鉢植えの紫陽花(アジサイ)の育て方|植え替え、植え付け、肥料編

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金子三保子

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鉢植えの紫陽花(アジサイ)は、剪定以外は自然にまかせる地植えの紫陽花(アジサイ)と違って、植え替え、植え付け、肥料など、ひと手間を加える作業が必要です。鉢植えの紫陽花(アジサイ)の育て方をご紹介します。

目次

紫陽花(アジサイ)の花が終わったら|まずは剪定!

剪定が終わってすっきりしたアジサイ

最近は母の日の贈り物としても定番になってきたアジサイの鉢植え。花の見頃は過ぎましたか?アジサイは桜のように「花が散る」ということがないので、どうなったら終わりなのかがわかりにくい花です。

▼まずはこちらで花の終わりの目安をご確認ください。

 

ほとんどのアジサイの終わりは、最初の咲き始めの時よりガクの色が色あせてきます。そうなった時が剪定のタイミング。まずは正しい位置で剪定をしましょう。

アジサイの剪定について

 

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鉢植えの紫陽花(アジサイ)の育て方|植え替え時期はいつ?

鉢植えのアジサイは限られた土の中で生きています。来年も美しい花を咲かせるための養分を株に回すためにも、花が終わったら早めに剪定することがとても大切です。剪定の時期は花の終わりの7月頃ですが、植え替えはいつ購入した鉢なのかによって変えるとよいでしょう。

鉢植えのアジサイは、限られた土の中で生きています。来年も美しい花を咲かせるための養分を株に回すためにも、花が終わったら早めに剪定することがとても大切です。アジサイの剪定の時期は花の終わりの7月頃ですが、植え替えはいつ購入した鉢なのかによって変えるとよいでしょう。

今年購入した紫陽花(アジサイ)の植え替え時期

今年購入したアジサイの植え替え

今年購入したアジサイの鉢植えは、剪定後に一回り大きな鉢に植え替えましょう。夏のストレスの多い時期の作業なので、根を傷めないように優しく鉢から株を抜き取り一回り~二回り大きめな鉢に植え替えます。

販売されているアジサイの鉢植えは、花のボリュームに対してとても小さな鉢に植えられています。植え替えの時に感じるかもしれませんが、ほとんどのアジサイは根が回り、鉢の中の土の分量は限りなく少なくなっているはず。このままでは来年花を咲かせるための余力がありません。そのため本来のアジサイの植え替えの時期ではないですが、剪定と一緒に一回り大きな鉢に植え替えて、これから迎える真夏に水切れが起きないようにします。

アジサイは、とても水を欲しがる植物です。鉢の中に十分に保水できる土がないと、真夏に弱ってしまう可能性があります。

昨年以前に購入した紫陽花(アジサイ)の植え替え時期

昨年以前に購入したアジサイの植え替え

昨年以前から育てている鉢植えのアジサイの植え替えは、1~2年に一度、葉が落ちた状態の11月~2月頃に行います。落葉期はアジサイの休眠期のため、植え替えによるストレスが夏よりかかりにくい時期です。ただし寒冷地は3月上旬か、もしくは花の後の方が負担が少ない場合もあります。

鉢の植え替えは、今の鉢より一回り大きな鉢に植え替えるのが基本です。植え付ける土は、花用の培養土で問題なく育ちます。

最近は、赤系の色にするための土、青系の色にするための土など、アジサイ専用の土も販売されています。ただし、効果がある品種とそうでない品種があるので、説明書と自分の育てている品種を確認してから購入しましょう。

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紫陽花(アジサイ)の植え付け|庭に植えるのはいつ?

アジサイの庭への植え付け時期は、厳寒期を除く落葉期の冬が適時です。

落葉期に植え付けをするのは、株への負担を減らすためです。根が休眠している時期に植え付けをすると、株への負担を抑え、春からの生長期に備えることができます。

落葉樹の中でもアジサイは、新芽が動き出すのが早い花木です。温暖地では3月だと芽が動き始める年が多いため、できれば落葉中の早めの時期に行った方がよい場合もあります。

また、地植えにすると丈も幅も大きくなるので、5年~10年後をイメージして植え付けるスペースを決めることが大切です。

 

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鉢植えの紫陽花(アジサイ)の育て方|肥料

アジサイの鉢植え|肥料

鉢植えのアジサイへの肥料は年2回。花が終わった後と冬に施します。鉢植えは限られた養分で生きているので、新芽の生長や翌年の花のために肥料を施す必要があります。一般的な花用の緩効性肥料や発酵油かすなどが適しています。

最近は、土と同じく青系のアジサイにするための肥料や赤系のアジサイにする肥料なども販売されています。これらはアジサイの品種によって効果がある、なしがあるので確認してから購入しましょう。

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鉢植えの紫陽花(アジサイ)の育て方|夏と冬の管理

アジサイにとって、最近の酷暑は過酷な時期。基本的にとても強いアジサイですが、夏に注意することは「水切れ」です。

アジサイは、水がとても好きな植物です。水切れを起こさないように注意しましょう。

落葉後の冬のアジサイは、見た目がとても地味です。そのため、ついつい存在を忘れてしまって水やりをしないで枯れちゃった!という方もいるようです。

水やりのタイミングは、「鉢の表面の土が乾いたら与える」

これを目安にしてみてください。東京だと2月の終わりごろには新芽の芽吹きが確認できるようになります。枯れ木のような木が突然芽吹く瞬間は嬉しさひとしおです。

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購入して数年間の紫陽花(アジサイ)は株を育てる期間

購入して数年間のアジサイは株を育てる期間

昨年購入したアジサイが咲かなかった、花が少ない・小さい、花の色が違う……という方も多いようです。

上記の理由は人為的な問題の場合もありますが、多くは自然現象。一年草と違って、まずは数年は株を育てるのが優先のアジサイ。環境に慣れてしっかりと根付けば、毎年開花するようになります。ちょっと気長に寄り添ってみましょう。

▼こちらで咲かない原因と実際に購入時の花との変化などを画像つきで紹介しています。

 

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適切な手入れをして来年も美しい花を咲かせましょう。

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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