知っておきたい!正しい種のまき方・まき方のコツ
LOVEGREEN編集部
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種のまき方次第で、発芽率やその後の間引き作業、収穫量も変わります。この機会に正しい種まきの方法を知り、より効率の良い栽培にランクアップしましょう。
目次
- 種まきについて
- 好光性種子(こうこうせいしゅし)
- 嫌光性種子(けんこうせいしゅし)
- 種まきのコツ
- 種まきまとめ
種まきについて
野菜作りの基本作業である種まきは、大きく分けてすじまき、点まき、ばらまきがあります。また、野菜の種類によって太陽の光が必要な種もありますので、覆土の深さについても考えて種をまく必要があります。
すじまき
土の上をなぞり筋を付けるか、支柱などの細く長い棒状のものを地面に押し当てて列状の溝を作ります。その溝に種を等間隔で種をまいていく方法です。コマツナやホウレンソウ、ニンジンなどの種のまき方がすじまきになります。
まきすじの深さや条間は野菜の種類によって異なりますが、だいたい1cm間隔で均等に1粒ずつまいていきましょう。
覆土の土は湿り気のあるものを、手で土をもみほぐすように細かくしながら軽く上にかけていきましょう。その後土の表面を軽く抑え、種と土をなじませましょう。
最後に上から水をかける時には、勢いよくかけすぎて種が流れ出すことのないよう注意しましょう。
点まき
こちらは、種を数粒ずつ等間隔にまくことです。女性の握りこぶし程の円の凹みを作り、数粒ずつまきます。トウモロコシやインゲン、タマネギなどをまくときにこの方法を使います。
円の中に均等になるように4粒前後まいていきます。覆土や水のやり方は、すじまき同様丁寧に行いましょう。
ばらまき
土の上に直接種をばらまくまき方で、発芽に光が必要な植物は、直接土の上に種を振りかけるだけです。
発芽に光が必要の無い植物の場合は、必要に応じた土を上からかぶせます。他のまき方と同じように土をかぶせ、お水をやりましょう。
一度にたくさんの種をまくことが出来るため、一つの芽に対しての種まきの労力は減りますが、大量に発芽した芽を間引きくことを考えれば、逆に労力のいる作業になります。ベビーリーフなどのように幼苗期でたくさん収穫する場合はおすすめですが、その後何か月も育てる作物は丁寧に一粒づつまいた方が良いでしょう。
種の性質|好光性種子(こうこうせいしゅし)
好光性種子とは発芽に光が必要な種のことで、ニンジンやバジルなどの微細種子の多くがこれにあたります。
土を厚くかけてしまうと日光が足りずに発芽しないため、土を掘らずに土の上に種をまき、そこへ手でパラパラと土をかけると成功しやすいでしょう。
風が強い場所などは上に被せる土が少なすぎると種が飛んでしまいます。加減して土をかぶせましょう。
発芽適温、水やり、日当たりという基本的な問題がない状態で10日以上経過しても発芽しない場合、かぶせた土が厚すぎた可能性があるので、まき直しをおすすめします。
種の性質|嫌光性種子(けんこうせいしゅし)
好光性種子とは反対に、光によって発芽が抑制される種子のことをいいます。そのため、種まきの際は種の直径の2~3倍の深さに植えるといいでしょう。カボチャ、トマト、ピーマン、メロン、スイカ、ウリ科植物、玉ねぎ、ニラ、ナス、キュウリ、大豆などが嫌光性種子の作物です。
種まきのコツ
種まきの方法や好光性種子と嫌光性種子の次は、実際の種まきの時の土の深さや個数について考えてみましょう。
種の深さ
種袋をみると、株間や畝幅は記載されているものの、種まきの時の深さはなかなか表示されていません。
つまむのも難しい小さい種から、大きい種までいろいろありますが、だいたい深さ0.5~1cmくらいの深さが基本といわれています。好光性種子や嫌光性種子の種子でないほとんどの中間性の種は、これを目安にまいて下さい。
いずれにしても、種まきから発芽までの間は水分が非常に大事です。乾燥させることのないように気をつけましょう。
種の数
点まきの種の個数は、発芽率、移植が可能かどうか(直根ではないかどうか)により変わります。
例えば、トウモロコシは発芽率も良く、苗の小さいうちは移植も出来るので一か所に2~3粒で充分ですが、レタスは発芽率が悪いため1か所に10粒程度まいて、確実に発芽させるよう工夫します。
また、大根などのように根が直根型のものは、移植が出来ませんので少し多めの4粒程まくなど、それぞれの野菜の特徴に合わせて工夫をしましょう。
種まきまとめ
・すじまきは丁寧に約1cm間隔でしましょう。
・点まきは女性の握りこぶしぐらいの円を目安に。
・ばらまきは長期間栽培する作物には適しません。
・好光性種子は深植えしないようにしましょう。
いかがでしたか?
家庭菜園の種まきは、お子さんの初めてのお手伝いに最適な作業です。
大人がしっかりまき方を把握していれば、余裕をもって子どもに種まきのお手伝いをお願いできます。子どもにとって少しのきっかけが、野菜や植物への関心を生みます。自分で植えた種が発芽する喜びを知ってもらうためにも、少しでもまいてみたい気持ちがあるのならお手伝いしてもらってみてはいかがでしょうか。
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