家庭菜園初心者さんにおすすめ!秋冬野菜35選

LOVEGREEN編集部
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春夏野菜の収穫がひと段落する夏の終わりは、今度は秋冬野菜を育てる季節の始まりです。家庭菜園初心者さんでも育てやすい秋冬野菜と育て方のポイントをご紹介します。食欲の秋に美味しい野菜を育てて楽しみましょう!
目次
秋冬野菜とは?栽培のコツ
秋冬野菜の種類と特徴
気温が高い春夏栽培と違い、秋冬野菜の栽培時期の秋から冬にかけては、日ごとに気温が下がります。そのため、春夏野菜はトマトやナス、キュウリのように地上高くにぶら下がって実る果菜が多いのに対して、秋冬野菜は土の中で育てる根菜や地際で育つ葉もの野菜が中心です。また、次々収穫できる春夏野菜に比べて、秋冬はじっくり育てて、一気に丸ごと収穫という野菜が多いのが特徴です。
秋冬野菜の栽培のコツ
秋から冬にかけては日ごとに気温が下がっていく時期。「秋冬野菜の植え付けが1週間遅れると、収穫は1か月遅れる」といっても過言ではありません。
主な秋冬野菜の生育適温は20℃前後のため、冬は野菜の生育が鈍り、追肥や水やりをしても養分を吸収できない時期になります。生育適温の日数を一日でも多くするため、植え付けは9月上旬までに済ませる必要があります。日数が足りないと、収穫できたとしても小ぶりな大きさになってしまいます。たっぷり日差しを浴び、適した温度で一日も長く育てるようにしましょう。
寒冷紗は必須アイテム
8月下旬~9月上旬の秋冬野菜の植え付けから初期生育の11月頃までは、害虫といわれる虫たちも活発に活動する時期。数日、目を離したすきに葉を丸ごと食害されたり、植え付けたばかりの苗の茎が食べられたりする被害に悩まされることも。それを避けるために、植え付けた直後から寒冷紗などで苗を覆い、害虫の被害を防ぎましょう。
プランターで上手く育てるコツ
今回紹介する野菜は、全部プランターでも育てられます。ただ、ダイナミックに育つ畑栽培の野菜とくらべると、生長の姿はコンパクトです。でも、野菜が生長する様子を毎日眺めているだけでも幸せな気持ちになり、何より自宅の庭やベランダで気軽にスタートできるのもプランター栽培の良いところ。上手に育てるとしっかり収穫できるので、コツを覚えて挑戦しましょう!
プランター栽培を成功させるポイント
- 野菜用の培養土など、野菜に適した土を使いましょう。
- 日当たりを好むものは、日の当たる場所に置くなど、好みの環境に置くようにします。
- 畑に比べて土が乾きやすいので、乾いたらたっぷり水やりしましょう。
- 畑に比べて肥料切れしやすいので、肥料を好む野菜には追肥を忘れずに行いましょう。
- 成熟が早く、早期に収穫できる早生(わせ)タイプや、通常サイズより少し小さめのミニタイプの種や苗を選ぶのもおすすめです。
アブラナ科の秋冬野菜
キャベツ
- 種まき時期:2月~3月、7月~8月
- 苗の植え付け時期:3月~4月、8月~9月
- 収穫時期:6月~8月、11月~12月
- プランター栽培:可能
冬に収穫するキャベツは、葉と葉の間がギュッと詰まってしっかり結球して硬いところが特徴的。アオムシ、コナガ、ヨトウムシなどがつきやすいので早く見つけて対処することが最も大切です。プランター栽培では、普通のキャベツより小さく収穫できるミニキャベツが気軽に育てやすいのでおすすめ。苗での販売もあります。
ハクサイ
- 種まき時期:8月
- 苗の植え付け時期:9月
- 収穫時期:11月~1月
- プランター栽培:可能
ハクサイは、寒さに当たることで甘みが増す野菜。先端の部分を紐でくくって冬越し対策をすると、厳冬期まで土に植えたまま保管できます。アオムシ、コナガ、ヨトウムシなどがつきやすいので早く見つけて対処することが大切です。プランター栽培では、普通のハクサイよりコンパクトに収穫できるミニハクサイが育てやすいですよ。苗での販売もあります。
ダイコン
- 種まき時期:4月、8月下旬~9月
- 収穫時期:6月、11月~12月
- プランター栽培:可能
ダイコンは直根性なので、苗の販売ではなく種まきからの栽培です。間引きのときに、子葉の形が良いものを残すと形の良いダイコンに育つと言われています。プランターで栽培するときは、なるべく深さのある器を選び、土は粒子の細かいものを選びましょう。長さが短めに育つミニ大根だと育てやすいですね。
ダイコン(大根)
- ダイコン(大根)はアブラナ科の主に肥大した根の部分を食用とする野菜で、古くから栽培されてきたために、地域ごとに在来品種が多く存在します。 また、昔から品種改良がおこなわれてきたので、長いものや丸いものなどバリエーションが豊富で、ダイコン(大根)の品種は少なくとも200種類以上はあるともいわれています。辛みが特徴の辛み大根や、中国大根とよばれる内部が鮮やかな紅色や緑色のダイコン(大根)もあります。土地の名前が付いた品種も多く、その土地の食文化とも結びついています。 ダイコン(大根)の原種は、ほとんど根が太らないもので、いまでもヨーロッパでは大根と言えば二十日大根のように小さいものをイメージされます。それが日本に渡った後に、長い年月をかけて品種改良が重ねられ、今では世界一の重さを誇る「桜島大根」や、世界一長い「守口大根」が作られるようになりました。日本のダイコン(大根)の品種数や味のレベル、バリエーション、生産量、消費量は世界一です。 「ダイコン(大根)は根の部分を食べている」と、ほとんどの人が思っていますが、厳密にいえば胚軸と根が合わさった部分を食べています。その証拠に、ダイコン(大根)の下の方は根の付いていた痕跡のひげ根がありますが、上の方は表面がつるんとしています。畑でもダイコン(大根)の上の方は、土の上にはみだしているのが分かります。ダイコン(大根)の新芽である、かいわれ大根をよく観察すると、双葉の下に長く伸びた白い部分があります。これが胚軸部分です。 ダイコン(大根)の栽培時期は、厳寒地以外は春まきと秋まき、どちらも栽培できるので、時期に合った品種を選ぶことが大切です。プランターで栽培する場合は、できるだけ深さのあるプランターを選び、培養土は粒子の細かいものを選びましょう。培養土の袋やペットボトルを使って栽培することもできます。
