グリーンカーテンにもなる!オキナワスズメウリの育て方!~gardennote
金子三保子
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オキナワスズメウリは、ウリ科の一年草のツル植物。名前に「オキナワ」とついているように、暑さにはとても強く、太陽が大好きな植物です。オキナワスズメウリは生長力がとても強く、発芽後、ツルがぐんぐんと伸びた後に、花が咲き、花の後にかわいい実ができます。
とにかく生長力が早く夏の暑さが大好きなオキナワスズメウリは、グリーンカーテンの素材としても最適です!
丸い実がかわいいオキナワスズメウリの育て方や入手方法などをご紹介します。
目次
オキナワスズメウリとは?
- 学名:Diplocyclos palmatus (Bryonopsis laciniosa)
- 科名:ウリ科
- 属名:オキナワスズメウリ属
- 分類:ツル性植物(一年草)
オキナワスズメウリは、とても生長力のあるツル性の一年草です。夏に黄色い花が開花後、鞠のような丸い実がなります。実の色は最初は緑色で、じょじょに赤に変化していきます。
我が家のオキナワスズメウリ
オキナワスズメウリを最初に植えたのは10年以上前になります。最初の数年は、種まきからと苗でも購入して花壇に植えたところ、数年すると毎年夏にこぼれ種で発芽するようになりました。オキナワスズメウリは、ウリ科の一年草のツル植物です。名前に「オキナワ」とついているように、暑さにはとても強く、太陽が大好きな植物です。
うちの花壇は、もともとブロック塀沿いに位置しているので、半日くらいしか日が当たらない環境です。加えてあんずの木が植えてあるので、初夏以降は木陰ができてしまうことから、花壇の地面の土の温度が上がるのが遅いので、オキナワスズメウリのこぼれ種が発芽するのは、真夏になってから。
オキナワスズメウリは発芽してから花が咲き、実になるまでは3ヶ月くらいはかかるので、8月に入ってからの発芽だと、実ができるのが晩秋になってしまいます。そのため、その年によって木枯らしが吹くのが早いと、充実した実がとれずに終了になってしまう年もあります。
オキナワスズメウリのこぼれ種は、一度発芽すると生長力はものすごく、あっという間にトレリスの全体を覆います。この写真の時は、まだリーフチコリと共存していましたが、瞬く間にリーフチコリを覆ってしまい、リーフチコリにとってはちょっとかわいそうなことに・・・。
トレリスの丈をはるかに超えた位置で、ミニトマトとオキナワスズメウリが陣取り合戦中です。どちらも生長力はすごいですが、ミニトマトに日が当たるように、オキナワスズメウリの葉っぱをところどころ取り去るのが日々の日課です。
オキナワスズメウリの育て方
オキナワスズメウリの入手方法
オキナワスズメウリは、種から育てるか苗で購入するかのどちらかになります。
オキナワスズメウリの種は、販売されているものを買うか、秋ごろに花屋さんに実ものとして出回るので、その実から種を採取することもできます。種の採取方法は、グリーンのうちはまだ種になっていない実です。飾っていると自然にグリーンから赤い色になっていきます。赤くなった実をしばらく放置してから、実をやぶると種が出来ているはずです。その実を春まで冷蔵庫などの冷暗所で保管しておきます。
苗のオキナワスズメウリ
苗が出回るのは、グリーンカーテンの素材が出回る時期、4月~5月くらいです。
種から育てるオキナワスズメウリ
オキナワスズメウリは暑い地域が原産の植物なので、発芽適温は20度以上にならないと発芽しません。自然の状態だと、東京だと4月の後半くらいなので、暖かい室内で発芽させるのも手です。ポット苗に数粒まいて、発芽したものを植え替えるのが楽な方法です。
オキナワスズメウリの植え付け
オキナワスズメウリは、植え付ける時期がとても重要です!オキナワスズメウリは、暑いのは得意ですが、寒いのは苦手な植物です。植え付けるのは遅霜の心配がなくなってからの方が安全です。
苗が4月から出回っていますが、地面に植え付けるのはゴールデンウィークの頃がおすすめ。4月の桜の咲く季節だと、急に夜が冷え込む日があると冬が来たと勘違いして、葉っぱが急に元気がなくなってしまうことがあるので注意しましょう。
オキナワスズメウリは鉢植えでも地植えでも育てることができますが、地植えにすると5~10メートルくらいは軽く伸びます。鉢植えの場合は大きめな鉢に植えます。
オキナワスズメウリの日々の手入れ
一度植え付けてしまえば、特に手入れの必要はありません。
鉢植えのオキナワスズメウリは、水やりは乾いたらたっぷりあげましょう。茎は柔らかくて自分では直立できないので、絡ませるものが必要です。コイルのようなツルが出てきて絡まっていきます。とにかくぐんぐんと伸びるので、行ってほしい方向へ誘引していくのが日々の作業です。逆にいってほしくない方向にツルが伸びた場合は、どんどん切ってしまいましょう。
オキナワスズメウリの花
オキナワスズメウリの花
発芽してから2か月後くらいに、花が開花します。黄色い小さな花です。
オキナワスズメウリの実
実になり始めたオキナワスズメウリ。うっすらと柄が出来始めました。これが少しずつ膨らんで丸い実に生長します。
発芽してから3ヶ月後くらいに、花の後、おしりの部分がぷっくりと膨れて実になります。
充実した実になったオキナワスズメウリ。これくらい丸い実になったら収穫可能です。
実は、緑から赤へと変化します。ツル性なのでリースにまきつけたり、アレンジに使ったり・・・。ツルをそのまま飾っても素敵なディスプレイになります。
オキナワスズメウリの種を採りたい時は・・・
赤い実を風通しの良い室内に置いておくと、しばらくすると乾燥してカサカサになってきます。その状態になったら、中を割って種を採りだし洗って乾燥させます。水分がきれいに抜けたら、冷暗所もしくは冷蔵庫の野菜室で春まで保管します。
この実はNG!
実の形をよくご覧ください。丸ではなく細長い楕円です。この状態で収穫すると、実がシワシワになってしまい、長く飾ることができません。もう少しすると丸くなるので、収穫にはまだ早い状態です。
オキナワスズメウリの実は観賞用です!!!
実には有毒成分が含まれているので、あくまでも観賞用としてご利用ください。
オキナワスズメウリは花屋さんでも買える!
緑色や赤の実の状態のオキナワスズメウリは、流通量は少ないですが花屋さんでも購入することができます。緑の実の状態で購入すると、徐々に赤く変化していきます。ツル性なのでそのまま棚などに飾ってディスプレイにしたり、くるんと丸めてリースの材料にしてもかわいい実です。
夏の暑さでぐんぐん生長するオキナワスズメウリ。今年のグリーンカーテンにしてみませんか?
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