コスモスの育て方|種まきと開花時期の関係

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金子三保子

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コスモスは和名で秋桜と書くように、秋を代表する花のひとつ。最近では早咲き品種も登場し、早いものでは7月ごろから開花するようになりました。コスモスの種まきや種の特徴など、コスモスの育て方をご紹介します。

目次

コスモスとは?

コスモス

コスモスはメキシコ原産の一年草。日本では秋の花のイメージですが、原産国がメキシコなので夏の暑さにも強い草花です。

開花時期|コスモスは短日性

もともとのコスモスは短日性の特徴があります。

短日性とは、日が短くなったことを感じて花を咲かせる性質のことをいいます。ただし、最近流通している品種は、この短日性が改善され、日の長さに関係なく咲くものが多くなっています。

長期間種まきができるコスモス

短日性が改善されたことから、発芽と生育の温度さえクリアすれば3月~7月頃までという長い期間、種をまくことができます。そのため最近は初夏からコスモスが咲いている光景が見られるようになっています。

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コスモスの種まき

開花時期、種まきの時期と草丈

種まきから3か月くらいで開花するので、開花させたい日から逆算して種まきをする日を決めることができます。最近販売されている早咲き品種は、60~70日で開花する品種もあります。同じ品種でも4月に種まきしたものと6月以降に種まきしたものでは、草丈が変わることがあります。

コスモスを育てる場所

日当たりと風通しが良い場所で過湿にならないように育てます。短日性のため、夜に照明が当たる場所だと開花が遅れたり花が咲かないことがあります。植え付け場所には注意しましょう。

品種にもよりますが、草丈が高く根が張るため、地植えか大きめのプランターでの栽培が向いています。

やせ地でも育つくらいの草花です。ジメジメした土を好まないため、水はけが良い土に植え、過湿にならないように管理することが大切です。

肥料

過肥にならないように注意します。肥えている土なら無肥料でも問題なく開花します。肥料が足りないと、花が咲かなかったり花つきが悪くなります。生長が遅い、葉の色が悪いなど、肥料切れの症状が見られる場合は追肥しましょう。

水やり

地植えは、根付いてからの水やりは必要ありません。鉢植えは、鉢の上の土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいたっぷりと与えましょう。

コスモスの種

コスモス 種

コスモスの種は細長い形をしています。比較的大きめで扱いやすい種です。

種まき

コスモス 種まき 発芽

コスモスの種は扱いやすく、直まきが向いています。計画的に植え付けたい場合は、2.5~3号程度のポットに種をまき、育苗してから植え付けることもできます。

庭や花壇への直まきは、20~30cm間隔で点まきし、0.5~1cm程度覆土をして、まいたあとはたっぷりと水やりをしましょう。発芽まで土を完全に乾かさないようにします。

植え付け

コスモスは品種がとても豊富で、草丈も矮性から高性までさまざまです。それぞれの品種によって株間が多少違います。種の袋に書いてある株間や草丈を確認してから、庭や花壇に植え付けましょう。

6月以降の遅まきは春まきより株が大きくならないので、株間をつめて密植で植えた方が開花時の見栄えがよくなります。

病害虫

花がたくさん咲く9月~10月と、雨が続く時期にうどんこ病が発生しやすくなります。

日当たりと風通しの良い環境に植え付けること、水やりはなるべく葉に水が当たらないようにして、常に葉が濡れているような状態にしないことが予防になります。下の葉が茂りすぎているようなら、葉を少し間引いてやるのもよいでしょう。

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コスモスの花

コスモス 葉

7月前半のコスモスの葉

写真は5月前半に種まきしたコスモスの7月上旬の状態。草丈はだいぶ伸び、もうすぐ一番花のつぼみが確認できるようになる頃です。コスモスの葉は、細くてモサモサと密集したような葉の形状をしています。

一般的なコスモスは種まきから3か月ほどで開花しますが、早咲き品種のコスモスは最短で60日くらいで開花するものもあります。

摘心

コスモスの花は茎の頂点に開花する仕組みです。夏までの間、芽の先端を摘心し続けながら育てると、草丈を抑えた株に仕立てることができます。

秋以降に摘心すると、きれいな花が楽しめる時期に花が咲かずにシーズン終了となるので、秋以降は花がらを摘むだけの管理にとどめましょう。

日々の管理

季節的に台風などの風が強い日も多いので、丈の高い品種は支柱などで倒壊防止をしておくとよいでしょう。あえて丈を低めにしたいなら、倒れたものをそのまま育てると、倒れた茎のいたる所から茎が立ち上がり草丈を低く仕立てることもできます。

花が咲いた後の管理

コスモス

コスモスの花は、花が終わり頃になると中心の花粉が粉をふき、花びらが少しずつ縮れて枯れてきます。

終わった花がらはこまめに摘み取った方が種を作る方にエネルギーに回らないため、たくさんの花を楽しむことができます。脇芽まで摘み取らないように注意しましょう。

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コスモスは種から育てるのも簡単です。種まきにチャレンジしてみませんか。

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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