ランタナ(七変化)の育て方・切り戻しや増やし方、たくさん花が咲く管理のコツ
持永久美子
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ランタナはクマツヅラ科の常緑低木、夏の暑い陽射しにも負けず、初夏から秋口まで可愛らしい花を次々に咲かせ、そのうえ育てやすく丈夫な植物です。今回は初夏から秋までランタナを元気に育てる上でのポイントや切り戻し方法などをご紹介します。
目次
ランタナの切り戻し方法
丈夫ですくすく育つランタナ。枝が茂りすぎて樹形が乱れた場合や、冬に落葉して茂った枝を整理したい時、花が終わりに近づいた時などに思い切って切り戻しをします。特に花後のランタナは種をつけようとしてエネルギーを消耗してしまうので種が必要なければ切り戻すことによってその後の株にエネルギーがまわるようになります。
ランタナは芽を出す力が強いタフな植物なので生育期間中ならいつでも切り戻しすることができます。脇芽も出やすくなるので大きくなりすぎないようコンパクトに楽しむには株元から短く切り戻すとよいでしょう。写真は冬の間にばっさり切り戻し、4月に入り新芽が出てきたランタナ。年数を重ねる度に緑だった茎も茶色の木に変わり毎年安定して花が咲くようになりました。
5月のランタナ。あっと言う間に生長しました。切り戻しをしていたので鉢とのバランスもちょうど良いです。
7月のランタナ。花が咲き始めました。北向きベランダなのでちょっと間延び気味です。根元の方に花が少ないのでここからまた切り戻しをしてもいいですね。
たくさん花が咲くランタナの管理ポイント
ランタナは日当たりの良い所で育てよう!
ランタナは日なた~半日陰で生育可能ですが、よく日光に当てた方が花付きが良くなり、間延びもせず株も引き締まり強健に育ちます。
鉢植えのランタナは水切れに注意!
土の表面が乾いたらたっぷりの水やりが基本です。特に鉢植えのランタナは夏場に水切れしやすく葉がしおれたようになります。早いうちならすぐに元通りになるので気づいたらすぐに水やりをしてください。冬場は乾かし気味の管理で構いません。地植えのランタナは根付いてしまえば取り立てて水をやらなくても育ちます。
ランタナの増やし方
挿し木
ランタナの挿し木の適期は真夏使うを除く5~9月頃です。切り戻しした枝を使うのも良いでしょう。新芽部分の枝15cm位を川砂や挿し木用の培養土に挿して乾かさないように管理すると1ヵ月位で発根します。
ランタナの種
花が咲き終わった後に種を採取することが出来ます。ランタナは、黒色の小さな丸い種を沢山つけます。写真は今はまだ緑の種ですがこれが黒くなってきます。
ランタナは、種をそのままにしてるとこぼれ種でどんどん増えていくので、増やしたくない場合は必ず切り戻しを行いましょう。中の種を取り出し採りまきすれば芽が出ます。
ランタナの七変化な花の魅力
ランタナの花色はオレンジ、赤、黄色、紫、ピンク、白などカラフルで、育てていくと徐々に花色が変化するので「七変化」の別名もあります。星形のようなリボン型のような金平糖のような…とにかく蕾もかわいい!!
濃いピンクだった蕾も開いてくるとオレンジがかった花びらと黄色の花びら!
さらに開花すると1つの花なのに色とりどり。一鉢あるだけでもお庭やベランダを華やかにしてくれますね。
ランタナは、5~10月と開花時期が長いのも嬉しいポイントです。小さな花がてまり状にまとまって花火のように咲く姿は愛らしいです。
蕾から花、種まで色彩が変化するので生長が楽しみですね。
我が家のランタナは葉にライムグリーンの斑の入る黄花の「ランタナ・アロハ(ヴァリエガタ)」。咲き始めは白~薄黄緑の蕾だったものが黄色に色づいて咲きます。
ランタナの基本情報
ランタナはクマツヅラ科の常緑低木。本来は常緑ですが冬の寒さや霜に弱く枯れてしまう事があるので一年草扱いされる場合もあります。暖かい地域では冬越しも可能で低木になっていきます。
ランタナの茎葉には細かいトゲがあり触るとチクチクします。葉っぱも触り心地は表面がざらついています。
ランタナの詳しい基本情報&育て方はコチラ!
ランタナのまとめ
・沢山花を楽しむ為には思い切った切り戻しをしましょう!
・ランタナは基本丈夫な植物で増やすのも簡単。
・ランタナは蕾から開花まで色彩豊かで花色の変化を楽しめる。
暑い夏に元気に咲き続ける花火のようなかわいいお花のランタナ。丈夫で花期が長いため公園などにもよく植えられています。ランタナをみつけたら星のような蕾や七変化と言われる花色の変化を観察してみてくださいね!
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