春に咲く白い花25種類の特徴や育て方と花言葉

戸松敦子
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春はガーデニングを始めるのに最適な季節。白い花は、どんな場所やどんな色の花とも合うので人気があります。白は純粋・無垢、何色にも染まっていない、また何色にも染まることができる希望がある色で、周りを引き立てる脇役にもなれ、時には主役にもなれる色です。花嫁さんの色でもありますね。人気のスズランなどの春に咲く25種類の白い花の特徴や育て方のコツ、花言葉をご紹介します。
目次
- アネモネ
- イベリス・センペルビレンス
- オステオスペルマム
- クリスマスローズ
- クレマチス
- ケマンソウ(タイツリソウ)
- シレネユニフローラ
- ジャーマンカモミール
- スイートアリッサム
- スイートピー
- スイセン
- スズラン
- スノードロップ
- スノーフレーク
- ゼラニウム
- チューリップ
- デージー・イングリッシュデージー
- ノースポール
- ハナニラ
- ヒメウツギ
- フランネルフラワー
- マーガレット
- ムスカリ
- ラナンキュラス
- 春に咲く白い花を育てよう
アネモネ
アネモネはキンポウゲ科の耐寒性球根植物で、2月~5月頃に開花します。日当たりを好み、寒さに当てないと蕾が出来ない性質があるので屋外で育てることがポイントです。春のはじまりのおだやかな風が吹き始める頃に花を咲かせることから「Wind flower(風の花)」という英名があります。
アネモネ全般の花言葉として「あなたを愛します」「はかない恋」があります。白いアネモネの花言葉は「真実」「期待」です。
アネモネ
- アネモネは分枝性の塊茎をもち、草丈25~40cmになるキンポウゲ科の多年草で、直立して直径10cm前後の花を咲かせます。アネモネの花びらに見える部分は、がく片です。 和名はボタンイチゲ(牡丹一華)やハナイチゲ(花一華)といいます。 アネモネはまだ花の少ない2月下旬ごろから5月頃までと開花期が長く、赤、白、ピンク、紫や青など豊富な花色や一重だけでなく半八重や八重など花形の異なる多くの品種があり、切り花や花壇で広く栽培されています。性質は日当たりを好み、寒さに当てないとつぼみができない性質があるのでの冬も屋外で育てましょう。 アネモネの品種は、100品種以上あり、毎年のように新しい品種ができています。以前は、発色のよい色が中心でしたが、最近はパステル系の複色系の品種もあり、花のサイズも大輪のものから小輪のものまで豊富に揃います。園芸用以外に、切り花としても春を代表する球根花です。
イベリス・センペルビレンス
イベリス・センペルビレンスは、アブラナ科の耐寒性多年草。開花期は4月~5月で、日向と水はけの良い用土を好みます。暑さや乾燥に強く、丈夫で育てやすいですが、直根性で移植は嫌いです。砂糖菓子のような可愛い花が株をおおうように咲きます。清楚で気品あふれる姿に魅了されます。
イベリス全般の花言葉として「心をひきつける」「初恋の思い出」があります。
オステオスペルマム
オステオスペルマムは、キク科の半耐寒性多年草。開花期は4月~6月で、強光や乾燥に強く、日なたと水はけの良い用土を好みます。
東京以西の暖かい地域では越冬し、大株になります。
オステオスペルマム全般の花言葉として「元気」「無邪気」があります。
オステオスペルマム
- オステオスペルマムは、南アフリカ原産のキク科の多年草です。見た目はディモルホセカと似ていますが、分類的にはディモルフォセカは一年草、オステオスペルマムは多年草として分類されています。ただし、両者を交配して作られた種も最近はあります。 オステオスペルマムは、花びらがきらきらとして艶があり、太陽とともに開き、夜間や曇天、雨の日は花びらが閉じます。最近は、開閉しない品種も出てきています。オステオスペルマムはとても豊富なカラーバリエーションで、花の咲き方も八重咲や花びらがスプーン状の品種もあります。多花性で斑入り品種もあり、葉っぱと花を両方楽しめる品種もあります。寄せ植えなどにも大活躍する育てやすい草花です。
クリスマスローズ
クリスマスローズは、キンポウゲ科の耐寒性多年草。開花期は1月~4月で、ややうつむきながら咲く花の顔をこちらに向けてみると、その上品な美しさに魅了されます。「冬の貴婦人」という愛称がぴったりな花です。
