バジルを乾燥保存|天日干しでドライハーブを作ろう!
金子三保子
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夏にかけて、もりもりと生長するバジル。ハーブを育てていると、必要な時に必要な分だけ摘んで収穫できるのはよいのですが、その反面、たくさんとれすぎた時は、ちょっと困りますよね。切らないでおくと、花芽をつけてしまうし……。
今回は、バジルが採れすぎた時に作っておくと、オールシーズン、スパイスとして保存がきく天日干しでのバジルのドライハーブの作り方をご紹介します。
目次
バジルの乾燥方法|天日干しって?
天日干しとは、お日様の力を借りて野菜を乾燥させる方法です。大根の切干大根が有名です。太陽の紫外線をあびた干し野菜は、ミネラル分などの栄養価もアップすると言われています。とれすぎた野菜の保存方法として覚えておくと、とても便利なテクニックです。
バジルのドライハーブの作り方・天日干し
1.バジルを収穫して、茎から葉を取り去って、汚れを落とす目的で、水でひと洗いします。洗ったバジルは、キッチンペーパーで、水分を吸収させます。
2.ざるなどに並べても良いのですが、最近は100均で天日干しをするための便利なネットが売っています。今回はこれを利用しています。風が吹いてもバジルが拭き飛ばないのと、s字フックがついているので、物干しにそのままかけられるのが利点です。
バジルの天日干しの期間は、2~3日。干す期間は太陽の強さによっても違います。夜は一旦取り込みます。最近ゲリラ豪雨が多いので、お出かけの時は室内に入れておくことをおすすめします。
バジルに水分があるうちは、葉っぱの形状がわかり、色は緑色です。
3.葉の緑色が褪せた色になって、葉っぱが縮んだら完成です。完全に水が抜けていない中途半端な状態だと、葉を触ると野菜の水が落ちた時のような、しなっとした触感ですが、完全に乾燥したバジルを触るとカサカサです。水分の抜けが不十分だと、保存の過程でカビてしまいます。完全に水分を抜くのがポイントです。
ドライハーブになったバジル
水分が抜けたドライバジル。最初の量からは、想像もできないほど量が減ります。生のバジルも良い香りですが、ドライバジルの香りは生とは一味違う香りになります。
ドライバジルは電子レンジでも作れます!
今回は天日干しで作りましたが、電子レンジでも作ることができます。ハーブの葉っぱ類を電子レンジで作るときのポイントは、少ない秒数で何度も経過を見ながらドライにしていくのがポイントです。一枚だけ、レンジでドライにしたバジル。天日干しと比べると、色や香りが少し違うようです。比べてみて、どちらが自分に合うか試してみてください。
▼こちらの記事でドライハーブについてご紹介しています。参考にしてみてください!
ドライバジルの保存法と使い方
ドライハーブのまま保存して使いたい時に、その都度バジルの葉を手で砕いて使ってもよいのですが、今回はフードプロセッサーで細かくしてみました。スーパーのスパイス売り場に「ドライバジル」として売っているのはこの状態です。これを塩と混ぜるとハーブソルトにもなります。
使い方は、フレッシュの時と同じです。オリーブオイル、にんにく、塩、ドライバジルの味付けで、肉を焼いたり、野菜を炒めたり、トマトソースに入れたり・・・。ドライバジル、塩、ニンニクだけのシンプルなパスタも美味しいですし、パスタの代わりにご飯を炒めて、バジルチャーハンもおすすめです。
ドライバジルは、長期保存が可能です。長期保存したい時は、殺菌したボトルやビニール製の保存袋などに入れて保存します。食品用の乾燥材を入れると、なお日持ちします。バジルがない冬場のために、たくさん作って小分け保存しておくのもよいですね。
天日干しで作るドライバジルの作り方まとめ
・天日干しに向いているのは晴れた日なので、連続して3日間、晴れが続きそうな日を選んで作業します。
・バジルを乾燥させるのは葉っぱの部分なので、茎は取り去ります。
・天日干しにする前に、洗ったバジルの葉の水分はきちんと取り去りましょう。乾燥するまでの期間が変わってきます。
・ざるに並べる時は、できるだけ葉が重なり合わないように並べましょう。
・乾燥するまでの2~3日の間、夜は取り込みましょう。
・最近はゲリラ豪雨が多い気象なので、出かける時は取り込んだ方が安心です。
・完全に乾燥すると、葉っぱがカサカサになります。まだ水分があると、しなっと柔らかい触感です。水分の抜け方が不十分だと、保存の過程でカビたりするのでご注意。
・乾燥した葉っぱを使う時に手で砕いてもよいですが、フードプロセッサーを使って細かくしておくと便利です。
・長期間保存する場合は、煮沸消毒、もしくはアルコールで消毒した瓶や、密閉できる食品用の保存袋などに入れて、食品用乾燥材を入れて保存します。
たくさん作ったつもりでも、ドライにするとかなり縮みます。バジルは数株育てていると、採れすぎて使えきれない!という方も多いのではないでしょうか……。そんな時にドライにして保存しておくと、バジルが終わる11月以降もお家で採れたハーブで料理ができます。フレッシュバジルの味は格別ですが、ドライバジルはフレッシュとは違った風味です。作り置きして一年中、バジルの料理を楽しめます。お試しください。
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