【冬にも明るく咲くワイルドフラワー】ギョリュウバイ
とまつあつこ
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ギョリュウバイ
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「ギョリュウバイ」。フトモモ科の半耐寒性常緑低木です。
ギョリュウバイは、オーストラリアやニュージーランド原産の「ネイティブフラワー」や「ワイルドフラワー」と総称される、最近人気の南半球原産の植物の一種です。切り花やドライフラワーとしても使われます。
原産地に自生するギョリュウバイはマヌカと呼ばれ、蜂蜜の蜜源としても用いられています。抗菌作用や免疫力アップなどの効用で注目を集めているマヌカハニーは、原産地のギョリュウバイの花から採れるハチミツのことです。ただし、どのギョリュウバイからもたくさんのハチミツが採れるわけではなく、豊富な蜜を採れる品種は特定の品種です。
また、ギョリュウバイはアロマオイルの原料としても使われ、ニュージーランドのティーツリーと呼ばれることがありますが、ギョリュウバイはティーツリーとは植物分類的には別の植物で、ギョリュウバイのアロマオイルはティーツリーより甘さが感じられる香りがします。
ギョリュウバイは細い枝を密に生やし、その枝に葉や花を多くつけるため、生け垣に使われることがあります。葉は小さくて硬く、先端がとがった形をしていて、「御柳(ギョリュウ)」という木と葉の形が似ていることと、梅に似ている花が咲くため、日本では「御柳梅(ギョリュウバイ)」と呼ばれています。花色は、白、薄いピンク、赤などがあり、咲き方も一重咲きや八重咲きがあります。
日本では、花が少なくなる11月頃から初夏くらいまでの長い間咲く、冬にも美しく咲く花として人気があります。小さなギョリュウバイの苗は、寄せ植えの材料としても使われています。耐寒性はそれほど強くありませんが、東京以西で強い霜に当たらなければ屋外で越冬できます。寒冷地では、鉢植えで育てて冬の間は室内で管理しましょう。日当たりと風通しの良い環境を好みます。乾燥に弱いので水切れさせないように注意が必要です。
東京以西では庭木としても植えることができるギョリュウバイ。低木なので地植えでも鉢植えでもコンパクトに育てられます。冬の間も可愛い花を咲かせてくれるので、寒い時期も明るい気持ちになれますね。みつけたらぜひ、育ててみてください。
▼ギョウリュウバイの詳しい育て方や花言葉はこちら
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