樹木たちのコート!フワフワかわいい冬芽5選
LOVEGREEN編集部
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冬は木々の葉っぱが落ちて、なんだか少しさみしい気もちになりますね。でもちょっとまって。よく見ると、冬の樹木は春に向けて着々と準備をしているのです!枝の先にある小さな冬芽がそれです。樹木のなかには、厳しい寒さに耐えるため、ふわふわの毛がついた冬芽をつけるものもあります。今回は、ユニークでかわいい冬芽をつける植物をご紹介します。
冬芽の種類いろいろ
樹木がつくる芽には、いろいろな種類があります。
1.頂芽(ちょうが)
幹や茎の先端にある芽です。側芽よりも生育が旺盛です。
2.側芽(そくが)
葉の付け根や、幹や茎の途中から出る芽です。脇芽、腋芽とも呼ばれます。
3.花芽(かが)
葉や枝でなく花になる芽です。葉や枝になる芽よりふんわりしています。
4.葉芽(ようが)
葉になり、いずれ枝になる芽です。
ふわふわの冬芽には、葉に育つ葉芽も、花や実に育つ花芽もあります。
フワフワかわいい冬芽5選
コブシ
春先、まだ寒いころまっさきに白い花をみせてくれるコブシ。この美しい花と葉の芽が冬にはふわふわの状態で春を待っています。花芽の毛は立っているのに対し葉芽の毛は寝ています。
ハクモクレン
コブシと同じモクレン科ですが、コブシよりも大きな花をつけます。よって、冬芽もコブシより大きめ。
ネコヤナギ
冬芽といえば、ネコヤナギを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。その名の通り、まるで毛並のよいネコのしっぽのような冬芽がつきます。
冬芽は最初は赤い殻に包まれています。これを芽鱗(がりん)と言います。芽鱗は成長すると帽子のように脱げます
ナツツバキ
最近、庭木としても人気が出てきたナツツバキ。絹のような光沢のある冬芽が美しい種類です。冬芽には芽鱗(がりん)がついていますが、すぐに取れてしまいます。ナツツバキの仲間のヒメシャラもそっくりな冬芽をつけます
シナマンサク
毛皮のコートのようなモクレン科の冬芽と違って、こちらは羊毛のコートのようですね。シナマンサクは、花芽と葉芽で違う形の冬芽をつけます。そのどちらにも、暖かそうな茶色の毛が生えているのです。
「マンサク」という名前は、「まんず咲く」から変化したという説があります。早春、ほかのどんな植物よりも早く花が咲くということです
いかがですか。
植物が厳しい冬をのりきるためにつける冬芽。まるで私たちが着ているコートのように、おしゃれでかわいいものがありますね。どれも庭木や公園の植栽に使われている樹木ですので、冬になったら探してみませんか。
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