街路樹とは?街路樹に使われている樹種31選。気になる名前がわかります

山田智美
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街路樹についてどれくらい知っていますか?街路樹の意味や並木との違い、街路樹に使われている樹種を常緑、落葉、低木、花が咲く木、実がなる木などに分けて31種類紹介します。写真付きなので樹木の名前がわかります。お探しの街路樹が見つかるかもしれません。
目次
街路樹とは?街路樹の意味
街路とは、街に作られた道路を意味する言葉です。街路樹とは、その街の道路沿いに植えられている樹木のことを指します。
街路樹は主に景観を良くするため、環境保全のために植えられています。木陰を作り、風からの保護の役割も果たしています。
街路樹の別名?並木との違い
並木とは、道に両側に規則的に間隔を置いて植えてある樹木のことです。街路樹は並木に含まれます。
桜並木やイチョウ並木など、1種類の木が道の両側にずらりと並んでいる光景は見た目に美しく、また花や紅葉の季節には歩行者の目を楽しませてくれます。
街路樹に使われる種類と特徴
街路樹に使われる樹種は、地方によっても異なります。沖縄ではガジュマルやオキナワキョウチクトウの街路樹、北海道ではナナカマドやプラタナスなど、地域の気候に合った樹種が植えられています。
また夏には木陰を作り、冬には明るい陽射しを通す落葉樹が好まれるようです。
街路樹に使用される樹種は街の景観の向上を目的として選ばれることも多く、桜やハナミズキのような花の美しいものや、イチョウやプラタナスのような紅葉の美しいものなどがあります。
常緑の街路樹3種
常緑ヤマボウシ
- 樹高:3~5m
常緑ヤマボウシはミズキ科の常緑小高木です。花や葉は落葉のヤマボウシによく似ています。初夏にハナミズキのような白からクリーム色の花を咲かせます。
ヤマモモ
- 樹高:5~10m
ヤマモモは夏に直径1.5cm程度の赤い実を付ける雌雄異株の常緑高木です。樹高は5~10m程度。熟した果実が道に落ちて汚れるため、街中では雄株のみが植栽されているようです。
ネズミモチ
- 樹高:5m未満
ネズミモチは秋から冬の寒い時期に真黒な実を付ける常緑高木です。葉の表面には光沢があり、葉の密度が高いのが特徴です。
落葉の街路樹8種
イチョウ
- 樹高:10~20m
イチョウはイチョウ科の落葉高木。春は柔らかい新緑、夏は緑の葉、秋には黄金色に紅葉する、四季を通して美しい樹木です。秋の味覚である銀杏はイチョウの種子で、熟して地面に落ちてから異臭を放つことはあまりに有名です。この香りと熟した果実が道に落ちて汚れるため、街中では雄株のみが植栽されていることが多いようです。
- 扇型の葉をしている落葉高木のイチョウ(銀杏)は、全国で街路樹としてよく使われています。黄色く色づく紅葉の景色はとても見事で、イチョウ(銀杏)の街路樹は秋の観光スポットとしても人気があります。イチョウ(銀杏)の実であるギンナンは料理の素材として人気がありますが、実がなる季節はなんとも言えない匂いが発生するため、街路樹として植栽されるのは雄株のイチョウ(銀杏)が多いようです。 東京の木は、都民投票で「イチョウ(銀杏)」に決定し、 昭和41年11月14日発表されました。 大正12年に発生した関東大震災では、一面焼け野原となった東京で奇跡的に生き残ったとして、今も大手濠緑地で大切に育てられているイチョウ(銀杏)の木があります。
プラタナス
- 樹高:10m以上
プラタナスはスズカケノキの仲間を指す総称です。秋に金色に色づく大きな葉が印象的な落葉高木です。
トウカエデ
- 樹高:10m以上
トウカエデはムクロジ科の落葉高木です。夏の光沢のあるグリーンの葉、秋の紅葉と四季を通じて美しい姿を見せてくれます。樹高10m以上になる高木です。
モミジバフウ
- 樹高:10m以上
モミジバフウはマンサク科の落葉高木です。樹高は20mを越すものもあります。モミジのようなフォルムの葉と、秋の紅葉が美しい樹木です。
エンジュ
- 樹高:5m以上