ブロッコリー
- 種まき時期:2月、7月~8月
- 苗の植え付け時期:3月、9月
- 収穫時期:5月、11月~12月
- プランター栽培:可能
ブロッコリーは湿度に弱い性質があるので水の与えすぎは禁物です。葉の大きさに比べて茎が少し細いので、追肥のタイミングで株元へ軽く土寄せすると倒れません。収穫するときは真ん中の頂花蕾を包丁で切り取り、その後に育つ小さな側花蕾は手やハサミで摘み取ります。苗での販売もあります。
ブロッコリー
- ブロッコリーはアブラナ科のケールの仲間です。そのため、ケールやその仲間であるカリフラワーなどと、幼苗の形がとても良く似ています。 このケールから、突然変異や品種改良を経て、花の蕾を食用に改良したのがブロッコリーや茎ブロッコリー、カリフラワーになります。 ブロッコリーは野菜ではありますが、花蕾(からい)を食べるため「エディブルフラワー」ということもできます。 ブロッコリーの花蕾(からい)は、モコモコとした濃い緑色をしています。花蕾のため収穫をせずに育て続けると、黄色やクリーム色の花をたくさんつけます。 ブロッコリーは古代ローマ時代から親しまれていた野菜ですが、15世紀くらいになってようやく栽培されるようになりました。日本に来たのは明治の初期で、第二次世界大戦後に本格的に栽培されはじめ、1980年頃から普及しました。
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)
- 種まき時期:2月、7月~8月
- 苗の植え付け時期:3月、9月
- 収穫時期:5月、11月~12月
- プランター栽培:可能
普通のブロッコリーは真ん中の頂花蕾を大きく育てますが、スティックブロッコリーは頂花蕾が5cmくらいになったら摘芯を兼ねて収穫し、脇から伸びる側花蕾を大きく育てます。次々と収穫するため、プランターで気軽に栽培でき、小さなスペースでいろいろな野菜を育てる家庭菜園向きの野菜です。苗での販売もあります。
スティックブロッコリー(茎ブロッコリー)
- スティックブロッコリーは、ブロッコリーと中国野菜のカイランを交配させて作ったスティックタイプのブロッコリーです。「茎ブロッコリー」「スティック・セニョール」とも呼ばれています。 スティックブロッコリーは野菜ですが、花蕾を食べるため「エディブルフラワー」という表現をすることもできます。収穫が遅れ、そのまま花を咲かせると、アブラナ科特有の黄色い菜の花を咲かせます。 ブロッコリーの栽培は葉が大きく広がるため、広いスペースが必要ですが、スティックブロッコリーは次々と収穫するため、プランターで栽培することもできます。いろいろな野菜を育てる家庭菜園向きの野菜のひとつです。
カリフラワー
- 種まき時期:2月、7月~8月
- 苗の植え付け時期:3月、9月
- 収穫時期:5月、11月~12月
- プランター栽培:可能
カリフラワーは、ブロッコリーが突然変異で白化したものです。ブロッコリーと同じく湿度に弱い性質があるため、株元の排水をよくしましょう。花蕾が7~8cmになったら防寒や花蕾のよごれを防ぐため、外葉を束ねて紐でくくったり、葉を切って帽子のように覆います。最近は花蕾が紫色やオレンジ色、グリーンの品種も流通し、オシャレな野菜として人気上昇中です。苗での販売もあります。
カリフラワー
- カリフラワーは、もともとはケールの野生種がルーツだといわれています。ブロッコリーの突然変異で花蕾(からい)の部分が白くアルビノ化したものといわれています。 カリフラワーは、日本では明治初期に鑑賞用として伝わり、1960年代に食用として一般的に普及し、白い綺麗なお野菜として、メインディッシュのつけ合わせに使われてきましたが、1980年代に「緑黄色野菜ブーム」が広まり、現在ではカリフラワーよりもブロッコリーの方が一般的になっています。 癖のない味で、生でも食べられるため、サラダやスープ、シチューなど幅広く利用でき、最近ではオレンジ色や紫色など様々な種類のカリフラワーをスーパーで手にすることができます。 ブロッコリー同様、食べている部分は花蕾(からい)のため、花揶菜(はなやさい)という別名があります。広い意味での食べられるお花「エディブルフラワー」の一種です。
カブ
- 種まき時期:3月~5月、9月~10月
- 収穫時期:5月~7月、10月~11月
- プランター栽培:可能
カブは直根性のため、種からの栽培になります。また、カブは好光性種子のため、光が当たりやすいように覆土の量は少なめを心がけましょう。収穫が遅れると、「す」が入ったりひび割れをおこしたりするので早めに採ります。白のほか、カラフルなものや小カブもあるので好きな品種を選びましょう。
カブ(蕪)
- カブはアブラナ科の大根と並ぶ代表的な一年草の根菜で、日本書紀(日本の歴史書)にも記録されているほど、栽培の歴史が古い野菜です。地方に応じた独特の品種が多数栽培されています。 カブの葉=すずなと言われ、鈴菜、菘(すずな)と書きます。これは丸くて白い根の形を鈴に見立てたものです。すずなは春の七草にも数えられていて、大根とは異なり、葉がついた状態で販売されることが多いです。 収穫適期になると、カブは土の上にその姿のほとんどをさらしています。普段食べているのは、じつは胚軸という部分で、根は土の中のヒゲ状のものをさします。 丸い胚軸の大部分は水分ですが、ビタミンCやカリウム、消化酵素のジアスターゼが含まれています。それよりも栄養価が高いのが葉の部分で、カロテン、ビタミンC、カルシウムなどが豊富に含まれています。