クリスマスローズ全般の花言葉として「いたわり」「慰め」「追憶」「私を忘れないで」があります。
クリスマスローズ
- クリスマスローズは、クレマチス、ラナンキュラス、アネモネなどと同じキンポウゲ科の植物です。クリスマスローズは、冬の花が少ない時期に花を咲かせる常緑の植物です。 日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにクリスマスローズと呼びますが、本来のクリスマスローズはクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。 他には咲き方や色が豊富な「ヘレボルス・オリエンタリス」や、グリーンの特徴的な花の形状が面白い「ヘレボルス・フェチダス」等、たくさんの種類があります。 クリスマスローズにはグリーンの葉を低く繁らせた中から茎を長く伸ばす有茎種と、茎の低い無茎種があります。 クリスマスローズ・ニゲル
クレマチス
クレマチスは、キンポウゲ科の耐寒性多年草。開花期は系統によって様々で、早春に咲くタイプ、春に咲くタイプ、初夏に咲き四季咲き性のあるタイプ、夏に咲くタイプ、冬に咲くタイプがあります。それぞれの系統の中にたくさんの品種が存在し、色、形、咲き方などが多種多様なのもクレマチスの魅力のひとつです。
クレマチスの多くはつる性ですが、中には木立性のものもあります。また、冬に落葉するものと常緑のものがあり、つるの長さも様々です。
クレマチス全般の花言葉は「美しい精神」「旅人の喜び」です。
ケマンソウ(タイツリソウ)
ケマンソウ(タイツリソウ)は、ケシ科の耐寒性多年草です。開花期は4月~5月で、日向から半日蔭の水はけの良い用土を好みます。夏は休眠するため、直射日光の当たらない日陰や半日陰で管理します。
釣り竿のようなユニークな草姿からタイツリソウ(鯛釣り草)と呼ばれますが、花はハート型にも見えます。
ケマンソウ全般の花言葉として「あなたに従う」「恋心」があります。
タイツリソウ(ケマンソウ)
- タイツリソウ(ケマンソウ)は、春にユニークな形の花を咲かせるケシ科の耐寒性多年草。草丈は40~60cmほどで、枝垂れた茎にハートの形をした花を連ねて咲かせます。その花姿は、釣りざおに多数の鯛がぶら下がっているように見えることから鯛釣り草(タイツリソウ)という名が付きました。花色はピンクや白があります。 別名でケマンソウと呼ばれるようになったのは、仏堂の装飾具として使われる「華鬘(けまん)」が語源となっています。華鬘とは華やかな草花で作った髪飾りのことで、仏像の前に吊り下げて顔を隠すように使われます。華鬘がこの花の形に似ているため、ケマンソウ(華鬘草)という名が付いたと言われています。 タイツリソウ(ケマンソウ)は、森林などの湿った場所に自生している植物なので、直射日光や西日が当たらず、木漏れ日が差すくらいの明るい日陰や半日陰のような場所を好みます。茎葉が柔らかく全体的に華奢でしっとりした植物です。葉がボタンの葉の形に似ていることから、フジボタンやケマンボタンなどと呼ばれることもあります。寒くなると休眠して地上部が枯れますが、水が切れなければ根が生きているので春にまた芽吹きます。 タイツリソウ(ケマンソウ)は、全草に毒性があるので、誤って食べないように注意が必要です。
シレネユニフローラ
シレネユニフローラは、ナデシコ科の耐寒性多年草です。開花期は4月~6月で、日向から半日蔭、水はけの良い用土を好みます。
寒さや乾燥に強く、夏の暑さや過湿に弱いです。やわらかい茎を伸ばした先に風船状の可愛い花が咲きます。
シレネ全般の花言葉として「青春の愛」「青春の息吹」があります。
シレネ・ユニフローラ
- シレネ・ユニフローラは、ヨーロッパに分布するナデシコ科の耐寒性多年草。春、伸びた茎の先に釣鐘状の可愛い花を咲かせます。沿岸部の崖や砂地などに自生していることもあり、高温多湿が苦手で乾燥気味の環境を好みます。這うように生長するので、寄せ植えやハンギングバスケット、少し高さのある花壇の縁などに植えると垂れ下がるように育って美しいです。 シレネ・ユニフローラの葉色は緑色の他、クリーム色の斑入り品種もあります。斑入り品種は花が咲かない季節も美しい葉色を楽しめるカラーリーフプランツとしても人気があります。 シレネ・ユニフローラは耐寒性があり、温暖地では戸外で冬越しできますが、夏の暑さに若干弱い性質があります。夏越しを上手に行うと周年楽しめる植物です。
