【お豆を育てよう! 】育てて食べる。はじめてさんのエディブルガーデン10月編

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古幡真恵

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公開日 :

Illustration:小野寺葉月

エディブルガーデンの10月の作業のポイントは「お豆を育てよう!」。

そら豆の詳しい育て方やコンパニオンプランツとしてのそら豆の働きなどをご紹介します!

目次

10月にお豆をすすめする理由とは

秋に種をまくおすすめの豆類

10月から始める豆類の育て方

豆類がかかりやすい病害虫

豆類のスゴイところ

10月にお豆をすすめする理由とは

秋に種をまいて育てる豆類の幼苗期は、耐寒性に優れ寒い冬を越すことができる作物です。そ ら豆やスナップエンドウなど10月中旬から下旬にかけて種をまくと、翌年の5月頃に収穫する ことができます。サラダやおつまみに活用できるお豆をベランダで育ててみましょう。

秋に種をまいて育てる豆類の幼苗期は、耐寒性に優れ寒い冬を越すことができる作物です。そら豆やスナップエンドウなど10月中旬から下旬にかけて種をまくと、翌年の5月頃に収穫する ことができます。サラダやおつまみに活用できるお豆をベランダで育ててみましょう。

意外にも豆類は手がかからない

種をまいてしまえば幼苗時期は冬期間の寒さによりゆっくり育つため萎れない程度に水を与えてあげるだけで大丈夫。しかも、幼苗が育つ冬期間は虫の活動も緩やかなので病害虫の心配もあまりいりません。

Illustration:小野寺葉月

種をまいてしまえば幼苗時期は冬期間の寒さによりゆっくり育つため萎れない程度に水を与えてあげるだけで大丈夫。しかも、幼苗が育つ冬期間は虫の活動も緩やかなので病害虫の心配もあまりいりません。

豆類は1~2か月の間、次々と収穫ができる

暖かくなってくるとお豆たちもすくすくと生長しだします。そら豆は草丈が伸び、わき芽がどんどん生えてきます。つる性のスナップエンドウや絹さや(サヤエンドウ)はつるを伸ばし小さな花をつけます。ここまで来たら毎日のようにお豆を収穫できるので、毎日のお料理にお豆をちょっとプラスすることができ、食卓に艶のある緑色のお豆たちが輝きます。

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秋に種をまくおすすめの豆類

秋に種をまくおすすめの豆類といっても耐寒性のない枝豆やインゲンではありません。では、具体的にどんな豆類をおすすめするのかみていきましょう。

そら豆 

豆の莢(さや)が空に向かって伸びることから「そら豆」と呼ばれます。一見すると最初から重たそうに見えるそら豆の莢(さや)ですが、中の豆が大きくなってくる収穫時にやっと重みで下を向きます。  そら豆のレシピ  収穫したてのそら豆を莢(さや)ごとグリルで8分ほど焼き、莢(さや)をむいて食べればホクホクのそら豆を味わえます。そら豆の薄皮はお好みで取りはずしますが、収穫したてのそら豆は薄皮もおいしいので丸ごと食べてください。  そら豆の保存方法 そら豆は傷みやすいので、収穫したらその日のうちにいただきます。保存する際は、密封袋に莢ごと入れ冷凍庫で保存します。冷凍保存したものを使用する際は、解凍し莢(さや)から豆を取り出し加熱します。グリルで焼くときは、解凍せずそのまま焼いてください。

Illustration:小野寺葉月

豆の莢(さや)が空に向かって伸びることから「そら豆」と呼ばれます。一見すると最初から重たそうに見えるそら豆の莢(さや)ですが、中の豆が大きくなってくる収穫時にやっと重みで下を向きます。

そら豆のレシピ 

収穫したてのそら豆を莢(さや)ごとグリルで8分ほど焼き、莢(さや)をむいて食べればホクホクのそら豆を味わえます。そら豆の薄皮はお好みで取りはずしますが、収穫したてのそら豆は薄皮もおいしいので丸ごと食べてください。

そら豆の保存方法

そら豆は傷みやすいので、収穫したらその日のうちにいただきます。保存する際は、密封袋に莢ごと入れ冷凍庫で保存します。冷凍保存したものを使用する際は、解凍し莢(さや)から豆を取り出し加熱します。グリルで焼くときは、解凍せずそのまま焼いてください。