水菜、カラシナ
- 種まき時期:4月~5月、9月~10月
- プランター栽培:可能
水菜やカラシナは、アブラナ科の葉物野菜です。長日条件でとう立ちすることから、栽培に適しているのは秋まきです。秋にまいて、外葉から収穫すると長い間楽しめます。プランターでも簡単に栽培することができ、ベビーリーフとして収穫するのなら小さめのプランターでも栽培可能です。苗での販売もあります。
水菜(ミズナ)
- 水菜の名前の由来は、畝間に水を溜めて栽培されたことから「水入り菜」と呼ばれ、そこから水菜と呼ばれるようになりました。水菜は昔から主に京都を中心に栽培されてきたので、関西以外では「京菜」と呼ばれることがあります。同じ水菜でも品種によって、株の形が横に広がる広茎の水菜や上に伸びる縦長の水菜があります。 水菜はアブラナ科特有の黄色い十字の形の花を咲かせます。花が咲いた後、水菜が種を作る時、自分以外の花粉を付けることによって受粉します。そのため、他の植物や他の品種と交雑しやすい性質があります。種を採取するときは、他の種類と交雑しないように、隔離して栽培する必要があります。 これだけ親しまれている水菜の歴史は、いつどの時代にどこから伝わってきたのか判明していません。この一つの要因として、水菜の交雑する特性のため、記録文書と照らし合わせ、同じ植物と特定できないことが考えられます。 水菜にとても似ている野菜として、同じく京都の伝統野菜「壬生菜(みぶな)」があります。違いは葉がギザギザしているか、していないかの違いです。ギザギザしている葉が「水菜」で、丸みのある葉が「壬生菜(みぶな)」です。
ラディッシュ
- 種まき時期:3月~5月、9月~10月
- 収穫時期:4月~6月、10月~12月
- プランター栽培:可能
ラディッシュは、種をまいてから20日くらいで収穫できることから、日本では「二十日大根(はつかだいこん)」と呼ばれていますが、実際には収穫までに春夏で1か月ほど、秋冬で1~2か月ほどかかることが多いようです。直根性のため、種からの栽培になります。
小さなサイズなので、プランターの深さをあまり必要とせず、小さなスペースで栽培することができます。また、他の野菜と比べて短期間で収穫できることもあり、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜のひとつです。赤をはじめ、カラフルな品種があるので好きなものを選びましょう。
ラディッシュ
- ラディッシュの草丈は20~30cm弱、2~4cm弱の球または楕円の根が肥大します。一見するとカブに見えますが、ダイコンの仲間で、葉をみるとダイコンであることがわかります。 一般的なラディッシュの色は赤ですが、それ以外にも白、紅白、黄色や紫色、黒色の品種もあります。 ラディッシュは、種をまいてから20日くらいで収穫できることから、日本では「二十日大根(はつかだいこん)」と呼ばれていますが、品種にもよりますが、実際には収穫までに春夏で1か月ほど、秋冬で1~2か月ほどかかることが多いようです。 ラディッシュは小さな球体のため、プランターで育てる場合も深さをあまり必要とせず、ベランダなどの省スペースで栽培することができます。また、他の野菜と比べて短期間で収穫できることもあり、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜のひとつです。
小松菜
- 種まき時期:3月~10月
- 収穫時期:5月~12月
- プランター栽培:可能
小松菜は1年の3/4ほど種をまける期間があり、非常に育てやすい野菜のため、家庭菜園でも定番です。夏の暑さにも強いですが、生育適温が20℃位なので、秋に種をまいて育てたほうが大株に育ちます。種をまいてから収穫まで50日ほどで収穫できますが、小松菜は株ごと収穫するだけでなく、外葉からも順次収穫できるので、長い間収穫を楽しめる野菜です。苗での販売もあります。
小松菜(コマツナ)
- 小松菜(コマツナ)はアブラナ科ではあるものの、結球するキャベツと違い、チンゲンサイやタアサイなどの非結球葉菜の野菜です。アブラナ科の特徴の一つである黄色い花「菜の花」を咲かせます。 小松菜(コマツナ)は1年の3/4ほど種をまける期間があり、非常に育てやすい野菜のため、家庭菜園でも定番です。夏の暑さにも強いですが、生育適温が15~20℃位なので、春か秋に種をまくとよく育ちます。 種をまいてから、収穫まで50日ほどで収穫できますが、小松菜(コマツナ)は株ごと収穫するだけでなく、外葉からも順次収穫できるので、長い間収穫を楽しめる野菜です。 小松菜(コマツナ)の名前の由来は、現在の東京都江戸川区小松川付近で栽培され始めたとされることから、地名である「小松菜」の名前がつけられたといわれています。
のらぼう菜
- 種まき時期:9月~10月
- 苗の植え付け時期:10月~11月
- 収穫時期:3月~4月
- プランター栽培:可能
のらぼう菜とはアブラナ科の秋まき一年草で、西洋アブラナの仲間です。寒さに強く丈夫で育てやすいため、家庭菜園でも簡単に育てることができ、プランターでの栽培も可能です。春にとう立ちした主の茎を折ると、次々と脇芽が伸びてきます。間引き菜、葉、つぼみのついた菜花のどれもおいしくいただけます。苗での販売もあります。
のらぼう菜