ジャーマンカモミール
ジャーマンカモミールは、キク科の一年草。3月~6月に白い小花を咲かせます。地植えにするとこぼれ種で増えていくほど性質は丈夫です。青りんごのように爽やかで甘い香りがします。花がハーブティーに使われます。
カモミール全般の花言葉として「逆境に耐える」「苦難の中の力」があります。
スイートアリッサム
スイートアリッサムは、アブラナ科の耐寒性多年草(一年草)です。寒さに強く、10月~4月頃小さな花がたくさん咲き、花束のようにこんもりと生い茂ります。横に広がる性質を持つので、グランドカバーの他、寄せ植えの引き立て役や花壇に植える花として人気があります。本来は多年草ですが、湿気に弱いため、日本では一年草扱いをされていることが多いです。
スイートアリッサム全般の花言葉として「優美」「美しさに優る価値」があります。
アリッサム(スイートアリッサム)
- アリッサムは地中海沿岸原産の多年草です。「スイートアリッサム」の名前でも親しまれています。小花がたくさん咲き、花束のようにこんもりと生い茂る姿が何とも愛らしい植物です。本来は多年草ですが、湿気に弱いため日本では一年草扱いをされていることが多いようです。環境にあえば多年草化することもあります。 アリッサムは横に広がる性質を持つので、グランドカバーの他、寄せ植えや花壇に植える花として人気があります。カスミソウのように控えめで愛らしい花で、ピンク、白、紫、オレンジと様々な色があり、自分の好みや庭、プランターの雰囲気に合わせて選ぶことができます。最近では日本の夏にも耐えられる「スーパーアリッサム」という園芸品種も登場しています。
スイートピー
スイートピーは、マメ科の半耐寒性一年草(つる性)です。4月~6月頃、細くて長い花柄に蝶形の花を1~4つ咲かせます。野菜のさやえんどうの花にも似ていますが、スイートピーは花が大きく花色が豊富で芳香があります。
スイートピー全般の花言葉として「別離」「門出」があり、白いスイートピーの花言葉は「ほのかな喜び」です。
スイセン
スイセンは、早春に花を咲かせて春の訪れを知らせるヒガンバナ科の耐寒性球根植物。花色は黄色がポピュラーですが、白、ピンク、緑、オレンジなど、色とりどりの花が咲きます。品種によって、冬咲き、春咲き、秋咲きがあります。
スイセン全般の花言葉として「自己愛」「神秘」があります。白いスイセンの花言葉は「神秘」です。
水仙(スイセン)
- 水仙(スイセン)は、早春に花を咲かせる春を告げる球根植物のひとつです。白と黄色以外にピンクや緑、オレンジなど、色とりどりの花が咲きます。水仙(スイセン)の園芸品種の数は数万品種もあり、とても種類が豊富です。品種によって一本の茎から一本の花が咲く種もあれば、日本水仙のような房咲き種もあります。最近では八重咲種など、新品種の水仙(スイセン)が毎年のように登場します。水仙(スイセン)は、主に冬咲きと春咲きの品種が多いですが、中には秋に咲く品種もあります。 水仙(スイセン)は、数年間は植えっぱなしで管理でき、環境が合えば球根が年々増えていくのでガーデニング初心者にはおすすめの球根の花です。球根をまとめて植え付けておくと、年々分球し、とても見事な空間となります。日本全国には、たくさんの水仙(スイセン)の群生スポットが存在します。
スズラン
スズランは、ユリ科の耐寒性多年草です。開花期は4月~5月で、日向から半日蔭、保水性のある用土を好みます。
5月1日は「すずらんの日」。フランスでは5月1日に愛する人やお世話になっている人にスズランを贈る習慣があり、もらった人には幸運が訪れると言われています。
スズラン全般の花言葉として「再び幸せが訪れる」「純粋」があります。
スノードロップ
スノードロップは、ヒガンバナ科の耐寒性球根です。可憐な草姿にかわいい下向きの花を一輪咲かせます。開花期は1月~3月で、水はけの良い用土で落葉樹の下など夏に日陰になる場所を好みます。球根は9~10月に植え、3年ほどは植えっぱなしで育ちます。その後は分球で増やすことができます。
スノードロップ全般の花言葉として「希望」「慰め」があります。
スノードロップ