エンジュは初夏に白い花を咲かせるマメ科の落葉高木です。5mを越す高木で、上の方に花を咲かせるので、開花に気付かない人も多いくらいです。
カツラ
- 樹高:10m以上
カツラはハート形の葉が可愛らしい落葉高木です。樹高10mを越すほど大きくなるので、民家の庭よりも街路樹に好まれます。
トチノキ
- 樹高:5~10m
トチノキはモミジのようなフォルムの大きな葉が印象的な落葉高木です。春の花も可愛らしく、秋には栗のような実を付けます。
コナラ
- 樹高:5~10m
コナラは街路樹以外に公園にもよく植えられている落葉高木です。秋にはたくさんのドングリを実らせます。
低木の街路樹7種
アベリア
- 樹高:1~2m
アベリアは和名をハナツクバネウツギというスイカズラ科の半常緑低木です。花はほぼ四季咲きで、強健なため、街路樹以外にも公園や民家の生垣にも使われます。
アベリア
- アベリアは生垣や下草、公園、川沿いの緑道、街路樹などにとてもよく使われている半常緑低木です。(一般的には常緑ですが、寒冷地では落葉する場合があります。)最近では、マンションなどのエントランスの植栽にも、アベリアを使用されているのを見かけます。 アベリアは性質が丈夫で、特別な手入れをしなくても生長する手入れが簡単な植物です。また、花の時期が5月~初冬までと、とても長く咲き続けるのも特徴のひとつです。花は白やピンクですが、花びらが散ったあとにガクがきれいに残るので、その状態も観賞価値があります。 ▼アベリアについて詳しくご紹介しています。 アベリアとは?花の季節や種類、育て方や剪定のコツまで紹介 アベリアは耐寒性が強く、強健でとても育てやすい樹木です。お庭はもちろん公園や、公道の脇など多くの場所に植えら… 山田智美 2020.09.27 庭木・シンボルツリー
シルバープリペッド
- 樹高:1~3m
シルバープリペッドはモクセイ科の半常緑低木です。刈り込みによく耐えるため、生垣にも好まれます。春に咲く白い花には芳香があります。
シルバープリペット(シルバープリベット)
- シルバープリペット(シルバープリベット)は、斑入りの葉が美しい、モクセイ科の常緑から半落葉低木です。一般的に「シルバープリペット」の名前で流通していますが、本来は「シルバープリベット」が正しい発音です。 斑入りの小さな葉と、華奢な枝を放射状に広げる樹形が人気で、庭木や植え込みに多用されています。斑の色は白というよりクリーム色に近く、グリーンの部分も色が淡いので、周囲の景色と馴染みやすい樹木です。春から初夏には白い香りの良い小花を咲かせます。 非常に生育旺盛で生長が早く、放っておくと3mくらいにまで生長します。あまり大きくしたくなければ、適宜剪定をしましょう。花後に剪定をせずに放っておくと結実し、黒く小さな実をブドウのように枝の先にたわわに実らせます。
シャリンバイ
- 樹高:1~3m
シャリンバイは厚みと光沢のある葉が印象的な常緑低木です。春に咲く花は白く、花びらが5枚で梅に似ているため、この名前が付いたと言われています。
ヒイラギナンテン
- 樹高:1~3m
ヒイラギナンテンは濃いグリーンの葉が美しいメギ科の常緑低木です。葉の縁にギザギザがあるのでヒイラギの名が付いていますが、ヒイラギではありません。秋に黄色い花を咲かせます。
ハクチョウゲ
- 樹高:1~3m
ハクチョウゲはアカネ科の常緑低木です。常緑ですが、冬には葉を少し落とします。初夏に咲く花は直径1cm足らずと小さく、かすかな芳香があります。
ツゲ
- 樹高:1~3m
ツゲはツゲ科の常緑低木です。放っておくと3mくらいになりますが、低く刈り込んで街路樹や生垣として使用されます。
フィリフェラオーレア
- 樹高:1~4m
フィリフェラオーレアはヒノキ科の常緑低木です。明るいグリーンの葉が美しく、刈り込みにもよく耐えるので、街路樹や生垣として好まれます。放っておくと樹高4mほどまで大きくなりますが、ほとんどは低く整えられいます。
花が咲く街路樹10種
マグノリア
- 樹高:5~10m
- 花期:3月~5月、8月(品種による)