- のらぼう菜とは、アブラナ科の秋まき一年草で、西洋アブラナの仲間です。東京都西多摩地区、埼玉県飯能地区周辺を中心に江戸時代から栽培されていたとされる伝統野菜のひとつです。春が旬の葉もの野菜ですが、ハウス栽培が多い昨今は冬から出回ります。 寒さに強く丈夫で育てやすいため、家庭菜園でも簡単に育てることができ、鉢植えでも栽培可能です。春にとう立ちした主の茎を折ると、次々と脇芽が伸びてきます。間引き菜、葉、つぼみのついた菜花のどれもおいしくいただけます。 一般的な菜花より、苦味がなく甘みもあり食べやすいため、数ある菜花類の中でも一番おいしいともいわれることもあるのらぼう菜。生でも食べることができ、お浸しや汁物をはじめ、油とも相性が良いため、炒め物や天ぷら、パスタなど、和食にも洋食にも利用範囲が広い葉もの野菜です。
ルッコラ
- 種まき時期:4月~6月、9月~10月
- 収穫時期:5月~8月、10月~12月
- プランター栽培:可能
ルッコラは、ゴマのような風味と爽やかな辛味がある葉物野菜。発芽しやすく、生育も早く、短期間で収穫できるので育てやすいです。株ごと引き抜いて収穫する他、外葉から収穫して新芽やわき芽を伸ばして長く楽しむ方法もあります。苗での販売もありますが、サラダなどに使うために次々収穫したい場合は、種から育てるのがおすすめです。
コールラビ
- 種まき時期:3月~4月、8月~9月
- 苗の植え付け時期:5月、9月
- 収穫時期:6月~7月、10月~12月
- プランター栽培:可能
コールラビは、キャベツ、ブロッコリー、ケールなどと同じ仲間です。丸くコロンとした形が可愛らしく、育つ姿を見るとほっこりします。球の横から出た葉は2~3cm残して切り取り、球の肥大をうながしましょう。球径が7~8cmくらいになったら根元から引き抜いて収穫します。
コールラビ
- コールラビはアブラナ科アブラナ属の種類で、キャベツ、ブロッコリー、ケールなどと同じヤセイカンランの変種の仲間です。 「コール」はドイツ語で「キャベツ」、「ラビ」は「カブ」という意味です。和名はカブカンラン(蕪甘藍)といいますが、「カンラン」とはキャベツを意味します。日本には、明治時代に渡来しましたがあまり普及しなかったようです。 丸くコロンとした形が可愛らしく、ヨーロッパのキッチンガーデンでとても人気のある野菜で、茎が肥大化した部分を食します。 コールラビを生で食べると、ブロッコリーやキャベツの芯よりも甘く、瑞々しいリンゴのような爽やかな甘みを感じます。火を通してもカブのような食感と甘味があります。カブと同様に、様々な料理に活用できます。 コールラビの種類は、淡緑色と紫紅色がありますが、どちらも皮をむくと中身は淡いクリーム色で、さほど味に違いはありません。 コールラビは、ビタミンCが豊富に含まれており、キャベツと同じような栄養を持ち合わせています。加熱しても栄養が壊れたり、流失しにくい性質を持っています。
芽キャベツ
- 種まき時期:7月
- 苗の植え付け時期:8月~9月
- 収穫時期:10月~2月
- プランター栽培:可能
芽キャベツはキャベツを早どりしたものではなく、60cmほどに伸びた太い茎に直径2~3cmの小さなキャベツがたくさんできる野菜です。生育期間が長いので、肥料切れしないように適宜追肥しましょう。結球が進むにつれて下の方の勢いの弱った葉や、結球しないわき芽・結球のゆるい球を摘み取りましょう。
セリ科の秋冬野菜
ニンジン
- 種まき時期:3月~4月上旬、7月~8月
- 収穫時期:6月、11月~12月
- プランター栽培:可能
ニンジンは直根性のため、種からの栽培になります。ニンジンは好光性種子のため真っ暗な環境では発芽しません。でも、土をほとんどかぶせない状態では種が乾きやすくなって発芽に失敗します。0.5~1cmくらいの覆土を心がけましょう。芽が出るまでの約1週間は土が乾ききらないように水やりをします。オレンジ色のほか、紫、黄色などのカラフルニンジンをはじめ、プランター栽培向きのミニニンジン(ベビーキャロット)もあります。
三つ葉
- 種まき時期:3月~6月、9月~10月
- 苗の植え付け時期:5月~7月、10月~11月
- 収穫時期:5月、11月~12月
- プランター栽培:可能
涼しい気候を好み、暑さと乾燥を嫌うため、半日陰で湿気が多い所での栽培が向いています。プランターに種を直にまいても簡単に育ちます。水栽培にも向いているので、リボベジ(再生野菜)やキッチンガーデンとしても取り入れやすい野菜です。
多年草で冬を越せば同じ株から春に芽吹きますが、株が古くなってくると葉や茎が固くなり香りも落ちるため、種まきで更新した方がよいかもしれません。こぼれ種でも発芽するほど繁殖力が強いため、雑草化することもあります。苗での販売もあります。
三つ葉(ミツバ)
- 三つ葉(ミツバ)は日本原産のセリ科の香味野菜で、全国各地に自生し、葉が3つに分かれることから三つ葉(ミツバ)と呼ばれています。栽培方法によって茎を青くした青ミツバ、茎を軟白にした根ミツバがあり、家庭菜園では青ミツバの栽培が一般的です。そのさわやかな風味と香りは茶碗蒸しやお吸い物などの和食に欠かせない素材で、お正月のお雑煮の材料としての流通も多い野菜です。 生育適温が15度~23度と涼しい気候を好み、暑さと乾燥を嫌います。半日陰で湿気が多い所での栽培が向いています。プランターに種を直にまいても簡単に育ちます。また、お店で購入した根つきの三つ葉(ミツバ)を植えてもよく育ちます。水栽培にも向いているので、リボベジ(再生野菜)やキッチンガーデンとしても取り入れやすい野菜です。 三つ葉(ミツバ)は多年草で冬を越せば同じ株から春に芽吹きますが、株が古くなってくると、だんだん葉や茎が固くなり香りも落ちるため、毎年種まきした方がよいかもしれません。こぼれ種でも発芽するほど繁殖力が強いため、雑草化することもあります。
パセリ
- 種まき時期:3月~5月、9月~10月
- 収穫時期:通年
- プランター栽培:可能