- スノードロップは「マツユキソウ(待雪草)」とその仲間を総称して「スノードロップ」と呼びます。秋頃から地中で根を伸ばし、まだ寒い時期に芽を出し、花が少ない早春に花をつけることから、人々に春の始まりを告げる存在として親しまれてきました。雪の残る中でも花茎をすっと伸ばし、一輪ずつ花を咲かせます。下向きの白い花は、まさに雪がしずくとなったようです。つややかな光沢のある葉もまた美しいものです。 日本では「ジャイアント・スノードロップ」や「フロレ・プレノ」など数種が中心ですが、イギリスでは品種改良がとても盛んで数百種に達するともいわれています。 スノードロップは、一度植え付けてしまえば、特別な手入れをする必要がないので、育てやすい草花です。
スノーフレーク
スノーフレークは、ヒガンバナ科の耐寒性球根です。9月~10月に球根を植え付けると、3月~4月に開花します。日向から半日蔭、水はけの良い用土を好みます。数年は植えたままで大丈夫です。
釣鐘上の花がスズラン、幅がある細い葉っぱがスイセンに似ているところから、「スズランスイセン」とも呼ばれます。うつむいて咲く姿の健気さが魅力的です。
スノーフレーク全般の花言葉として「純潔」「汚れなき心」があります。
スノーフレーク
- スノーフレークは、学名の「Leucojum」はギリシア語で「白いスミレ」を意味しスミレのような芳香を放つ事に因みます。スノーフレークは、3月~5月頃、春本番ともいえる時期に花を咲かせます。スノーフレークの花は鈴蘭に似た丸い形、花びらの先はフリルのようなかわいらしさ。釣鐘状の花がスズラン、細長い葉がスイセンのようなので鈴蘭水仙とも言われています。白い花びらの縁に緑の水玉のような斑点が入り愛らしい春を告げる球根の花です。スノーフレークは可憐な花姿ですが、性質はとても強く、数年間は植えっぱなしでも問題なく開花します。スノーフレークは、ぱらぱらと植えるより、群植して植えると年々見事な風景となります。
ゼラニウム
ゼラニウムは、フウロソウ科の半耐寒性多年草です。開花期は周年で、日なたと水はけの良い用土を好みます。東京以西では霜や雨に当たらなければ周年開花します。加湿に弱いので乾燥気味に管理しましょう。
ゼラニウム全般の花言葉として「育ちの良さ」「尊敬」があります。白のゼラニウムの花言葉は「あなたの愛を信じない」です。
ゼラニウム
- ゼラニウムはフウロソウ科ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属の半耐寒性多年草です。品種により日本では越冬できないものもありますが、緑の葉を残し越冬する品種も多くあります。少し厚みのある葉と瑞々しい太さのある茎を持ち、乾燥に強いのが特徴です。 ゼラニウムの花は春から初夏にかけて開花する一季咲きの種類と、環境さえ合えばほぼ一年中開花する四季咲きの種類があります。ゼラニウムには数百種の品種が存在すると言われていて、その花は色も咲き方も多様です。大きな花びらを平たく開かせる咲き方のものや、スミレを思わせるような華奢な花びらを立てるように咲かせるものなどがあります。花色も赤やピンク、白などのほかに複色の複雑な表情を見せるものなど、バリエーションが豊富です。総じて一つの花茎に対して複数の花を毬のように咲かせます。 ヨーロッパの街並みの風景写真で、窓辺に赤やピンクの花の鉢植えが飾られている様子があります。この花の多くはゼラニウムです。ヨーロッパでは、ゼラニウムの中でも香りが強い品種には虫除け効果があると言い、窓辺に飾る習慣がありました。日本でもハーブゼラニウムと呼ばれ、香りを楽しむタイプのゼラニウムは人気があります。
チューリップ
チューリップは、ユリ科の耐寒性球根植物です。花色は赤、白、黄色、ピンク、紫、複色など豊富で、咲き方もユリ咲き、パーロット咲き、フリンジ咲き、八重咲きなど様々です。チューリップの開花時期は、大きく分けると早咲き、普通咲き、遅咲きの3時期があります。
チューリップ全般の花言葉として「思いやり」があります。白いチューリップの花言葉は「失われた愛」です。
デージー・イングリッシュデージー
デージーは、キク科の耐寒性一年草です。日なたと水はけの良い用土を好みます。開花期は11月~5月で、東京以西の暖かい地域では冬から春の長期間開花します。
デージー全般の花言葉として「平和」「希望」があります。白いデージーの花言葉は「無邪気」です。
デイジー(デージー)
