摘果

サフィニアは、植え付けから2~3週間、摘芯を数回繰り返します。摘芯をすることで芽の数が増え、ボリュームのある株に仕上がります。鉢植えの場合は、鉢の外側に伸びた枝を鉢の周りに沿って刈り込みます。株がまだ小さい間は、枝先を軽く摘んでおくだけでも大丈夫です。品種によって、サフィニアブーケなど、摘芯不要なものもあります。

剪定・切り戻し

サフィニアは、枝先にしか花が咲かなくなってしまったり、全体的に花数が減ってきたら切り戻しを行います。切り戻しすることで再び花を咲かせることができます。秋に再度開花させるための最後の切り戻しは遅くとも8月中に行いましょう。

植え替え・鉢替え

冬越しさせたサフィニアを植え替える適期は春です。新しい土を使って植え替えましょう。

サフィニアの咲き終わった花をそのままにしておくと病害虫が発生しやすくなります。花びらだけではなく、花茎ごと切り取ります。

夏越し

サフィニアは、梅雨前または梅雨時に切り戻しをしておくと、蒸れを防いで状態良く夏越しできます。

冬越し

サフィニアは、寒さにそれほど強くはないので一年草扱いされていることが多いですが、霜が降りる前に室内に取り込んで管理すると冬越しできます。暖かい地域では屋外で冬を越え、翌年に花を咲かせる場合もあります。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

サフィニアは挿し木で増やすことができます。挿し木の適期は春~初夏と秋です。秋に挿し木で作った小さい苗を室内で育てて冬越しさせ、翌春から外で育てることもできます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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