パセリは冷涼な気候を好みます。日当りの良い場所~半日陰程度の場所で栽培できます。日当たりが良い方が葉の色が濃くなりますが、光が強すぎると葉が固くなるので、真夏より春や秋の方が葉がみずみずしく美味しく育ちます。収穫は下の方の葉から順に行い、新しい葉の生長をうながすようにするのがポイントです。種まきは春か秋ですが、苗でも出回ります。通年収穫できる野菜で、プランター栽培にも適しているので手軽に育てられます。
イタリアンパセリ
- 種まき時期:4月~5月、9月~10月
- 収穫時期:通年
- プランター栽培:可能
イタリアンパセリは、葉が縮れていない平葉種のパセリ。見た目はミツバに似ていますが、パセリ特有のすっきりした味がします。日なたから半日陰、水はけの良い用土を好みます。夏の高温と乾燥で葉色が悪くなるので、春や秋のやさしい光で育てた方が柔らかくてみずみずしい葉に育ちます。種まきは春か秋ですが、苗でも出回ります。通年収穫できる野菜で、プランター栽培にも適しているので手軽に育てられます。
パクチー(コリアンダー)
- 種まき時期:3月~4月、9月~10月
- 収穫時期:3月~5月、9月~11月
- プランター栽培:可能
パクチーは、エスニック料理に使うハーブ。葉はもちろん、実も食用にでき、掘りあげた根も刻んでスープに加えたり、全草を使えます。日当たりを好みますが、少し日陰でも育ちます。水を好むので、土をあまり乾燥させないようにしましょう。夏の日差しを浴びすぎると花が咲き、葉が硬くなるので、秋のやさしい日差しの中で育てるのもおすすめです。苗も出回り、プランター栽培にも適しているので手軽に育てられる野菜です。
ヒガンバナ科の秋冬野菜
玉ねぎ
- 種まき時期:9月
- 苗の植え付け時期:11月
- 収穫時期:5月~6月
- プランター栽培:可能
種まき後、冬までに根張りをよくしておくことがポイント。深植えを避け、植えた後株元の土を鎮圧しておくことも大切です。子球を植えて育てる栽培方法(オニオンセット栽培)もあります。8月下旬に植えると年内に収穫可能です。「ホームたまねぎ」という名前でも販売されています。
タマネギ(玉ねぎ)
- タマネギ(玉ねぎ)の起源は古く、中央アジアといわれていますが、野生種については未だ発見されていないため、原産地が特定できていません。 ピラミッド建設時代にはエジプトで栽培され、建設に従事する労働者に「にんにく」、「だいこん」と一緒に「タマネギ」が配給されていたという記録が残されています。 タマネギ(玉ねぎ)は日本へは江戸時代に南蛮船によって長崎に伝えられますが、観賞用にとどまり、あまり普及しませんでした。 本格的にタマネギ(玉ねぎ)の栽培が始まったのは明治時代で、コレラが流行した際に「タマネギ(玉ねぎ)を食べるとコレラにかからない」という噂が広まり、その後広く食べられるようになったと言われています。 ちなみに、日本で一番タマネギ(玉ねぎ)を生産されているのは北海道です。その中でも北見地域は半分近くを占めており、タマネギ(玉ねぎ)栽培地として有名です。全国の中でも日照時間が長く、降水量が少ないため、たくさんの太陽をあびて生長し、球のしまりがよく、熱を加えることでとても甘くなるという特長があるそうです。
ニラ
- 種まき時期:3月~4月、9月~10月
- 収穫時期:4月~10月
- プランター栽培:可能
ニラは多年草で、種まき初年度は収穫しませんが、一度植え付けると同じ株から数年収穫することができ、数年経過した後は株分けをするとさらに長く収穫することができます。畑だけでなくプランター栽培もできるので、家庭菜園向きの野菜のひとつです。苗での販売もあります。
ニラ
- ニラは独特の香りが料理を引き立て、炒め物や鍋物、餃子の具などに使われる野菜です。栄養面でも、カロテン、ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどを含み栄養豊富です。 東アジア原産で、日本でも古事記や万葉集にも名前が出てくるなど古くから親しまれていました。古くはミラ「美辣」と呼ばれており、これは美味しいという意味で、野菜の種類が少なかった昔に大変重宝がられた野菜でした。 ニラは別名懶人草(らんじんそう)とも呼ばれます。懶人(らんじん)とは怠け者のことで、次々収穫できるニラは、畑や庭の隅に何株か植えるだけで誰にでも簡単に育てられる野菜という意味合いでつけられたようです。 多年草で一度植え付けると同じ株から数年収穫することができ、数年経過した後は株分けをするとさらに長く収穫することができます。畑だけでなくプランター栽培もできるので、家庭菜園向きの野菜のひとつです。
ワケギ
- 球根植え付け時期:7月~9月
- 収穫時期:10月~12月、3月~4月
- プランター栽培:可能
ワケギは、ネギと分球型玉ねぎの交配で生まれました。主に、球根を植え付けて栽培します。土から球根の頭が少し見えるくらいに浅く植えることが発芽しやすいポイントです。強健なので、切り取って収穫しても、適度な追肥をするだけであっという間に再生します。冬は少し元気がなくなりますが、乾燥気味に水やりを続けると春に再び芽吹きます。
ワケギ(分葱)
- ワケギ(分葱)はネギによく似た形状をしていますが、ネギと玉ねぎ(エシャロット)の交雑種です。その証拠に根元の部分が少しふっくらとしています。 薬味として食卓によくのぼるネギ属の植物で、育てやすく何度も収穫できることから、野菜の栽培入門として初心者の方におすすめです。 秋に球根を植え付けておけば、あとはほとんど放置していてもどんどん生長してくれます。 一般的なネギは種で育ちますがワケギ(分葱)は鱗茎から増える野菜です。そのため、ワケギ(分葱)の名前の由来が株分けで増えていくことから「分葱」と名付けられられたようです。 ネギと同じように、ワケギ(分葱)も根に病原菌の拮抗微生物が共生しています。この拮抗微生物は、土壌における病害を防ぐことができるうえ、独特なワケギ(分葱)の臭気が害虫を遠ざけるため、コンパニオンプランツとして他の野菜と混植することができます。混植する作物の例として、ウリ科、アカザ科、ナス科などの野菜と相性が良いようです。