- デイジーは、ヨーロッパおよび地中海沿岸が原産のヒナギク属の多年草。和名は雛菊(ヒナギク)です。学名のBellisには「可愛らしい」という意味があり、その学名のとおり直径5cmほどの可憐な花をつけます。一重咲きのものはマーガレットに似た白い花を咲かせます。現在では園芸品種が多く育成されており、ガーデニングでは八重咲きのころんとした花の品種が主流になっています。 本来は多年草ですが日本の夏の暑さに弱いため、11月~5月頃まで花を楽しめる秋まき一年草として栽培されています。晩秋から早春にかけてポット苗が流通します。花色は白、桃色、紅色、絞りの入ったものがあり、高さ10~20cm程度とコンパクトで花壇の縁取りや寄せ植え、鉢栽培に用いられます。 耐寒性はありますが、強い霜に直接当たると花が傷みます。苗を入手したらできるだけ早く植え付け、寒くなる前に根をよく張らせておきましょう。遅く植えた場合や寒冷地などでは、霜よけをした方が安心です。 デイジーは、光を受けたときに花が開いて黄色い花芯を見せる性質があります。そのような性質や、太陽のような花の形からデイズ・アイ(太陽の眼)と呼ばれ、デイジーという名が付けられたそうです。花が閉じている時と開いているときの印象が全然違うところも面白い特徴です。また、デイジーには「平和」「希望」という素敵な花言葉があります。
イングリッシュデージー
イングリッシュデージーは、ヨーロッパに自生する原種のデージー。丈夫で耐乾性があり、寒冷地ではこぼれ種でもよく増えます。3月~5月頃、一重の小ぶりな楚々とした花を咲かせます。本来は多年草ですが、暑さに弱い性質があるため寒冷地以外では寒い時期から春までの一年草扱いとされています。
イングリッシュデージー
- イングリッシュデージーはヨーロッパに自生する原種のデージーです。一重の小ぶりな花を咲かせ、自然の趣がある姿をしています。花色は白の他、薄紫の品種があります。花は冬の間はぽつぽつですが、暖かくなると一気にたくさんの花を咲かせます。 イングリッシュデージーは庭植えや寄せ植え、ハンギングバスケットなどによく用いられます。花の中心がイエローなので、控え目でありながら明るいポイントになります。メインの花というよりは、メインを引き立てる小花として全体を調和させる役割をします。ある程度の広さの場所にイングリッシュデージーのみを植えると野の花畑のようなグランドカバーになります。 イングリッシュデージーは寒さに強く暑さに弱い性質があるため、寒冷地以外では寒い時期から春までの一年草扱いとされています。基本的にとても丈夫で育てやすく、寒冷地ではこぼれ種でもよく増える植物です。
ノースポール
ノースポールは、キク科の耐寒性一年草です。開花期は11月~5月で、日なたならどんな用土でもよく育ちます。東京以西では秋に苗を植え付けると初夏まで咲き続けます。
ノースポール全般の花言葉として「誠実」「高潔」があります。
ハナニラ
ハナニラは、ネギ科の耐寒性球根植物です。3月~4月に星の形をした花を咲かせます。葉がニラの香りがすることが名前の由来ですが、葉に触れない限りは匂いません。秋に球根を植えると翌春開花し、開花後の球根は植えっぱなしにできます。庭や花壇などに地植えにすると、球根が分球して年を追うごとに花数が増えていきます。
ハナニラ全般の花言葉は「悲しい別れ」「耐える愛」です。
ハナニラ(イフェイオン)
- ハナニラは、3月~4月に星形の花が開花する球根植物です。葉がニラの香りがすることが名前の由来ですが、葉に触れない限りは匂いません。 秋に球根を植えると翌春開花し、開花後の球根は植えっぱなしにできます。庭や花壇などに地植えにした場合は、球根を植え付ければその後の管理は不要です。植え付けた球根は分球し、年を追うごとに花数が増えていき、群生させると目を引きます。植えっぱなし球根の中でも最もほったらかしで管理できるので花壇や落葉樹の足元、空いているスペースなどに植えておくと重宝します。 ハナニラは光に反応する性質で、夜や曇り、雨の日は花が開きません。太陽に向かって花を咲かせるため、朝は東、午後は真上、夜は西を向き、時間帯によって花の向きが動く特徴があります。 基本種の淡い紫色をはじめ、さまざまな園芸品種があり、白、紫系濃淡、ピンクなど花色が豊富です。主な開花時期は3月~4月ですが、少し早い2月~3月に咲く黄花ハナニラや12月頃から咲き始めるイフェイオン・パルビフローラなどもあります。
ヒメウツギ
