初夏と秋はゼラニウムの挿し木シーズン!
金子三保子
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ゼラニウム、ハーブゼラニウム、ぺラルゴニウムは、初夏と秋が切り戻しの時期。切り戻した枝は、挿し木で増やすことができます。ゼラニウム類は、簡単に増やせる植物のひとつなので、挿し木にチャレンジしてみませんか?
今回は、ハーブゼラニウムを使ってゼラニウム類の挿し木の方法をご紹介します。
目次
- ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)って?
- ハーブゼラニウムの挿し穂の作り方
- ハーブゼラニウムの挿し木
- 挿し木後、数か月後のハーブゼラニウム
- ハーブゼラニウムの挿し木に向く季節
- ハーブゼラニウムの冬越し
ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)って?
一般的にゼラニウムと呼ばれている植物と仲間ですが、ハーブゼラニウムは、葉や茎に香りがあってハーブとして分類されているゼラニウムのことを言います。それ以外にペラルゴニウムと呼ばれている植物も仲間です。ゼラニウムは、四季咲き性があるものが多いのに対して、ハーブゼラニウムは春から初夏が開花時期のものが多いのが違いのひとつです。(一部四季咲き性のものもあります)その他の違いは、花の大きさもゼラニウムよりは、小さめのサイズです。
たくさんの品種があるハーブゼラニウムとペラルゴニウム。葉っぱの色、形、香りで好みのものを選びましょう!
ただし、料理やお菓子、お茶など、飲食用に使う場合は、プランツタグの用途に飲食用と書かれている種類を選びましょう。最近は、ハーブの仲間でも、用途が主に観賞用のものもたくさんあります。
ハーブゼラニウムの挿し穂の作り方
ハーブゼラニウムの根が出る部分
今回は、ハーブゼラニウムを使っていますが、ゼラニウム、ぺラルゴニウムなど、ゼラニウムの仲間の挿し木はすべて同じやり方で挿し木ができます。
ハーブゼラニウム、ゼラニウム、ペラルゴニウムは、茎をよく見ると節(矢印部分)が数センチ間隔であります。
根っこは、この節の部分から出てくるので、挿し木に使う挿し穂は、必ず節が何節かついている茎を用意します。
・その年に生長した茎を10cmほどカットします。(節があるか確認!)
・土に挿す部分の葉っぱは取り去り、2~3枚葉をつけた状態にします。
・花がついているものは、花をカットします。
ハーブゼラニウムは、古い茎は木質化してきます。挿し木に使うのは木質化した部分ではなく、今年の新しい茎を利用しましょう。
ハーブゼラニウムの挿し木
ハーブゼラニウムの挿し木に使う土
赤玉土の小粒、バーミキュライトと赤玉土の混合、もしくは種まき、挿し木用として販売されている土を使います。土に肥料が配合されているような培養土は、挿し木には向きません。
ポット苗などに挿し木用の土を入れて、最初に水をたっぷりとあげて土を十分に湿らせておきます。
通常の挿し木は、挿し穂を水につけて吸水させてから挿し木の作業を行いますが、ハーブゼラニウムは水分が多いので、水に挿す下準備は必要はありません。
ゼラニウム類は陽気のよい時期なら、剪定した茎をそのまま挿してもほぼ成功しますが、切り口を半日から1日ほど、室内で乾燥させてから挿すと、茎の切り口から雑菌が入って枯れるのを予防することができるので挿し木の成功確率が上がります。
〇印を付けた部分が、ハーブゼラニウムの節です。必ず節がある部分を土に挿しましょう。
完了です。あとは風通しの良い日陰で管理すると、2~3週間で発根します。その間、土に適度な湿り気があるように水やりをします。土が過湿すぎると、茎が腐るので注意しましょう。
途中で根が出たか確認したい気持ちをぐっとこらえて、最低でも2~3週間は茎をいじらないようにしてください。3週間もすると、だいたい小さな葉っぱが出てきたり、なんらかの根付いた兆候が出てきます。
\挿し木後、数か月のハーブゼラニウムをご紹介!/
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