スナップエンドウ 

スナップエンドウは、アメリカで育種された比較的新しい野菜です。シャキシャキとした莢(さや)の食感と、中のまんまると膨らんだ豆を楽しめます。  スナップエンドウのレシピ 収穫したスナップエンドウを洗い、ヘタと両側の筋を取ります。沸騰した鍋に塩を少々入れ、さっとお湯に通したらザルにあげ粗熱を取ります。収穫したてのスナップエンドウは何も調味料を付けなくても自然な甘みがお口いっぱいに広がります。  スナップエンドウの保存方法 スナップエンドウのシャキシャキ感は鮮度が命。冷蔵保存は2〜3日しかもたないので、収穫したら早めに食べ切ります。冷凍保存する際は固めにゆで、水気をしっかり切り密封袋に入れて保存します。使用する際は、解凍せずそのまま調理に用います。

Illustration:小野寺葉月

スナップエンドウは、アメリカで育種された比較的新しい野菜です。シャキシャキとした莢(さや)の食感と、中のまんまると膨らんだ豆を楽しめます。

スナップエンドウのレシピ

収穫したスナップエンドウを洗い、ヘタと両側の筋を取ります。沸騰した鍋に塩を少々入れ、さっとお湯に通したらザルにあげ粗熱を取ります。収穫したてのスナップエンドウは何も調味料を付けなくても自然な甘みがお口いっぱいに広がります。

Illustration:小野寺葉月

収穫したスナップエンドウを洗い、ヘタと両側の筋を取ります。沸騰した鍋に塩を少々入れ、さっとお湯に通したらザルにあげ粗熱を取ります。収穫したてのスナップエンドウは何も調味料を付けなくても自然な甘みがお口いっぱいに広がります。

スナップエンドウの保存方法

スナップエンドウのシャキシャキ感は鮮度が命。冷蔵保存は2〜3日しかもたないので、収穫したら早めに食べ切ります。冷凍保存する際は固めにゆで、水気をしっかり切り密封袋に入れて保存します。使用する際は、解凍せずそのまま調理に用います。

絹さや(サヤエンドウ)

絹さやは地域によって呼び名が変わります。関東地方ではでは「絹さや」、関西で「サヤエンドウ」と呼ばれることが多いようです。その他にも、ぶんこ、さやまめ、さんどまめ…等々いろんな名前を付けられるほど、日本各地で愛されているお豆です。  絹さや(サヤエンドウ)のレシピ スナップエンドウと違い中の豆は膨らまず、莢(さや)の部分を食べることから、お味噌汁などの汁ものに入れたり、炒めていただきます。直ぐ火が通るので短時間で調理ができる素材です。お雛様の時に作るちらし寿司などに使用すると鮮やかな緑が映えます。  絹さや(サヤエンドウ)の保存方法 他の豆類同様に、早く傷みやすいので収穫したらすぐに調理に使用します。長く保存したいときには、固めにゆでてから密封袋に入れて冷凍保存します。使用するときは、解凍せずそのまま使用します。

Illustration:小野寺葉月

 絹さやは地域によって呼び名が変わります。関東地方ではでは「絹さや」、関西で「サヤエンドウ」と呼ばれることが多いようです。その他にも、ぶんこ、さやまめ、さんどまめ…等々いろんな名前を付けられるほど、日本各地で愛されているお豆です。

絹さや(サヤエンドウ)のレシピ

スナップエンドウと違い中の豆は膨らまず、莢(さや)の部分を食べることから、お味噌汁などの汁ものに入れたり、炒めていただきます。直ぐ火が通るので短時間で調理ができる素材です。お雛様の時に作るちらし寿司などに使用すると鮮やかな緑が映えます。

絹さや(サヤエンドウ)の保存方法

他の豆類同様に、早く傷みやすいので収穫したらすぐに調理に使用します。長く保存したいときには、固めにゆでてから密封袋に入れて冷凍保存します。使用するときは、解凍せずそのまま使用します。

