ジメジメ湿った所を有効活用!爆殖するクレソンを育てて食べよう。
LOVEGREEN編集部
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親戚の家に行ったら衝撃の場所にクレソンが植えられていた。そして私の中のクレソンイメージがガラリと変わった。
クレソンがコンクリの駐車場で育っていた
お正月に近畿地方の親戚の家に行って車を降りたら、どこかで見たことのある草が生えていた。
これはまさか・・・・・・クレソンじゃないかーーー!!
ステーキなどの上にちょこっと乗っている、ちょっとピリリと辛くて美味しいあの野菜が、まさか駐車場で育っているなんて・・・驚きを通り越して、こんなこと起こっていていいんですか神様状態でした。コンクリートの駐車場の上で植物が育っているのも衝撃だったが、クレソンは豊富な水のない場所では育たないイメージが強い植物というイメージでした。
クレソンは豊富な水のある場所で育つ
そもそもクレソンはヨーロッパ原産の外来種で、流れのある小川などで爆発的に繁殖している植物です。
生命力が強く、日本の山地などでも増えているので、もしかしたら野生のクレソンを採って食べている人も多いかもしれない。実は上の写真は東京都千代田区のオフィス街の公園で撮影しました。金魚が泳いでいるような人工の小さな池でも、たくましく生きていけるのが、クレソンの凄い所です。
クレソンの茎から無数の白い根が出てきています。クレソンの生命力の秘密は、この根の生え方です。クレソンは茎が千切れても根が残っているので、遠くに流れ着いた先で根を下ろして増えていくことができます。しかし、何度も書いている通り、クレソンは小川など豊富な水が必要なイメージ・・・。それが何故、親戚の駐車場で増えているのだろう。
ジメジメ湿った場所の活用を考え抜いた結果
親戚曰く、クレソンが育っている場所は元からジメジメと湿った場所だったそうです。地下水が上がってくるような場所で、ほうっておくと、コケが生えだすので何か良い方法はないかと様々な植物を植えたが全てダメだった。しかしクレソンの種子を撒いてみたところ・・・うまく根付いてくれたそうです。今では安定して育てられるようになったので、適当に摘み取ってはクレソンサラダなどにして、食べているそう。
実は私が行った時は、ほとんど収穫を終えた状態で、全盛期では見事なほどこんもりとしたクレソン畑が駐車場の脇で広がっていたそうです。
クレソンは栄養素が豊富なスーパー野菜としても注目されつつある野菜で、スーパーで買うと少量なのにそれなりに高価な印象だ。それがこんな悪条件な場所で育てられるなんて、目から鱗が落ちた。
駐車場でクレソンを育てるポイント
親戚に駐車場クレソンを育てるポイントを聞いてみました。
種子は毎年撒くこと
クレソンが無農薬で育つのは秋から春先にかけてのみとのこと。暖かくなると、虫が来てクレソンを食べ尽くしてしまうので、無農薬で育てて食べるのなら、寒い期間が良いとのこと。またクレソン自体も夏の暑さに弱く、株自体も弱ってしまうので、暑さが引いた頃に種子を駐車場に撒いているそうです。
種子と一緒に砂を撒くこと
クレソンの根が定着して増えやすいように、たまに薄く砂を撒いてやっているそうだ。砂の量は本当に薄く、数ミリ単位の厚さでOK。親戚曰く与えるのは砂だけとのこと。過去に腐葉土や肥料を与えたこともあったそうだが、調子が悪くなったそうで「クレソンは、”いいからほっといてくれ”と言っている」と親戚が言っていたのが印象深かった。
コケが生えそうな常に湿った場所で育てる
家の敷地内やお庭で、ジメジメ・ビチャビチャと湿った場所でお困りの方はいないでしょうか?クレソンには豊富な水が必要かと思っていましたが、実は水っ気が多ければ、多少悪条件でも育てることができるみたいです。何も育てられなかった湿地や、コケが気になる場所なら、いっそのことクレソンを植えてみるのも良い手かもしれないですね。
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