髭まで食べられる!トウモロコシの若採り「ヤングコーン」
戸松敦子
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八百屋さんに皮付きのヤングコーンが出回る季節になりました。ご存知と思いますが、ヤングコーンはトウモロコシの実が大きくなる前に若採りしたものです。
ヤングコーンといえば、缶詰や加工品のイメージがあるかもしれませんが、旬の時期(5月から6月)は見た目も可愛いフレッシュな皮付きヤングコーンがおすすめです。
皮付きのヤングコーンは一度食べたらやみつきになります。旬の今しか味わえない絶妙な美味しさをぜひお召し上がりください。
普通サイズのトウモロコシとは違う種類?
答えは、「同じ」です。スイートコーンなどのトウモロコシとヤングコーンは同じ種類で同じ株からできています。
通常一本の株から1~2本のトウモロコシを収穫するのですが、実際にはそれ以上の実がなります。そのため、大きく育てるトウモロコシ以外の実は小さいうちに摘み取られます。その摘み取られた赤ちゃんトウモロコシが、ヤングコーンとして出回ります。
ヤングコーンはトウモロコシの栽培過程でできるものなので、トウモロコシの収穫時期よりも前の、5月から6月が旬の野菜となるわけです。
髭まで美味しいヤングコーン
皮をはがしてみるとこんな感じです。
透き通るような美しい髭に包まれている色白の可愛いコーンが出てきます。
コーンの大きさに対して髭のボリュームが多くてアンバランスに見えますが、トウモロコシは粒の数とほぼ同じ数の髭があるのでヤングコーンだと髭の方がとっても目立ちます。
でも透明できれいな髭や一番内側の薄い皮は、調理してコーン本体と一緒にシャキシャキと食べる事ができるので髭はとても大切です。ヤングコーンは新鮮な、髭の美しいものを選びましょう。
八百屋さんから教わった美味しい食べ方
イチオシは皮ごとアルミホイル焼き
ヤングコーンの一番外側の皮をむき、アルミホイルに全体をくるんで魚焼きグリルで焼きます。
強火5分の後、弱火で5分焼きます。(合計10分)
焼き上がったら熱々のうちに塩コショウで味付けをしていただきます。
焦げ目をつけたい場合は途中でホイルを開いて焼き色をつけてもいいですね。その時にお醤油をふって味付けするのもおすすめです。おつまみやおやつにぴったりです。
どんな料理にも使える優れもの
炒め物や天ぷら、トウモロコシご飯など、どんな料理にも使えます。
皮をむいて髭付きのまま縦半分に切ってバター焼きにしたり、髭付きの天ぷらも美味しいです。トウモロコシご飯などに入れる時は小さく輪切りにして使います。
見れば見るほど可愛いらしいヤングコーン。普通サイズのトウモロコシになる前に摘み取られてしまったと思うとなおさら愛おしいですね。旬にしか食べられない野菜のパワーを美味しくいただきましょう。