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10月から始める豆類の育て方

では、さっそく豆類を育ててみたいと思います。ここで重要なのは、鳥に注意するということです。「ポッポッポ ハトポッポ 豆が欲しいかそらやるぞ…」有名なハトポッポの歌詞にも出てきますが水を含んだ柔らかい豆をめがけて鳥が食べにやってきます。そのため、豆類の種まきは鳥に食べられないように直に畑やプランターで種をまかずに、育苗ポットで種をまくのが成功の秘訣です。

そら豆の育苗用材料

育苗ポット

赤玉土(または肥料が含まれていない清潔な土を使用)

そら豆栽培用材料

プランター:容量25リットル位  

用土   :野菜用培養土

そら豆の育て方

そら豆の種は野菜や他の豆類の種よりも大きいので、購入した種袋にパンパン入っています。病害虫を防ぐために薬剤加工もしてあるので初めて種を見た人はギョッとするかもしれませんね。

そら豆の種は野菜や他の豆類の種よりも大きいので、購入した種袋にパンパン入っています。病害虫を防ぐために薬剤加工もしてあるので初めて種を見た人はギョッとするかもしれませんね。

 

マメ科の種は鳥に狙われやすいので育苗ポットで育てます。水分がたっぷり含まれている土にそら豆のへその部分を斜め下向きにして種の頭が見えるくらいに種をまきます。

マメ科の種は鳥に狙われやすいので育苗ポットで育てます。水分がたっぷり含まれている土にそら豆のへその部分を斜め下向きにして種の頭が見えるくらいに種をまきます。

 

芽が出るまでは、土の表面が乾かないように管理すると7日ほどで発芽します。

芽が出るまでは、土の表面が乾かないように管理すると7日ほどで発芽します。

 

本葉2~3枚になったら、畑やプランターに植え付けます。

本葉2~3枚になったら、畑やプランターに植え付けます。

〜越冬〜

小さい幼苗の状態で越冬させます。あまり大きく生長した状態で冬を迎えると、寒さで傷んで枯れてしまいます。そのため、10月頃に種をまくことで寒い冬を迎えるときに幼苗の状態まで生育するというわけです。

〜水やり〜

種をまいた時はしっかりと水を与えますが、基本的に乾燥気味に育てます。畑で育てている方は降水による水やりを基本に、よほど乾燥したときは様子を見て与えましょう。プランター栽培の方は、土が乾いたらしっかりあたえます。

 

寒い冬を越え暖かくなる頃そら豆の生育も動き出します。草丈が30~40cmの頃太くて勢いのある枝を6~7本残して他は切り取ります。

 寒い冬を越え暖かくなる頃そら豆の生育も動き出します。草丈が30~40cmの頃太くて勢いのある枝を6~7本残して他は切り取ります。

 

白地に紫色が塗られたようなそら豆の花はとっても綺麗なんです。同じマメ科の藤の花にもやはり似ています。

白地に紫色が塗られたようなそら豆の花はとっても綺麗なんです。同じマメ科の藤の花にもやはり似ています。

〜水やり〜

そら豆の開花時期は、水分を多く必要とする時期ですので、乾燥に気を付けしっかり水を与えましょう。

〜肥料〜

収穫が始まる前の4月に1度だけ肥料を与えます。あまり与えすぎるとアブラムシなどの害虫が寄ってきますので気を付けましょう。そら豆の草丈が70cm位になったら先端を摘芯してそら豆の生育を充実させましょう。

 

そら豆がふっくらと膨らんできましたが、まだ上を向いている状態ですね。収穫はもう少し後になります。

そら豆がふっくらと膨らんできましたが、まだ上を向いている状態ですね。収穫はもう少し後になります。

 

そら豆の莢(さや)が重みで下を向き、背筋が黒くなりだしたらお待ちかねの収穫です。

そら豆の莢(さや)が重みで下を向き、背筋が黒くなりだしたらお待ちかねの収穫です。

 

フワフワの莢(さや)のベットに眠るようなそら豆。とってもきれいですね。

フワフワの莢(さや)のベットに眠るようなそら豆。とってもきれいですね。

育てている過程で結構アブラムシが寄ってくるので莢(さや)の中身が心配だったのですが、中側はきれいなままでしたので安心して育ててくださいね。

スナップエンドウ・絹さや(つる性の豆類)の育て方

▶︎スナップエンド・絹さや(つる性の豆類)の育苗用材料

育苗ポット

赤玉土(または肥料が含まれていない清潔な土を使用)