マグノリアはモクレンの仲間の総称です。多くが落葉樹ですが常緑樹もあります。コブシやモクレン、ハクモクレンなどが街路樹としてよく植えられています。花色は白やピンクなどがあり、どれも芳香があるのが特徴です。仲間のカラタネオガタマは初夏に何とも言えない甘い香りの花を咲かせる上に常緑で育てやすいので、生垣としても人気があります。
- モクレン(木蓮)は早春に鮮やかな紫やピンクの花を咲かせるモクレン科の落葉樹です。その花が蓮を連想させることから「木蓮」と書かれるようになりました。 一般的にモクレン(木蓮)というと、紫色の木蓮(モクレン)をさすことが多く、樹高が10~20mになる白いモクレン(木蓮)はハクモクレンと呼ばれています。花びらの枚数はモクレン(木蓮)は6枚、ハクモクレンは9枚の違いがあります。 開花中に出てくる葉は、花の終わりごろには花を隠してしまうくらいになります。樹丈は5m前後位で横に広がりやすい樹形です。 モクレン(木蓮)は生長が早いので、植え付けをしてから数年で4~5m位まで生長します。暑さ、寒さに強いので育てやすく、園芸種も多数あります。 木蓮(モクレン)は、マグノリアという名前で流通していることがあります。マグノリアとは、モクレン類の学名で、シモクレン、ハクモクレン、コブシ、シデコブシ、キモクレン、タイサンボクなどを含んだ総称です。
トキワマンサク
- 樹高:3~8m
- 花期:3月~4月
トキワマンサクはマンサク科の常緑樹です。樹高は3~8m。大きくなりすぎない樹木です。葉の密度が高く常緑であるため、目隠しの役割も果たします。春にリボンような可愛らしい花を咲かせます。
- トキワマンサクはマンサク科の常緑樹。4月~5月にピンクや白の花が一斉に開花し、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほど華やかです。 病害虫に強く丈夫なトキワマンサクは、和風、洋風どちらの雰囲気にも合い、街路樹や公園樹、マンションなどのエントランスの植栽としてよく利用されています。芽吹き力が強く刈り込みに耐えるため、生け垣として使うこともできます。 糸状の細い花びらの集合体が花となっている一風変わった見た目をしています。濃いピンクの花を咲かせるベニバナトキワマンサクは、トキワマンサクの変種です。トキワマンサクの色は、白、ピンク、紅、絞りなどがあり、這性、しだれ樹形、二季咲きなど、様々な咲き方の品種が流通しています。
ジンチョウゲ
- 樹高:1~2m
- 花期:2月~3月
ジンチョウゲは春に香りの良い花を咲かせるジンチョウゲ科の常緑高木です。夏のクチナシ、秋のキンモクセイと並んで香りの良さで人気のある花木です。ジンチョウゲの花は花びらの外側が赤、内側は白です。花色は赤の他に白があります。白花種は外側も内側も真白です。
- 沈丁花(ジンチョウゲ)は香り高い花を咲かせる春の代表的な樹木で、春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏の梔子、そして秋の金木犀を合わせて三大香木と称されます。沈丁花(ジンチョウゲ)はジンチョウゲ科の常緑低木で、春先に小さな花が毬のような塊になって枝先に咲きます。花が白い品種を「シロバナジンチョウゲ」、花の外側が淡紅色になっているものを「ウスイロジンチョウゲ」と言います。ちなみに、葉の外側に斑が入っているものを「フクリンジンチョウゲ」と呼びます。 沈丁花(ジンチョウゲ)の特徴と言えば香り高い花。「沈丁花」という名前は、花の香りが沈香(ちんこう)に似ていることと、十字型の花が丁子(クローブ)に似ていることに由来しています。沈丁花(ジンチョウゲ)の原産は中国と言われており、室町時代にはすでに栽培されていたという記述があります。 沈丁花(ジンチョウゲ)の樹高は1m~1.5mほどで、枝が良く分岐するので特に剪定をしなくても丸くこんもりとした樹形を保ちます。沈丁花(ジンチョウゲ)は雌雄異株で、雄株と雌株があります。日本で流通している沈丁花(ジンチョウゲ)の多くは雄株なので、実を見る機会はめったにありませんが、赤い可愛らしい実を付けます。ただし、実は猛毒ですので口に入れないように注意しましょう。
