- 1年のうち3/4以上の種まき期間があるチンゲンサイは、非常に育てやすいため家庭菜園でも定番の野菜です。夏の暑さにも強いですが、生育適温が20℃位なので、春か秋に種をまいて育てると状態良く育ちます。
種をまいてから収穫まで50日ほどで収穫できますが、チンゲンサイは株ごと収穫するだけでなく、外葉からも順次収穫できるので長い間収穫を楽しめます。
原産地である中国では、結球しない菜類を「小白菜」といいます。チンゲンサイは「小白菜」の一種で、中でも葉柄部(軸)が緑色になっていることから「緑白菜」ともいわれ、「小白菜」と区別されています。
アブラナ科の野菜のため、冬の寒さで春にとう立ちし黄色い花を咲かせます。花が咲くころには葉の筋が硬くなるため食味は落ちます。葉の柔らかいうちに収穫しましょう。
- チャイブはヒガンバナ科のハーブで、主に薬味として用いられます。原産地の中国や地中海地方で2000年も前から栽培されてきました。チャイブが ヨーロッパで本格的に用いられるようになったのは、マルコポーロが中国から持ち帰ってから。帰国後も彼は大いにチャイブを好んだといわれています。 香りの秘密は「硫化アリル(アリシン)」という成分。食欲増進、疲労回復、新陳代謝の活性化といった効果があります。 ネギの仲間なのでネギ坊主のような球形の花をつけます。ピンク~うす紫色の可憐な花なので、料理用とは別に株分けして、花壇の一角に植えておいてもよいでしょう。
- チェリーセージは、初夏から晩秋までの長い期間開花するシソ科の多年草です。葉や花にフルーティーな甘い香りがするのが名前の由来です。丈夫で暑さに強く、環境に合えば植えっぱなしで毎年開花するため、夏から秋の庭の彩として取り入れる方も多い花です。
チェリーセージという名は、サルビア・ミクロフィラとサルビア・グレッギー、およびミクロフィラとグレッギーの交雑種のサルビア・ヤメンシスなどの総称です。
セージ類はブルー・紫系の花が多いですが、チェリーセージは花色が豊富なのが特徴のひとつです。毎年新品種が作り出され、最近は斑入り品種もあります。どの品種も丈夫で花期が長いことに変わりはありませんが、草丈や耐寒性は品種によって違いがあります。
- チェッカーベリーは、秋に赤い果実を実らせるツツジ科の常緑低木です。低木と言っても高さは10~20㎝程度で、茂みのようにこんもりとした姿をしています。葉は厚みがあり、光沢のある緑色で、気温の低下と共に少しずつ赤銅色に紅葉します。実のついている期間の葉と実の色あいの変化も美しく、魅力のひとつです。
チェッカーベリーの一番の特徴は秋から冬にかけて実る、真赤な果実です。初夏にブルーベリーの花によく似た、白い釣鐘型の小さな可愛らしい花を咲かせた後、直径1~1.5㎝程度の真赤な丸い実がぶら下がるように実ります。11月~3月頃に常緑で赤い実を付けることから、クリスマスやお正月の花材としても人気です。高さ10~20cmでこんもりとした樹形なので、寄せ植えの花材や日陰の庭のグランドカバーとしても利用されます。
とてもかわいい実ですが、チェッカーベリーの果実は食用にはできませんので口に入れないように注意しましょう。
- チーゼルは、7月~9月に薄紫色の花を咲かせるマツムシソウ科の背丈の高い大型の二年草。花の後の実に見える開花前は、鋭いトゲ状の総苞に囲まれた楕円形の形をしています。その苞の隙間から薄紫の花が無数に開花します。チーゼルの花の咲き方は独特で、伸びた花柄の先端に花穂をつけ、花の周囲を輪で取り囲むように薄紫色の花が上から開花し、徐々に下に咲き進みます。花は二年草なので開花後に寿命を終えますが、立ち枯れた姿も美しく見ごたえがあります。花後の果実はそのまま乾燥させるとドライフラワーとしても楽しめます。
チーゼルは、化学薬品のなかった時代には薬草(ハーブ)として利用されていましたが、現在は主に園芸や果実をクラフトの材料として利用されています。別名の羅紗掻草(ラシャカキグサ)は、花後の果実を乾燥したものを羅紗(毛織物)を毛羽立てるのに使われていることからです。