▶︎スナップエンドウ・絹さや(つる性の豆類)栽培用材料

プランター:容量25l位

用土   :野菜用培養土

スナップエンド・絹さや(つる性の豆類)の育て方

スナップエンドウや絹さや(サヤエンドウ)の種はそら豆ほど大きくありませんが、同じように鳥が狙う種です。そら豆と同じように育苗ポットで育ってていきましょう。

スナップエンドウや絹さや(サヤエンドウ)の種はそら豆ほど大きくありませんが、同じように鳥が狙う種です。そら豆と同じように育苗ポットで育ってていきましょう。

 

しっかり土に水分を吸収させた育苗ポットに1cmほどの穴を掘り、3~4粒程種をまきます。発芽まで土が乾燥しないように注意します。  芽が出て、双葉から本葉が出てきたところで、元気に生育しそうな苗を2つ残して残りはハサミで株元から切ります。その後畑、またはプランターに植えつけます。

しっかり土に水分を吸収させた育苗ポットに1cmほどの穴を掘り、3~4粒程種をまきます。発芽まで土が乾燥しないように注意します。

芽が出て、双葉から本葉が出てきたところで、元気に生育しそうな苗を2つ残して残りはハサミで株元から切ります。その後畑、またはプランターに植えつけます。

 

〜水やり〜  種をまいた時はしっかりと水を与えますが、基本的に乾燥気味に育てます。畑で育てている方は降水による水やりを基本に、よほど乾燥したときは様子を見て与えましょう。プランター栽培の方は、土が乾いたらしっかりと水を与えます。

Illustration:小野寺葉月

〜水やり〜

種をまいた時はしっかりと水を与えますが、基本的に乾燥気味に育てます。畑で育てている方は降水による水やりを基本に、よほど乾燥したときは様子を見て与えましょう。プランター栽培の方は、土が乾いたらしっかりと水を与えます。

〜支柱〜

幼苗の状態で冬を越し、春になりつるが伸びてきたころ支柱を立て伸びてきたスナップエンドウや絹さや(サヤエンドウ)を誘引します。

〜肥料〜

マメ科の植物は、根粒菌といって根に共生する根粒菌が窒素分を作ります。そのため、追肥等は控えめにします。逆に肥料を与えすぎるとつるボケといって枝葉ばかりが大きくなり、実がつきづらくなりますので注意しましょう。

1回目…追肥の時期は支柱を立てる時期に施します。

2回目…春に花が咲いたタイミングで与えます。

3回目…収穫が始まった頃施しましょう。

 

4月にはスナップエンドウも収穫の時期を迎えます。莢(さや)が膨らんだらハサミで収穫します。

4月にはスナップエンドウも収穫の時期を迎えます。莢(さや)が膨らんだらハサミで収穫します。

 

絹さや(サヤエンドウ)は実が膨らむ前に収穫します。小さな莢(さや)の状態でもスナップエンドウのように実が膨らむことがありますので、莢(さや)の長さで判断せず莢(さや)の厚みで収穫時期の判断をしましょう。

絹さや(サヤエンドウ)は実が膨らむ前に収穫します。小さな莢(さや)の状態でもスナップエンドウのように実が膨らむことがありますので、莢(さや)の長さで判断せず莢(さや)の厚みで収穫時期の判断をしましょう。

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豆類がかかりやすい病害虫

幼苗期に無事に越冬してしまえば、収穫まで比較的元気に生育します。しかし、どんなに元気に生育していても防ぎきれない病害虫があります。

▶︎うどん粉病

植物を育てたことがある方なら誰でも知っているうどん粉病。葉や茎にうどん粉病をまぶしたような白い粉のようなものが株全体に広がり、やがて枯れてしまう病気です。

うどん粉病が発生する環境は、比較的冷涼で乾燥する時期と風通しの悪い蒸れやすい環境です。うどん粉病を防ぐためには種まきの際間隔をしっかりと空け、日当たりや風通しがいい環境を作りましょう。