ハナミズキ
- 樹高:5~10m
- 花期:4月~5月
ハナミズキはミズキ科の落葉高木です。ハナミズキの花は桜が終わった頃に咲き始めます。横に枝を広げるような樹形が美しく、その先に空に浮かぶようにピンクや白の花を咲かせます。ハナミズキは秋には真赤な実と紅葉で、人の目を楽しませてくれます。四季を通して美しい花木です。
- ハナミズキはミズキ科の落葉樹で、桜(ソメイヨシノ)が咲き終わるころ、白やピンクの美しい花が開花します。北米原産でアメリカを代表する花のひとつで、別名「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれています。 昔は桜やイチョウなどが多かった街路樹ですが、令和4年4月現在、東京都内の街路樹で一番多いのがハナミズキです。樹齢が古くなると10m以上まで生長しますが、桜やイチョウほど大きくならないのも最近の街路樹として利用される原因かもしれません。現在は全国各地に分布し、極端に寒さの厳しい地域以外なら栽培可能です。寿命は桜と同じく80年程度と言われています。 花だけでなく、花が終わった後に出てくる葉も美しく、枝は横に広がるように生長します。 秋になると赤い実がなり、紅葉した後に落葉します。落葉樹の中では、色づきだすのと葉が落ちるのが早いほうです。自然樹形が美しく、花、葉、実、紅葉、樹形と、一年を通して見どころの多い樹木なので、街路樹のほか庭木にもよく利用されます。
サクラ
- 樹高:5~10m
- 花期:3月~4月
サクラはバラ科の落葉高木です。サクラの中でもソメイヨシノは日本の春を代表するような花。サクラは街路樹のほか、公園、河原などあらゆるところに植えられています。サクラが満開になる季節には、用がなくても桜並木を歩きたくなります。春の花ばかりが注目されるようですが、秋の紅葉も美しい樹木です。
- 桜(サクラ)はバラ科サクラ属の総称です。 日本の春の花代表である桜(サクラ)は種類が多く、日本に自生している種類だけでも10種類前後、園芸用に品種改良された桜(サクラ)は300品種以上もあります。民家の庭から公共施設の公園や街路にも植えられている樹木です。早咲きの桜(サクラ)は2月くらいから、それに続くように3月から4月にかけて多くの種類が次々と咲き続けます。さらに秋に咲く品種もあります。 桜(サクラ)は非常にバリエーションが豊富で、花色は白から薄桃色、濃い桃色、薄黄色やグリーンなどがあります。咲き方も一重のものから八重咲まで多様です。サクランボが実る西洋実桜(セイヨウミザクラ)も桜(サクラ)の一種です。 春のお花見シーズンに華やかに咲く桜(サクラ)は染井吉野(ソメイヨシノ)という品種です。この染井吉野(ソメイヨシノ)は若木でも花を咲かせる特徴があり、戦後日本中に植えられました。今では日本の桜(サクラ)の代名詞のようになっています。
クチナシ
- 樹高:1~3m
- 花期:6月~7月
クチナシは夏に甘い芳香を放つアカネ科の常緑低木。葉は光沢のある濃いグリーンで、花色は白です。花には一重咲きと八重咲きがあります。クチナシの香りは甘く強く、初夏に道を歩いていると香りで存在に気付くことがあるほどです。可憐な花を咲かせますが、思いのほか丈夫で街路樹としてよく植えられています。
- クチナシは常緑低木で、葉は光沢のある長い楕円で濃緑色で葉脈がはっきりとしています。クチナシはの花は6月~7月に白色の花を咲かせます。花弁はフェルトのような優しい風合いをしています。香りが特徴的で甘い香りを周囲に漂わせます。 花の形は八重咲と一重咲きがあり、一重咲きの品種は秋になると橙色の実をつけ、熟しても口を開かない事から「クチナシ」の名が付いたと言われています。 お庭に植えられる方も多いクチナシですがだいたい1m~2mにほどになります。枝が詰まって葉が育つ為、垣根としてに好まれます。また、『山吹の 花色衣 主や誰 問へど答へず くちなしにして(秋が過ぎ、冬が来ても一向に口を開けない)』という歌が由来の原点ともいわれています。