チーゼルは二年草で、1年目はロゼット状の葉を形成し、2年目に花茎が立ち上がり、分枝して茎先にたくさんの花が開花します。最終的には背丈が2m前後になる大型の草花で、庭に植えると存在感のあるアクセント的な存在です。
チーゼルは、切り花やドライフラワーとしても流通しています。背丈が高い草花のため、大きなフラワーアレンジの花材に利用されています。花の周囲や花の下、茎には無数の鋭いトゲがあります。素手での取り扱いには注意しましょう。
- チューリップは春に花咲く球根植物です。チューリップの球根は直径3cmほどのものが多く、玉ねぎのような形をしています。この球根を地面に植え育てるのです。球根の先はとがっていて、その先端から花茎や葉を伸ばします。花茎の背丈は種類にもよりますが、15cmよりも下のものはありません。おおよそ15cm~60cmのものまでが主に出回っています。花びらの色は皆さんも良くご存知の様に赤、白、黄色をはじめ、ピンク、紫、複色などさまざま。咲き方も、ユリ咲き、パーロット咲き、フリンジ咲き、八重咲きなどいろいろな咲き方があります。チューリップの開花時期は、大きく分けると、早咲き、普通咲き、遅咲きの3時期があります。同じチューリップでも開花の時期がかなり違うので、違う開花時期のものを一緒に寄せ植えすると、開花時期がずれてしまい見栄えが悪いので、鉢植えに植える場合は単一種を植え付ける方が一般的です。
チューリップの育て方で大切なことは
1.よい球根を選ぶこと
2.適切な場所に植えて、適量の水やりをすること
3.寒さに当てること
です。
- チャービルは、育てやすく春まきでも秋まきでも収穫できる定番のハーブです。手間がかからず、すぐ収穫できるのでベランダ菜園におすすめです。やや日陰になる場所で育てると柔らかい葉に仕上がります。
シダのような細かい切れ込みのたくさん入った葉は、古代ローマ時代からすでに食用とされてきました。サラダ、スープ、肉、魚、スイーツなど何にでも使える点はパセリに似ていますが、チャービルはよりマイルドで甘い香りが特長です。そのため「美食家のパセリ」とも呼ばれます。
- コルディリネ・チョコレートクイーンはこげ茶色や緑、クリーム色などがマーブルに混ざり合う葉をし、観賞価値の高い観葉植物です。特に展開したての葉はまさにマーブル模様をしたチョコレートの様な見た目をしています。ドラセナ・チョコレートクイーンの名で流通することがありますが、チョコレートクイーンは地下に多肉質な根を作るというコルディリネ属の特徴を有しているため、正確にはコルディリネ・チョコレートクイーンになります。性質は丈夫で寒さに気を付ければ育てやすい観葉植物です。
- チューベローズはメキシコ辺りが原産であると言われている球根植物です。すっと伸びた茎の先に縦に連なるように白いお花を咲かせます。チューベローズという名前は、学名の「tuberosa」の英語読みです。
チューベローズの最大の特徴はその花の芳香です。夜になると香りが強くなると言われていますが、もちろん昼間も素晴らしい芳香がします。夜に強い芳香を放つ特徴から「夜来香(イエライシャン)」という別名をもちます。「夜来香(イエライシャン)」と呼ばれる植物は3つあると言われています。「チューベローズ Polianthes tuberosa」、「イランイラン Cananga odorata」、「イエライシャン Telosma cordata」です。すべて夜になると強い芳香を放つことからこの名前で呼ばれるようになりました。
チューベローズの花は一輪一輪もぎ取ることができるので、ハワイではレイに使用されることもあります。
- チョウジソウは淡いブルーの星型の花の宿根草(山野草)です。春に芽吹き、初夏に楚々とした趣のある花を咲かせます。花期は短い宿根草ですが、和風にも洋風にも合う草花です。切り花としても5月ごろに流通しています。植え付けて何年もすると大株になり初夏にたくさんの花が開花します。