また、窒素肥料を与えすぎるとうどん粉病が発生しやすいので与えすぎには注意が必要です。

▶︎ハモグリバエ

ハモグリバエは葉に絵を描いたように白い線が現れるので、エカキムシとも呼ばれます。うどん粉病と同じ様にスナップエンドウや絹さや(サヤエンドウ)にどうしても発生する病気です。

収穫量を左右するようなひどい被害は与えませんが、葉にエカキムシを見つけたら葉の上から爪でエカキムシをつぶして駆除します。

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豆類のスゴイところ

「まごわ(は)やさしい」この言葉をご存知ですか?  健康な食生活のために取り入れたい食材を語呂合わせにしたものです。  「ま」=豆類、大豆、豆腐など  「ご」=胡麻、ごま油  「わ」=わかめなどの海藻類  「や」=野菜  「さ」=魚  「し」=椎茸などのきのこ類  「い」=芋、こんにゃくなど  このように食べることでも欠かせない豆類は、畑の上でも欠かせない存在なんです。

Illustration:小野寺葉月

「まごわ(は)やさしい」この言葉をご存知ですか?

健康な食生活のために取り入れたい食材を語呂合わせにしたものです。

「ま」=豆類、大豆、豆腐など

「ご」=胡麻、ごま油

「わ」=わかめなどの海藻類

「や」=野菜

「さ」=魚

「し」=椎茸などのきのこ類

「い」=芋、こんにゃくなど

このように食べることでも欠かせない豆類は、畑の上でも欠かせない存在なんです。

そら豆はアブラムシを集めるコンパニオンプランツ

そら豆を育てた方ならご存知だと思いますが、そら豆にはアブラムシが寄ってきます。花が咲き終わり、これからそら豆の実が大きくなる頃、そら豆の莢(さや)にびっちりアブラムシがつきます。  この性質をいかして、他の作物にアブラムシが寄り付かないようにするためにそら豆は栽培されます。

そら豆を育てた方ならご存知だと思いますが、そら豆にはアブラムシが寄ってきます。花が咲き終わり、これからそら豆の実が大きくなる頃、そら豆の莢(さや)にびっちりアブラムシがつきます。

この性質をいかして、他の作物にアブラムシが寄り付かないようにするためにそら豆は栽培されます。

豆類の根粒菌

豆類の根には丸いこぶのようなものがたくさんついていますが、この粒の中に根粒菌という土壌微生物存在しており、大気中の窒素を取り込み植物が吸収しやすいアンモニウムイオンの状態に変換(窒素固定)をしています。この根粒菌があるおかげで豆類を育てることにより他の作物にも植物の生育に欠かせない栄養を供給することが可能になります。  ちなみに、窒素と水素の化学反応で工業的に作られる化学肥料のアンモニアは高圧下で反応させて作りますが、豆類の根についている根粒菌はこれを常圧で窒素固定ができる優れた器官なんです。

豆類の根には丸いこぶのようなものがたくさんついていますが、この粒の中に根粒菌という土壌微生物存在しており、大気中の窒素を取り込み植物が吸収しやすいアンモニウムイオンの状態に変換(窒素固定)をしています。この根粒菌があるおかげで豆類を育てることにより他の作物にも植物の生育に欠かせない栄養を供給することが可能になります。

ちなみに、窒素と水素の化学反応で工業的に作られる化学肥料のアンモニアは高圧下で反応させて作りますが、豆類の根についている根粒菌はこれを常圧で窒素固定ができる優れた器官なんです。

 

いかがでしたか?

10月に種をまき、年を越して忘れた頃にやってくる春のお豆の収穫。種をまいたことを忘れそうになっていただけに、なんだか得した気分になるから不思議です(笑)

みなさんも豆を育てて、体に良い豆を食べ、まめに暮らしてみませんか。

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古幡真恵

農業研究センターで6年間、大豆と稲の研究作物の栽培及び実験助手業務に従事。その後、屋上ガーデン・屋上菜園などの管理業務、エディブルフラワー事務局を経て、植物ライターに。植物・園芸サイトやフリーペーパーなどで活動。

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