サルスベリ
- 樹高:5~10m
- 花期:7月~10月
サルスベリはミソハギ科の落葉高木です。サルスベリの名前の由来は、木登りが得意なサルでも滑り落ちるくらい木肌がつるつるとしているからだそうです。サルスベリは別名を百日紅とも言うくらい花期が長いのが特徴です。百日紅の花色は白、淡いピンク、濃いピンク、紫などがあり、いずれも鮮やかな色で人目を惹きます。
ツツジ、サツキ
- 樹高:1~3m
- 花期:4月~5月(四季咲き)
ツツジ、サツキは鮮やかな花色が印象的なツツジ科の常緑低木です。葉の表面には産毛のような毛があります。花色は白やピンク、濃いピンクなど。蜜が甘く、蝶や蜂が寄っているのを見かけます。非常に強健で、環境が合えば夏や秋でも花を咲かせます。
ドウダンツツジ
- 樹高:1~5m
- 花期:4月~5月
ドウダンツツジはツツジ科の落葉低木です。低木ですが放っておくと樹高5mくらいにまで大きくなります。スズランのような小さな釣り鐘型の花を咲かせます。横に枝を広げる樹形が美しく、ドウダンツツジの枝は切り花としても人気があります。秋には真赤に紅葉する姿も印象的な花木です。
キンモクセイ
- 樹高:5~10m
- 花期:9月~10月
キンモクセイは秋に香りの良い花を咲かせることで有名なモクセイ科の常緑高木です。葉は光沢のあるグリーンで密度が高いので、目隠し効果もあります。病害虫の被害にあいにくく非常に強健なため、街路樹のほか、公園、民家など様々な場所に植えられています。
実がなる街路樹3種
ヤマボウシ
- 樹高:10~15m
- 観賞期:9月~10月
ヤマボウシは初夏に白い花を咲かせる落葉高木です。樹高は10~15mにまで生長します。花は白で花びらは4枚、少しハナミズキの花に似ています。秋に熟す実は外皮を向いて生食できます。酸味はなく甘みが強くて、シャリシャリとした食感を楽しめます。
- ヤマボウシは、6月~7月に白い花を咲かせる落葉高木。初夏の白い花、美しい若葉や青葉、赤い実、紅葉と四季折々の表情を楽しめる樹木です。本州から九州の山地に自生し、樹高は5~15mほどになります。白い花のように見える部分は総苞 (そうほう)と呼ばれる部分で、ハナミズキ同様、葉が変化したものです。 葉はだ円形で、やや波うっています。基本種は落葉樹ですが、常緑性の常緑ヤマボウシもあります。大きく広げた枝の先に一面に咲く花は、美しく見ごたえがあります。夏は青々とした葉が日陰を作り、常緑種を選べば、お庭の目隠しの役割も果たしてくれます。 自然樹形が美しく手間がかからないヤマボウシは、シンボルツリー、庭木、公園樹、街路樹など様々な用途で利用されています。
ソヨゴ
- 樹高:5~10m
- 観賞期:11月~12月
ソヨゴはモチノキ科の常緑高木。光沢のあるグリーンの葉が美しい樹木です。初夏に咲く花はとても小さくて、気を付けて確認しないと見逃してしまうほどです。秋に直径1cm足らずの赤い実を付けます。ソヨゴの実は食用にはできません。
クロガネモチ
- 樹高:5~10m
- 観賞期:10月~12月
クロガネモチはモチノキ科の常緑高木です。樹高は5~10m程度、大きなものは10mを越すものもあります。光沢のあるグリーンの葉が美しい樹木です。秋から冬にかけて真赤な果実を実らせます。クロガネモチの実は食用にはできません。
街路樹は英語で?
- roadside tree
- street tree
道に沿って植えてある木だということのようです。単語としては単数形で表記されますが、日常会話では複数形で使われることもあります。
身近なところで見かけるけど、意外と名前がわからない街路樹。お探しの街路樹は見つかりましたか。地域や街の景観に合わせつつ、環境保全の役割を果たしているのだから、感心します。街路樹の名前を覚えて、もっとお散歩を楽しんでください。
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