チャイブ
- 種まき時期:3月~5月
- 植え付け時期:4月~9月
- プランター栽培:可能
チャイブは、日本のアサツキの仲間です。葉が繊細で香りがマイルドなので、生ネギが苦手な方でも味わいやすくおすすめです。冬は地上部の生長が止まったようになりますが、春になると再び芽吹きます。春になると再び芽吹きます。収穫は葉が出ているうちならいつでも可能です。株元から2~3センチのところで剪定して追肥しておくと、しばらくすると新しい葉が出てきて、年に何度か収穫できます。5月~7月頃に可愛い花を咲かせるのですが、葉の柔らかさを重視するならば、花は早めに摘み取ったほうがよいです。
マメ科の秋冬野菜
そら豆
- 種まき時期:10月
- 苗の植え付け時期:11月
- 収穫時期:5月~6月
- プランター栽培:可能
マメ科の種は、植えた後、鳥に狙われやすいため、必ず寒冷紗などで種を守るか、育苗ポットで種を発芽させましょう。そら豆の種は「お歯黒」と呼ばれる黒いへそ部分を下向きにして、種の頭が見えるくらいに土を被せましょう。だいたい5~7日後には発芽します。苗での販売もあります。
そら豆(ソラマメ)
- そら豆は、10月中旬~下旬にかけて種をまくと、幼い苗の状態で冬越しして、3月~4月頃に同じマメ科のスイートピーに似たとても美しい花を咲かせます。花色は紫と白の複色で、花びらがひらひらして、まるで蝶々が羽を広げているようです。野菜の花は全体的に楚々とした小花が多く、色も黄色や白のイメージが強いですが、そら豆の花は野菜の花の中ではとても華やかで、畑に咲いていると目を引きます。 そら豆は花後に緑色のさやをつけ、そのさやは空に向かって上に伸びます。空を向いた豆の姿から、そら豆という名が付きました。また、さやが蚕の繭に似ていることから蚕豆とも呼ばれています。そら豆は5月~6月頃に収穫します。収穫時期が近づいて実がふっくら育ってくると、さやが重くなって下向きに垂れてきます。
スナップエンドウ
- 種まき時期:10月~11月
- 苗の植え付け時期:11月~12月
- 収穫時期:4月~6月
- プランター栽培:可能
スナップエンドウは、サヤエンドウのようなシャキシャキとしたサヤの食感と、グリンピースのように豆自体を食べることの、両方の良さをあわせもつ野菜です。スナップエンドウの大敵はハモグリバエ。葉に絵を描いたように白い線が現れるので、エカキムシとも呼ばれます。見つけたらすぐに対処しましょう。
スナップエンドウ
- スナップエンドウは、サヤエンドウのようなシャキシャキとした莢(さや)の食感と、グリンピースのように豆自体を食べることができる、両方の良さをあわせもったような野菜です。アメリカで育種され、1970年代以降に日本に導入された比較的新しい野菜ですが、今では全国的に栽培が広がっています。 スナップエンドウと同じ仲間のえんどう豆の野生種は、いまだ見つかっていないようですが、えんどう豆は歴史が古く、紀元前7000年頃から南西アジアで栽培されていました。 えんどう豆は、エジプトの有名なツタンカーメンの墓から出土するなど古代ローマやギリシャで栽培されるほど、歴史的にも大変古く重要な作物だったようです。後にインドから中国へ伝わり、日本へ入ったのは8~10世紀頃と言われていますが、日本でえんどう豆が食べられるようになったのは江戸時代。えんどう豆は早い時代からヨーロッパ系とアジア系に分かれて発展していきましたが、大豆があったためにアジアではあまり広がらなかったようです。
実エンドウ(グリーンピース)
- 種まき時期:10月~11月
- 苗の植え付け時期:11月~12月
- 収穫時期:4月~6月
- プランター栽培:可能
実エンドウは、サヤの中の実を食べる野菜です。サヤの色はグリーンをはじめ、紫もあります。えんどう豆類の育て方は、種まきの時期が最大のポイントです。幼苗は寒さには比較的強く冬越ししますが、種を早くまきすぎて株が大きくなりすぎてしまうと、寒気で傷みやすくなります。小さく育てて寒い冬を乗りきり、4月から収穫を開始しましょう。
サヤエンドウ
- 種まき時期:10月
- 苗の植え付け時期:11月
- 収穫時期:5月~6月
- プランター栽培:可能
サヤエンドウは、実がふくらむ前の若いサヤを丸ごと食べます。つるありとつるなしの2種類がありますが、つるありの方が収穫を長く楽しめます。つるありは支柱を立てて横に麻ひもを張って誘引する必要があるので、草丈が低い方が良いときはつるなしを選びましょう。苗での販売もあります。
サヤエンドウ(絹さや)
- サヤエンドウ(絹さや)は、エンドウの未熟な莢を食用とする場合の呼び方です。大きく2つに分けると、草丈200cmほどのつるあり種、草丈40~100cmほどのつるなし種があります。 エンドウは大きく分けて、若い莢(さや)を食用とする「サヤエンドウ」と、未熟な豆を利用するグリーンピースのような「実エンドウ」、完熟した豆を乾燥させて利用する「エンドウ豆」があります。最近リボベジとしても人気なスプラウトの一種「豆苗(とうみょう)」も、エンドウの若芽です。 エンドウ豆は歴史が古く、紀元前7000年頃から南西アジアで栽培されていました。エジプトの有名なツタンカーメンの墓から出土するなど古代ローマやギリシャで栽培されるほど、歴史的にも大変古く重要な作物だったようです。後にインドから中国へ伝わり、日本へ入ったのは8~10世紀頃と言われていますが、日本でエンドウが食べられるようになったのは江戸時代。関東地方では「絹さや」関西で「サヤエンドウ」と呼ばれることが多いようです。その他にも、ぶんこ、さやまめ、さんどまめ……など、地域によって様々な呼び方があります。
その他の秋冬野菜
