チョコレートコスモス|花咲く時期、種類、たくさん咲かせるコツ
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チョコレートコスモスについて、花の咲く時期や種類、たくさん咲かせるコツ、楽しみ方を紹介します。
目次
- チョコレートコスモスとは?基本情報
- こんなにある!チョコレートコスモスの種類
- チョコレートコスモスの育て方
- チョコレートコスモスを長くたくさん咲かせるコツ
- チョコレートコスモスの楽しみ方|切花や寄せ植え
チョコレートコスモスとは?基本情報
- 学名:Cosmos atrosanguineus
- 科名・属名:キク科コスモス属
- 分類:半耐寒性多年草
- 花期:5月~11月
チョコレートコスモスの特徴
チョコレートコスモスは名前の通りチョコレートを思わせるような焦げ茶色の花が可愛らしいキク科の半耐寒性多年草。草丈は40~60cm程度まで生長します。ただし夏の高温多湿が苦手で夏越しが難しいとされている草花です。
チョコレートコスモスはチョコレートを思わせる甘い香りが特徴。とはいっても中には香るものもあればほとんど香らないものもあります。香りがあるものでもそれほど強い香りではありません。鼻を近づけてよく確認するとほのかに香る程度です。香りを楽しむ際には鼻に花粉が付かないように気をつけてください。
チョコレートコスモスはコスモスの仲間ですが、コスモスは一年草なのに対し、チョコレートコスモスは多年草です。
チョコレートコスモスの花咲く時期
チョコレートコスモスの花が咲くのは、品種によって差がありますが、5月~11月です。初夏に咲く種類と秋に咲く種類、四季咲きの種類などがあります。
チョコレートコスモスの花言葉
チョコレートコスモスの花言葉は「恋の思い出」「恋の終わり」
こんなにある!チョコレートコスモスの種類
チョコレートコスモスは個性的な花色と野花のような可愛らしい雰囲気からファンも多い花。コスモス属の他の類との交配種など、園芸品種も多く出回っています。
チョコモカ
チョコモカは四季咲き性のチョコレートコスモスです。夏と冬を休んで春から秋まで開花します。チョコモカは耐暑性が強いのが特徴。花は明るいチョコレート色、ほのかにチョコレートの香りがするのも魅力です。
ショコラ
ショコラは、四季咲き性のチョコレートコスモスです。夏と冬を休んで春から秋まで開花します。花は原種に近い黒のような焦げ茶色。耐寒性、耐暑性共に強いので、とても育てやすいチョコレートコスモスです。
ノエルルージュ
ノエルルージュは秋咲きのチョコレートコスモス。キバナコスモスとの交配種で、赤みの強い花色が可愛らしいチョコレートコスモスです。ノエルルージュはうどんこ病にかかりにくいのが特徴です。
チョコレートコスモスの育て方
苗の流通時期
チョコレートコスモスの苗は春か秋、花が咲き始める頃に流通します。苗の流通時期は植え付けに適した時期でもあります。ホームセンターや園芸店で入手が可能です。購入の際に、四季咲き種なのか秋の一季咲き種なのかを確認しておくと、育てやすくなります。
球根
チョコレートコスモスはダリアのような球根を持っています。球根が大きくなった先から芽を出して株ごと大きくなっていきます。球根は傷が付くと腐りやすいので、植え付けの際は球根を傷つけないように気を付けましょう。
場所・用土
水はけ、日当たり共に良い場所を好みます。高温多湿が苦手なので、夏は風通しの良い半日陰で管理しましょう。
肥沃な酸性土壌を好みます。庭植えにするならピートモスと堆肥を漉き込むようにしてください。鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
水やり
表土が乾いて白っぽくなったら、たっぷりと水やりしましょう。鉢植えのチョコレートコスモスは、地上部が枯れる冬も、根が枯れてしまわないように控えめに水やりを続けてください。
肥料
春から秋の生長期に、緩効性肥料を施します。過肥にすると、葉ばかり繁って花付きが悪くなることがあります。肥料の与えすぎに注意しましょう。
病害虫と対処法
春から秋にうどんこ病が発生することがあります。見つけ次第薬剤を散布するなど、対処してください。
チョコレートコスモスを長くたくさん咲かせるコツ
チョコレートコスモスは少しの手間をかけることでたくさんの花を楽しめるようになります。長くたくさん咲かせるコツを紹介します。
切り戻し、摘心をする
四季咲きのチョコレートコスモスは、春の開花が終わった後、株全体を10~20cm程度まで切り戻します。摘心を兼ねて切り戻しを行うことで枝が分岐し、秋にたくさんの花を楽しめるようになります。
一季咲きのチョコレートコスモスは、夏に切り戻しを行うことで草丈をコンパクトにまとめられ、さらに分岐させて花数を増やすことができます。この時あまり下の方まで切り詰めないようにしてください。花芽が上がらなくなってしまう心配があります。目安は葉がある辺りまでです。
倒れないようにする効果も
チョコレートコスモスは、伸びすぎると自分を支えきれずに倒れてしまうことがあります。美しい草姿を保つためにも、切り戻しを行うようにしましょう。
花がら摘み
花が終わったら、茎の付け根からカットするようにしましょう。次の花が咲きやすくなります。また枯れた花をこまめに摘み取ることで、病害虫の予防になります。
冬越しの方法
秋に地上部が枯れてきたら、地際から10cmくらいを残して切り詰めます。冬の間は霜が当たらないように管理し、鉢植えは根が枯れないようにときどき水やりをしましょう。
チョコレートコスモスの楽しみ方|切花や寄せ植え
チョコレートコスモスは切り花や寄せ植えでも人気の花。チョコレート色の花は、他の花と合わせるとことで名脇役として存在感を発揮します。
生け方のコツ
チョコレートコスモスの生け方のコツは茎の中の道管を潰さないようにカットすることです。
チョコレートコスモスは、細く華奢な茎をしています。このため茎をハサミでカットする際に道管を圧し潰してしまうことがあります。買ってきたばかりなのになんだか元気がないというようなときは、よく切れるハサミで再度カットしてみてください。水の吸い上げが良くなって元気になることがあります。また、ハサミではなくナイフで斜めにカットした方が道管を潰してしまうこともなく、水の吸い上げが良くなり長持ちします。
ぐったりしたら?
新聞を巻いて深水
まだ新鮮なはずなのにぐったりしてしまったというようなときは、全体を新聞紙で包み、茎を1~2cm切り戻して、深めの水に3時間くらい浸けて置いてください。花首が上がり、しゃきっとした姿に戻ってくれます。
湯あげ
湯あげも有効な方法です。花や葉に湯気が当たらないように、チョコレートコスモス全体をしっかりと新聞紙で包みます。茎を1~2cm切り戻して、沸騰したお湯に30秒~1分ほど浸けます。お湯の深さは、茎の先1cm程度が浸かる程度にしましょう。あまり深く付ける必要はありません。お湯から上げたら、速やかに水の入った器に入れ、そのまま2~3時間吸水させます。しゃきっとしたら、お湯に浸かっていた部分の茎をカットし、花器に生けましょう。
チョコレートコスモスの寄せ植え
個性的な花色が魅力のチョコレートコスモスは、寄せ植えにも最適。チョコレートコスモスを使った寄せ植えの作り方を紹介します。
チョコレートコスモスは耐暑性が弱く、育てるのは難しいと思われがちですが、最近では耐暑性、耐寒性の強い品種も増えました。ほのかにチョコレートのような甘い香りのする、可愛らしい花を育ててて飾って、楽しんでみませんか。
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