華やかなピンク色のアナベル!ピンクアナベルの魅力と育て方
金子三保子
このライターの記事一覧
アナベルの育て方
アジサイとアナベルの違い
西洋アジサイは今年に伸びた枝には翌年には花がつかないという特徴があります。ではどこにつくのかというと、今年伸びた枝の下に位置する昨年伸びた枝の付け根に花芽をつけます。そのことから西洋アジサイは、2年越しで花が咲くという流れになります。一方、アナベルは春に伸びた枝先に咲く新枝咲きです。
この花のつき方の違いで何が大きく違うかというと、西洋アジサイとアナベルでは、剪定の時期と方法が違ってきます。
アナベル、ピンクアナベルの剪定の時期
西洋アジサイは、来年の花を開花させるためには、7月中に剪定しますが、アナベルの剪定はとても簡単です!アナベルの花は「新枝咲き」なので、剪定の時期と剪定する位置が自由なのです。アナベルを育てているだいたいの方は、アナベルの花が秋色グリーンになった晩秋に、花と一緒に剪定する方が多いのではないでしょうか。アナベルは、一番遅くて3月までに剪定すれば花の開花に影響がありません。(アナベルの花芽がつくのは4月頃のため)
アナベル、ピンクアナベルの剪定方法
アナベル、ピンクアナベルは新枝に花が咲くため、剪定に決まりがありません。弱剪定、強剪定のどちらの剪定も可能です。仕上げたいサイズをイメージして剪定することができます。ただ、強く切るか弱く切るかによって咲く花に違いが出てきます。
アナベル、ピンクアナベルの強剪定
強剪定の場合は、地際2~3節でばっさりと切り詰めます。春に伸びる枝の数が限定されるので、花数は少し減りますが枝に勢いが出て花が大きくなります。
アナベル、ピンクアナベルの弱剪定
弱剪定の場合は、花の後に花だけ切って、さらに秋以降~冬にかけて、充実した芽の上で軽く剪定します。弱剪定の魅力は古い枝を残すので、そこから新しい枝がたくさん出ます。その分、花数は多くなりますが、枝が多いのでエネルギーが分散されて花のサイズは小さめになります。
東京のような雪が積もらない地域にお住いの方は、強剪定でも弱剪定でも、好みで剪定方法を変えることができます。その年によって剪定の位置を変えて花のサイズや枝ぶり、背丈などの様子を見ながら、自分の庭にとってのベストバランスを考えてみるのもよいかもしれません。
一方、雪の降る降雪エリアは、弱剪定だと雪の重みで枝が折れてしまう可能性があります。地際で切り詰める強剪定の方がむいています。
▼積雪エリアの10年もののアナベルをご紹介してします。
ピンクアナベルの種類
ピンクアナベルは、種類(品種)がいくつか流通しています。品種によって花の色の濃さが違うのと、切り戻すと返り咲く性質が強いなど種類によって特徴があります。また、品種によってはガク(装飾花)が5枚のものもあるようです。(通常は4枚)好みの種類を比較して購入するとよいですね。
▼ピンクアナベルの品種についてはこちらでご紹介しています。
きれいなアンティークカラーに変化していくピンクアナベル。今現在、ピンクアナベルの流通は切り花より鉢物の方が多いようですが、一度目にしていただきたい花です。
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「華やかなピンク色のアナベル!ピンクアナベルの魅力と育て方」の記事をみんなにも教えてあげよう♪