端午の節句はハーブで作る薬玉(クスダマ)を作ってみませんか?

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峰亜由美

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端午の節句に飾られていた薬玉(クスダマ)

実は旧暦の端午の節句は梅雨時のジメジメした季節に雑菌が増える頃、ヨモギや菖蒲の葉などを使って予防したり、無病息災を祈って飾られたりしたと言われています。

今回は今の暮らしに合わせて、この季節に育つお庭のハーブを使って薬玉(クスダマ)を作ってみませんか?ハーブはお花屋さんでも購入する事も出来ます。

今回使用するハーブは殺菌作用があり、カビなどの菌も緩和、気分のリフレッシュにも役立ちます。ハーブの香りが梅雨のうっとうしさを爽やかに変えてくれる、ハーブの薬玉(クスダマ)をご紹介します。

目次

くす玉とは

くす玉と言えば、式典や運動会でキラキラと紙吹雪が天に舞うその姿を思い出される方が多いのではないでしょうか?くす玉の始まりは中国で、魔除けに使用する道具として端午の節句などに使用されて来ました。  日本でも端午の節句に魔よけや邪気を払うものとして、身に着けていた大きな糸巻が、平安時代に厄除けの意味を込めて菖蒲やヨモギなどの植物を飾り、その後、華やかなものに変化し薬草、香草、香料を錦の袋に詰めて、その袋に飾りつけをして五色の糸を垂らし、邪気を払うものとして使われて来ました。  五色(ごしき)といわれる青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)の5色は、古代中国の陰陽五行説に由来します。陰陽五行説とは、万物は「陰・陽」の二気、「木・火・土・金・水」の五行で成り立ち、これら陰陽五行の要素で世の中は回っているという思想で、日本の文化に深く関わっています。この五行を「青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)」の5色で表したものが五色で、「木=青(緑)、火=赤、土=黄、金=白、水=黒(紫)」を表しています。  五色の他にも、方角を表す五方、季節を表す五時、人の徳目を表す五常(五徳)、人の感覚器官を表す五官など、日本ではあらゆるものが五行に配されています。  今までカラフルだなとか、同じ5色を見かけるなと漠然と感じていた事がその意味を知ると、発見を楽しみながら見る目も変わってくる事と思います。  例えば神社仏閣へ行けば五色のものがたくさんあります。相撲の土俵の上には、東に青、西に白、南に赤、北に黒の房がさがっています。お能の揚げ幕の色もまた五色。この様に日本に根付いた場所で見る事ができる5色です。

くす玉と言えば、式典や運動会でキラキラと紙吹雪が天に舞うその姿を思い出される方が多いのではないでしょうか?くす玉の始まりは中国で、魔除けに使用する道具として端午の節句などに使用されて来ました。

日本でも端午の節句に魔よけや邪気を払うものとして、身に着けていた大きな糸巻が、平安時代に厄除けの意味を込めて菖蒲やヨモギなどの植物を飾り、その後、華やかなものに変化し薬草、香草、香料を錦の袋に詰めて、その袋に飾りつけをして五色の糸を垂らし、邪気を払うものとして使われて来ました。

五色(ごしき)といわれる青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)の5色は、古代中国の陰陽五行説に由来します。陰陽五行説とは、万物は「陰・陽」の二気、「木・火・土・金・水」の五行で成り立ち、これら陰陽五行の要素で世の中は回っているという思想で、日本の文化に深く関わっています。この五行を「青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)」の5色で表したものが五色で、「木=青(緑)、火=赤、土=黄、金=白、水=黒(紫)」を表しています。

五色の他にも、方角を表す五方、季節を表す五時、人の徳目を表す五常(五徳)、人の感覚器官を表す五官など、日本ではあらゆるものが五行に配されています。

今までカラフルだなとか、同じ5色を見かけるなと漠然と感じていた事がその意味を知ると、発見を楽しみながら見る目も変わってくる事と思います。

例えば神社仏閣へ行けば五色のものがたくさんあります。相撲の土俵の上には、東に青、西に白、南に赤、北に黒の房がさがっています。お能の揚げ幕の色もまた五色。この様に日本に根付いた場所で見る事ができる5色です。

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ハーブを盛り込んだくす玉作り

今回はお庭にあるハーブや野山で摘んだ植物などで現在の暮らしに合わせた、くす玉作りをご紹介させていただきたいと思います。お庭で育てているハーブや河原をお散歩途中ででみつけたヨモギなども使ってみてもいいかもしれませんね。  初夏が終わり湿気の多い季節にカビなども緩和する殺菌作用のあるハーブを使ってみるのもおすすめです。  本来、端午の節句の為の飾り物ではございますが、四季を通して季節のハーブや綺麗な色の紅葉などに精油を香らせてインテリアにされるのもまた風情があってお部屋に季節を運びます。  風に揺れるその様子もかわいらしくあたりには爽やかなハーブの空気。  ■はらん   2~3枚(ミスカンサスなど細い葉の植物で代用もできます)  ■ハーブ  数種(お庭にあるハーブでお楽しみ下さいませ)  ■ワイヤー  10本程  ■両面テープ  ■麻ひも  ■5色(緑・赤・黄・白・紫)の糸あるいは折り紙など

今回はお庭にあるハーブや野山で摘んだ植物などで現在の暮らしに合わせた、くす玉作りをご紹介させていただきたいと思います。お庭で育てているハーブや河原をお散歩途中ででみつけたヨモギなども使ってみてもいいかもしれませんね。

初夏が終わり湿気の多い季節にカビなども緩和する殺菌作用のあるハーブを使ってみるのもおすすめです。

本来、端午の節句の為の飾り物ではございますが、四季を通して季節のハーブや綺麗な色の紅葉などに精油を香らせてインテリアにされるのもまた風情があってお部屋に季節を運びます。