リーフレタス
- 種まき時期:2月~4月、8月~9月
- 苗の植え付け時期:3月~5月、9月~10月
- 収穫時期:5月~6月、11月~12月
- プランター栽培:可能
種も比較的よく発芽し、育ちが早く、玉レタスと比べると育てやすいです。葉色もグリーン、レッド、ブロンズ系など鮮やかで畑の彩にもなります。株元から切り取っていっぺんに収穫することもできますが、外側の葉から順番にかき取って収穫すると長い期間楽しめます。苗での販売もあります。
ベビーリーフ
- 種まき時期:3月~6月、9月~10月
- 収穫時期:4月~11月
- プランター栽培:可能
ベビーリーフは、普通の収穫時のサイズよりも小さな状態で収穫する葉のこと。レタス類やミズナ、ホウレンソウ、スイスチャードなどを単体で栽培して葉を若どりしたり、数種類の野菜の種を混ぜてカラフルに育てることもできます。草丈10cm~15cmくらいになったら、ハサミで全体をカットして収穫し、追肥して水やりを続けると再び収穫できます。または、ほどよく間引きと追肥を繰り返し、間引き菜はサラダなどに使い、徐々に1つ1つの株を大きく育てていくと、本来の大きさも楽しむことができて面白いです。
ベビーリーフ
- ベビーリーフはサラダに入る野菜として今やお馴染みですが、直訳すると「赤ん坊の葉」。葉野菜の若葉のことをベビーリーフといいます。そのため、使われる種類は特に決まりがなく、彩りが良い種が配合されています。色あいも赤・緑・黄色系など、葉形も長卵形・ギザギザ形・縮れ葉などの葉の種類がバランスよく配合されています。 ベビーリーフは種をまいてから30日前後の栽培で収穫することができるため、ガーデニング初心者の方にも、おすすめな野菜です。 ベビーリーフの葉は柔らかく、いろいろな葉野菜の若葉の色あいには濃淡があり彩として楽しめ、栄養価にも優れた野菜です。 株ごと収穫することもできますが、1株を少し大きめに育てて外葉から収穫することもできます。 また、他の種類の余った種をまいて草丈が10cm前後になったら収穫すると自家製ベビーリーフMIXとして楽しむことができます。 ベビーリーフを外で栽培できない冬場は、室内のキッチンガーデンとしてプランター・水耕栽培でも育てることができ、一年中栄養価の高いベビーリーフを育てることができます。ベビーリーフは本当にいろんな栽培方法が楽しめます。
春菊
- 種まき時期:4月~5月、9月~10月
- 苗の植え付け時期:5月、10月
- 収穫時期:5月~7月、11月~12月
- プランター栽培:可能
葉の切れ込みの程度によって大葉種、中葉種、小葉種に分類されます。中葉種がもっとも多く栽培されていますが、その中でもあまり分枝せず茎が伸びやすい品種と、株元からよく分枝する品種に分かれます。収穫方法は、株ごと引き抜く方法と、地際から4~5cm残してハサミで切り、その後はわき芽を育てて長く楽しむ摘み取り収穫があります。苗での販売もあります。
春菊(シュンギク)
- 春菊(シュンギク)は原産地が地中海沿岸地域のキク科植物で、独特の香りがあり、鍋料理によく利用される緑黄色野菜です。 原産地のヨーロッパでは食用ではなく、主に観賞用として栽培されるほど、春に咲く黄色い花は美しく、春菊(シュンギク)という名前がぴったりです。ほうれん草に匹敵するほど栄養価が高く、アクも少ないので加熱はもちろん生でも食べられます。 四国や九州では葉に切れ込みの少ない大葉品種、それ以外の地域では切れ込みのある中葉品種が栽培されています。関西では菊菜とも呼ばれます。 春菊(シュンギク)は葉の切れ込みの程度によって大葉種、中葉種、小葉種に分類されます。中葉種がもっとも多く栽培されていますが、その中でもあまり分枝せず茎が伸びやすい品種と、株元からよく分枝する品種に分かれます。育てやすいものとしては、きわめ中葉春菊、菊次郎、株張り中葉春菊などがあります。 株ごと収穫せずに順次わき芽を収穫できる摘み取り型の春菊(シュンギク)の方が、長い期間楽しめるため家庭菜園に向いています。
ホウレンソウ
- 種まき時期:3月~5月、7月~10月
- 収穫時期:4月~7月、9月~12月
- プランター栽培:可能
ホウレンソウは、酸性土壌で育てると生育が悪くなります。土の酸度が酸性に傾いている場合は、石灰を施すなど、酸度調整をしっかり行いましょう。冬に育つホウレンソウは、葉を放射状に広げて吹き付ける寒風に耐え、まんべんなく太陽の光を浴びます。寒さで凍らないように糖分を蓄えようとするため、冬に収穫するホウレンソウは甘味が強くて美味しいです。苗での販売もあります。
ほうれん草(ホウレンソウ)
- ほうれん草(ホウレンソウ)はアカザ科の野菜で、漢字では「菠薐草」と書きます。「菠薐」とはペルシャのことで、ほうれん草(ホウレンソウ)の栽培の起源の場所です。 ペルシャで始ったほうれん草(ホウレンソウ)の栽培が中国に渡り、そこで発達していったほうれん草(ホウレンソウ)は、葉がぎざぎざで株元が赤くなる東洋種になりました。 それとは別に、葉の厚みがあり、丸い形をしている西洋種というほうれん草(ホウレンソウ)の種類があります。この西洋種も東洋種と同じように、ペルシャから西洋へ伝わったものです。 この東洋種・西洋種の両方の長所をいかした品種改良も行われたことで、日本でもほうれん草(ホウレンソウ)が広まりました。 ほうれん草(ホウレンソウ)の種は硬実種子といって固い殻に包まれています。(ちなみに、ほうれん草(ホウレンソウ)の種は、殻の形が角ばった種と丸みのある種とがあります。)そのため、ほうれん草(ホウレンソウ)の発芽率が他の野菜と比べ低いため、ネーキッド種子といって硬い殻を取り除き、中の種を取り出した加工をされた種が売られています。ほうれん草(ホウレンソウ)の種袋を確認してみましょう。 冬に生育するほうれん草(ホウレンソウ)は、放射状に葉を広げて、まんべんなく太陽の光を浴びることができます。吹き付ける寒風にも耐えられるその形は、素晴らしい植物の進化を物語ります。 ほうれん草(ホウレンソウ)の花は、イチョウなどと同じように、雌株と雄株に最初から分かれています。しかし、ほうれん草(ホウレンソウ)は花が咲く前に収穫することから、そのほうれん草(ホウレンソウ)が雄株なのか、雌株なのか判断することは難しいです。中には雌・雄両性の花をもつ株もあるようです。