ヒメウツギは、ユキノシタ科の耐寒性落葉低木です。開花期は4月~5月で、日向と水はけの良い肥沃な用土を好みます。鈴なりに咲く純白の小さな花が美しく、咲く準備をしている小さな丸い蕾もとても可愛いです。
ヒメウツギ全般の花言葉として「秘密」「秘密の恋」「夏の訪れ」があります。
フランネルフラワー
フランネルフラワーは、セリ科の非耐寒性多年草です。日あたりと水はけの良い用土を好みます。開花期は4月~6月、9月~12月です。ふわふわした手ざわりの可愛い花を咲かせます。蒸れに弱く、長雨にあたると状態が悪くなってしまうので、できればベランダや軒下など雨の当たらない場所で育てるとよいでしょう。また、寒さに弱いので冬は室内に取り込みます。
フランネルフラワー全般の花言葉として「高潔」「誠実」があります。
フランネルフラワー
- フランネルフラワーは、花や葉が柔らかい毛織物のようにふわふわした感触の多年草。花や葉、茎に細かい毛がびっしりと生えていて、まるでネルシャツの素材であるフランネルを触った時の感触に似ていることから、フランネルフラワーの名がつきました。 フランネルフラワーは、オーストラリアの山岳地帯の森林や、沿岸部の砂地に自生しています。ユニークな花と草姿から長年に渡り、世界で栽培されてきました。 フランネルフラワーは、日本ではもともと輸入の切り花の流通があり、その白い花の清楚なイメージで花嫁さんのブーケなどにも使われてきたのですが、近年日本で品種改良が進み、鉢植えのフランネルフラワーも出回るようになりました。 フランネルフラワーの花の色は白や複色。葉の色はシルバーグリーンです。フランネルフラワーと同じように毛織物のフランネルに似た手ざわりの葉をしているフランネルソウがありよく間違われますが、フランネルソウはナデシコ科の全く別の植物です。 フランネルフラワーは、暑さ、寒さにやや弱い性質で、高温多湿の環境が苦手。酸性の土を好むので、植え付ける用土にも少し注意するとよく育ちます。
マーガレット
マーガレットは、キク科の半耐寒性多年草です。日なたと水はけの良い用土を好みます。開花期は4月~6月です。咲き方は一重、八重、ポンポン咲きなど品種によって様々あります。花がら摘みと月1回の追肥で長く開花します。花後に草丈を半分に切りましょう。冬に霜に当たらなければ越冬して大株になります。
マーガレット全般の花言葉として「恋占い」「真実の愛」があります。
ムスカリ
ムスカリは、ユリ科の耐寒性球根です。日なたから半日陰、水はけの良い用土を好みます。丸い壺形の小花がブドウの房のように密集して咲きます。開花期は3月~4月で、球根の植え付けは10月~11月です。花後に追肥しましょう。強健なので数年植えっぱなしで大丈夫です。
ムスカリ全般の花言葉として「通じ合う心」「明るい未来」があります。
ラナンキュラス
ラナンキュラスは、キンポウゲ科の半耐寒性球根です。秋に球根を植えると3月~4月に花を咲かせます。幾重にも重なった繊細な花びらが美しくとても人気があります。咲き方、色数がとても豊富です。
ラナンキュラス全般の花言葉として「とても魅力的」「晴れやかな魅力」があります。白色のラナンキュラスの花言葉は「純潔」です。
ラナンキュラス
- ラナンキュラスは早春から春にかけて開花の多年草の球根植物です。秋に球根を植えて開花時期は3月~4月、夏の高温期は休眠します。 ラナンキュラスの学名の由来は、葉っぱが「カエルの足」に似ていること、またラナンキュラス属の多くが湿地帯を好むことから、ラテン語の「rana (カエル)」 が語源となっていると言われています。ただし園芸用として流通しているラナンキュラス(Ranunculus asiaticus)は加湿を苦手とします。バターカップ(Buttercup)という英名は、原種のラナンキュラスが花びらが5枚の黄色い花を咲かせることに由来します。 最近のラナンキュラスは品種改良が進み、咲き方、色数がとても豊富。薄紙のように繊細な花びらが幾重にも重なった花が、光と温度に反応して開く姿がとても魅力的です。毎年新品種が作り出されるほど人気のある花です。
春に咲く白い花を育てよう
白い花を見ると、清楚なイメージで心がきれいになる気がします。花言葉にも「純潔」が多いですね。ぜひこの機会に、爽やかな白い花を育ててみてはいかがでしょうか。
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