チョウジソウは日本を含む東アジア原産の種、北アメリカ原産のヤナギバチョウジソウやホソバチョウジソウなどいくつかの種類がありますが、販売されている時に区別して売られていないことがほとんどです。それぞれの見た目の違いは葉の形や花の色が若干違います。
チョウジソウは全草にアルカロイドを含み有毒です。
- 中国原産地のシソ科の植物で、塊茎と呼ばれる地下茎が肥大化して養分を蓄えた部分を食する野菜です。ちなみに、塊茎の部分を食する野菜の代表格としてジャガイモが有名です。
ちょろぎの塊茎の大きさは1~3cm程の白くて巻貝のような形をしています。初夏にシソ科の仲間らしい薄紫の小さな花を咲かせます。
野菜としてはとても小さいちょろぎですが、植えつけてから収穫するまでの栽培期間は7か月ほどもかかるため、他の野菜から比べてみても生育のスピードがとても遅い植物です。
ちょろぎは、沢山の漢字を持っています。言葉の音から「丁呂木」「丁梠木」、縁起をかついで「長老木」「長老喜」「長老貴」「千代呂木」などの漢字があります。
巻貝に似ているほかに、一見すると芋虫にも似ています。中国では石蚕(いさごむし)と呼ばれるトビケラの幼虫に似ていることから「草石蚕(くさいさご)」とも呼ばれます。
お正月の御節料理に長寿の縁起物として、梅酢漬けなどで赤く染まったカリカリとした食感のちょろぎを黒豆に添えて食べられています。
他にも茹でたり、炒めたり、天ぷらなどにして熱を通したちょろぎは、ホクホクとした食感で美味しく食べることができます。
- チコリーはヨーロッパ原産の野菜で、栽培の歴史は古く、古代エジプトにさかのぼります。
葉を食用にし、肥大した宿根を焙煎して珈琲のような飲用方法で飲まれていたようです。
普通に栽培される他に、軟白栽培の方法があります。
独特の苦みがあるチコリーですが、軟白栽培することで普通に栽培するよりも甘味が出るようです。
普通栽培ではチコリーの葉は品種により緑色や、赤色になりますが、軟白栽培ではクリーム色や薄い黄緑色になります。
春に種をまくと、初夏にとう立ちしやすい性質を持っているため、秋まきの方が育てやすいようです。
結球するタイプのチコリーの葉を一枚ずつ外すと、船の形をしています。それを、器のように見立て食材をのせるオードブルスタイルが多くみられます。
- 以前、雑誌や図鑑で紹介され話題となったチュリフォルミスです。
約10年ほど前にドイツのケーレスよりリリースされましたが、当時は数も少なく、また山から採取してきたばかりであったため、枯れてしまった株も多いようです。
このことから栽培難種とされていますが、国内で開花した後に出た子株はさほど難しくないようです。
原産地はブラジルですが、現在は自生地は壊滅し、自然下にはほとんどないとされています。
系統としてはガルドネリ系で、水やりの頻度によって草姿が大きく変化します。
流通量は極端に少なく、今後の流通が期待されます。
- タマシダは日本にも三種類ほど自生しており、よく観賞用で売られているのはツデーという品種です。
葉が美しいだけでなく強健で育てやすく、初心者の方にもおすすめのシダ植物です。
- その名の通り、ほのかにチョコレートに似た香りを放つコスモスです。茶色がかった赤い花もチョコレートを連想させます。植物には様々な香りのタイプがありますが、チョコレートに似た匂いはとても珍しいもの。チョコの原料であるカカオの花ですら香りません。 コスモスは明治期から日本に入ってきましたが、チョコレートコスモスはやや遅れて大正時代に伝わりました。やや育てにくいので、コスモスのように遊休地にまかれて広がることもありませんでした。そのため園芸市場ではコスモスと別扱いになっています。 短日植物なので、夜でもこうこうと明るい場所に置くと花をつけにくくなってしまいます。チョコレートコスモスは、原種の他、園芸種として数品種あり、品種によって、開花時期や栽培適温が違います。