風に揺れるその様子もかわいらしくあたりには爽やかなハーブの空気。

材料

  • はらん 2~3枚(ミスカンサスなど細い葉の植物で代用もできます)
  • ハーブ    数種類(お庭にあるハーブなど、どんなハーブでも楽しめます。)
  • ワイヤー 10本程度
  • 両面テープ
  • 麻ひも
  • 糸 又は折り紙など 5色(緑・赤・黄色・白・紫)

 

1.ハランの葉を1~1.5㎝の幅で細く切ります。

1.ハランの葉を1~1.5㎝の幅で細く切ります。

 

これを10~15本程準備します。

これを10~15本程準備します。

 

2.細くカットした、ハランの葉にの中央に縫う様にワイヤーを通します。これを全体の半分の数(5本~7本程)作ります。

2.細くカットした、ハランの葉の中央に縫う様にワイヤーを通します。これを全体の半分の数(5本~7本程)作ります。

 

3.ワイヤーを通した葉を放射状に重ね、重なった中央は両面テープで貼り合わせます。

3.ワイヤーを通した葉を放射状に重ね、重なった中央は両面テープで貼り合わせます。

 

4.ワイヤーを通した葉が球体になるように丸く形を作ります。形を作ったら束ねてワイヤーをひとまとめにします。

4.ワイヤーを通した葉が球体になるように丸く形を作ります。形を作ったら束ねてワイヤーをひとまとめにします。

 

5.球体になったハランの縦の葉に交互になるように、ワイヤーを通していない葉を織るように重ねてゆきます。

5.球体になったハランの縦の葉に交互になるように、ワイヤーを通していない葉を織るように重ねてゆきます。

 

6.籠の様になってきた球の隙間からハーブを入れ込みます。

6.籠の様になってきた球の隙間からハーブを入れ込みます。

 

7.吊るす為に頂点の位置に好みの長さで麻ひもを結びます。

7.吊るす為に頂点の位置に好みの長さで麻ひもを結びます。

 

8.5色の糸または紐(毛糸などでも可)をくす玉の下に結び付けたら完成です。

8.5色の糸または紐(毛糸などでも可)をくす玉の下に結び付けたら完成です。

 

完成です。

完成です。

 

▼作り方の動画はこちら▼

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今回使用したハーブ

■ユーカリ

ユーカリはフトモモ科のユーカリ属の植物。自生地では大きく育つ常緑高木です。種類も丸葉のポポラスや銀世界、他にもレモンユーカリなど様々。葉には香りがあり、ユーカリの揮発成分には強い抗菌・抗ウイルス作用があり、細菌やウイルスの繁殖や活動を抑え、空気を浄化してくれます。アロマテラピーにも使用されていて虫除けなどにもよいです。スッキリとした香りは集中力を高めてくれます。

ユーカリはフトモモ科のユーカリ属の植物。自生地では大きく育つ常緑高木です。種類も丸葉のポポラスや銀世界、他にもレモンユーカリなど様々。葉には香りがあり、ユーカリの揮発成分には強い抗菌・抗ウイルス作用があり、細菌やウイルスの繁殖や活動を抑え、空気を浄化してくれます。アロマテラピーにも使用されていて虫除けなどにもよいです。スッキリとした香りは集中力を高めてくれます。

■ローズマリー

「ローズマリー」は、地中海沿岸地方が原産のハーブです。清々しい香りが特徴で、乾燥させてお茶や料理などに使われています。抗酸化作用もあり「若返りのハーブ」とも呼ばれます。花色や形は種類によって異なりますが、小さな花が連なり咲きます。

「ローズマリー」は、地中海沿岸地方が原産のハーブです。清々しい香りが特徴で、乾燥させてお茶や料理などに使われています。抗酸化作用もあり「若返りのハーブ」とも呼ばれます。花色や形は種類によって異なりますが、小さな花が連なり咲きます。

■セージ

セージは、ヨーロッパ地中海原産のシソ科のハーブ。和名は「ヤクヨウサルビア」と呼ばれてます。セージは「コモンセージ」「ホワイトセージ」、「ゴールデンセージ」、「パープルセージ」など種類が豊富にあるのも人気の理由のひとつ。古代ギリシア・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として活用されていたようで、長寿のハーブの呼び名も。

セージは、ヨーロッパ地中海原産のシソ科のハーブ。和名は「ヤクヨウサルビア」と呼ばれてます。セージは「コモンセージ」「ホワイトセージ」、「ゴールデンセージ」、「パープルセージ」など種類が豊富にあるのも人気の理由のひとつ。古代ギリシア・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として活用されていたようで、長寿のハーブの呼び名も。

■ブルーアイス

抗菌・防虫作用、消臭・脱臭作用、リフレッシュ作用がよく知られていますが、さらに疲労回復作用、空気清浄作用、抗アレルギー作用なども注目されています。 

抗菌・防虫作用、消臭・脱臭作用、リフレッシュ作用がよく知られていますが、さらに疲労回復作用、空気清浄作用、抗アレルギー作用なども注目されています。 

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峰亜由美

幼少の頃から植物に詳しい両親に育てられ自然と植物や昆虫に興味を持つ環境で育った私は自然に花の世界で仕事をするようになっていました。現在は各地にてワークショップを開いたりイベントなどで移動花屋を開いたり、帽子作家さんとドライフラワーを使ったコサージュ展や陶芸家さんとの2人展等、幅広く花に携わるお仕事をしています。自宅では野菜を作ったりガーデニングをしたり植物三昧な日々です。何よりお花と共に過ごして思う事はお花のある場所ではたくさんの笑顔に出会える事が幸せです。植物と共に暮らす素敵さをお伝えして行きたいと思っています。

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