スイスチャード
- 種まき時期:4月~10月
- 収穫時期:通年
- プランター栽培:可能
スイスチャードは、葉柄や葉脈が赤やピンク、オレンジ、黄色、黄緑、白などさまざまな色をしていて、寄せ植えや花壇に植えるカラーリーフとしても用いられるほど美しい野菜です。真冬には生育は鈍りますが、ほぼ1年を通して収穫できます。暑さ寒さに強いスイスチャードは、とても育てやすい野菜です。大きく立派に育てると、畑の彩りとしては華やかでよいですが葉茎が固くなります。間引き菜はベビーリーフとしてサラダなどでそのまま食べ、育ってきたらさっと下茹でしてから調理すると美味しいです。苗での販売もあります。
ビーツ
- 種まき時期:3月~4月、9月
- 収穫時期:6月~7月、11月~12月
- プランター栽培:可能
ビーツはロシアの家庭料理で有名な赤いシチュー「ボルシチ」に欠かせない野菜。スイスチャードの仲間ですが、根がカブのように肥大します。間引きした柔らかい葉は、生食のサラダなどで食し、ある程度育った葉は下茹でしてから調理しましょう。根の部分は、あまり大きいものよりも、径7~8cmくらいで丸型、表面のでこぼこが少ないものが美味しいと言われます。
ビーツ(テーブルビート)
- ビーツはロシアの家庭料理で有名な赤いシチュー「ボルシチ」に欠かせない野菜で、根がカブのように肥大する野菜です。日本へは18世紀に渡来しましたが、根菜類として他に大根やカブがあったこともあり、ほとんど普及することはありませんでした。 形はアブラナ科のカブにとてもよく似ていますが、全く違う種類のアカザ科(ヒユ科)の野菜です。ビーツと同種の野菜は、葉を食するスイスチャードと砂糖などの原料になる甜菜などがあります。 ビーツの料理方法として、葉はサラダや炒め物などに使い、根は煮込み料理や茹でて甘酢漬けなどにして美味しく食べることができます。根は生でも食べられますが、下茹でしてから料理に使った方が土の香りが抜けて甘味が増します。 ビーツの真っ赤な色は、ブルーベリーなどに含まれているアントシアニンとは違う成分「ベタシアニン色素」という栄養素が含まれています。 赤いビーツのほか、渦巻き、黄色、白などの品種もあります。
ジャガイモ
- 種まき時期:3月~4月、8月~9月
- 収穫時期:6月~7月、11月~12月
- プランター栽培:可能
種イモは料理に使うジャガイモと見た目が同じですが、病気に感染しないように薬剤処理されています。ジャガイモがウイルスに感染するとうまく育たず収穫量も減ってしまうため、種イモ用のジャガイモを使うのがおすすめです。大きすぎる場合は、芽の数を均等にして切り、種イモが腐らないように草木灰を切り口につけてから植え付けます。
いちご
- 苗の植え付け時期:10月~
- 収穫時期:5月~6月(四季なり品種もあり)
- プランター栽培:可能
夏の一時期を除いてほぼ一年中出回っていますが、春から初夏にかけてが本来のいちごの旬です。最近は四季なりの品種もあります。9月までに植え付けた方がよい秋冬野菜が多い中で、いちごは苗の流通期間が長く、秋から冬の間に気軽に始めることができます。
イチゴ(苺)
- 甘くて美味しいフルーツとして人気のあるイチゴですが、じつは野菜の仲間です。「野菜とは草本性の植物」という意味で、イチゴはスイカやメロンと同様に苗を植えて一年で収穫することから一般的な野菜と同じ草本性として分類されています。 ハウス栽培が盛んで、夏の一時期を除いてほぼ一年中出回っていますが、春から初夏にかけてが本来のイチゴの旬です。 イチゴは、軸に近い部分より先端の方が糖度が高く、果肉の中心よりも表面の方が甘いとされています。ビタミンCや葉酸が多く含まれます。 イチゴの実と思って食べている部分は、花托(かたく)又は花床(かしょう)といって花の付け根の部分が発達して食用部となったものです。 イチゴの本当の実の部分はイチゴの「粒々(実)部分」です。ちなみに、イチゴを縦に切って、断面図を見てみるとこの粒々(実)部分に1本1本の筋が水分や栄養を送っているのが分かります。この粒々の中に種がありますので、種をまくときはこの粒々部分を土にまきます。 イチゴは、親株からランナーを伸ばし、子株、孫株と株を増やし、越冬して実を付ける多年草です。この親株から伸びたランナーの向きと反対方向にイチゴの花房が出るので、苗を購入して植え付けるときは、ランナーを北側に向けると花や実によく日が当たります。また、ランナーを通路側とは反対方向に向けて植え付けると、イチゴが収穫しやすいように工夫することができます。 イチゴの苗は、通常植え付けてから実がなるまで半年ほどの長い期間を必要とします。最近では、春と秋や、春、夏、秋の長い期間収穫できる二季なりや四季なり品種も流通しています。また、花色も白だけでなく、赤いミニバラのような花を楽しめる品種も出てきました。 現在食べられているイチゴは、近年の品種改良によるものですが、野生のイチゴは、はるか昔から世界的に食べられていました。 野イチゴの種類も豊富で、クサイチゴ、クマイチゴ、バライチゴ、モミジイチゴ、ナワシロイチゴなど。同じバラ科ですが、これらの野イチゴは全てキイチゴ属です。私たちが現在食べているイチゴは、オランダイチゴ属といいます。野生のイチゴとは違い、栽培された大粒のイチゴが江戸時代にオランダより持ち込まれました。