ベランダ菜園の枝豆の育て方のコツ

古幡真恵

古幡真恵

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外国人観光客が、日本料理で好きなものといえば?

「お寿司、ラーメン、刺身、天ぷら…」

もはや常識といってもおかしくないような「おもてなしメニュー」ですが、数年前に海外のインターネット検索で日本食についての検索ランキング上位に、意外なものが浮上しました。

それが、ビールに欠かせないおつまみ「枝豆」です。

枝豆が海外でクローズアップされたのは、インターネットによる検索ランキングによるものでした。海外セレブ達が着目したのは、美味しさだけでなく、健康食としても注目されたのがきっかけです。

しかも、英語の「Soybeans」ではなく、「EDAMAME」という名で浸透しています。今や国際語といっても過言ではありません。

そんなグローバルな美味しさの枝豆の育て方についてご紹介します。

目次

枝豆の基本情報

枝豆の育て方

枝豆レシピ

枝豆の基本情報

大きく分けると枝豆の品種は、青・茶・黒に分けられます。一般的に家庭で塩茹で食されているのが早生種の枝豆(青)。甘みがあって人気な品種だだちゃ豆(茶)。そして、黒豆の枝豆です。

科・属 マメ科ダイズ属
英名 Soybeans
学名 Glycine max
原産地 中国からシベリア
種まき時期 4月中旬~5月
収穫

7月~8月(枝豆)

10月~11月(大豆)


枝豆は大豆の未成熟の時期に収穫したもののことです。大豆は豆類に分類されますが、枝豆は野菜類とされています。

枝豆は、栄養価が非常に高い野菜で、甘みがあり、食べやすいため子供からお年寄りまで幅広く食べられています。ビールのおつまみとして定番のメニューで、夏バテ防止にも役立っています。

今ではとてもポピュラーな食べ物ですが、日本で「枝豆」として未成熟大豆を食するようになったのは17世紀末からです。

しかも、未成熟大豆を食したのは世界で日本人が初めてです!!

枝豆は江戸時代に庶民の味として普及しました。背中に枝豆を背負った枝豆売りが売り歩き、買った人も道を歩きながら枝豆を食べる、現代でいうところのファーストフードのような存在だったようです。

枝豆は枝から外すと一気に鮮度が落ちるため、枝のままでの売り方は理にかなっていると言えます。

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枝豆の育て方

枝豆の育つ環境

日当たりを好み、温度も20~25℃位が生育に適しています。

病害虫を防止するためにも風通しの良い環境で育てましょう。

用土

プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培の場合は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませてください。

種まき

枝豆は日当たりが良く、適度な湿度があるところで栽培されます。関東地域では6月下旬ごろまで枝豆の種がまけます。

まき方は点まきで一か所に3~6粒程まきます。土にお水をたっぷり含ませた状態で種をまくか、一晩種に水を含ませてからまくと発芽しやすいでしょう。

枝豆の種は、大豆です。大豆にお水をかけ発芽させますので、鳥にとっては最高のごちそうです。そのままにしておくと全て食べられてしまいます。育苗ポットで枝豆の苗を作るか、種をまいたら必ず寒冷紗や不燃布のシートをかけて、発芽まで枝豆を鳥から守りましょう。発芽して本葉が出てしまえば、鳥の被害はなくなります。

土に育苗ポットと同じサイズの穴を掘って苗をポットの土ごと穴に植えます。上から土を軽くかけたっぷりと水をあげましょう。

枝豆の根はとても傷つきやすいのでやさしく扱ってください。

間引き

生長すると今度はネキリムシが枝豆の苗を狙いにきます。害虫により全滅してしまわないように、枝豆の本葉が出たら丈夫そうな苗を2本残し、不要な苗を地際からハサミで切り2本立ちで育てていきましょう。

摘芯

枝豆の莢をたくさんつけ収量を増やすために本葉が4~5枚の頃、摘芯する方法があります。

本葉が5枚ほどまで生長した際に、先端部分を手でつまんで頂部の生長を止めます。そうすることで、わき芽の生育が促進され、多く枝が付くことになります。ただ、品種ごとに性質が違うため確認しましょう。

支柱

強風や豪雨で枝豆の苗が倒れてしまうことがあります。

枝豆の四隅に支柱を立て、麻ひもで支柱の周りを囲むようにして結びましょう。

水やり

乾燥に弱いので、土の表面が乾いたら十分水を与えましょう。特に枝豆の莢が膨らむ頃は水分が重要になります。

肥料

マメ科の植物は、窒素肥料を根粒菌といって自身で栄養を得ることが出来ます。他の作物と違い、あまり肥料を必要としません。そのため肥料は少なめでも育ちますが、花が咲いた後から実が充実してくるころ、葉が黄色くなっていないか、草勢は衰えていないかをよく観察して追肥を施しましょう。

根粒菌とは

根の部分にある丸い粒の中には空気中の窒素を固定する根粒菌という微生物が存在しており、植物の葉や茎の生長に欠かせない窒素を供給しています。

病害虫

害虫

カメムシは、幼虫・成虫ともに莢がつきだすと中の豆の汁を吸うため、豆が大きくなれず腐敗していきます。カメムシを見つけたらすぐに捕殺しましょう。
ヨトウムシは、ガの幼虫の種類です。小さいうちは葉の裏のみを食害するので、葉が半透明になります。大きくなると莢まで食害するので注意が必要です。
シンクイムシ、マメシンクイガの幼虫が食害します。こちらも見つけ次第捕殺しましょう。

病気

梅雨時期はべと病、斑点細菌病、モザイク病にかかりやすくなります。

日頃から日照不足、加湿、密植に注意し、病葉は適宜取り除きましょう。

収穫時期

意外と難しいのが、枝豆の収穫時期です。収穫が遅れると柔らかさがなくなり、大豆の食感のような枝豆になります。

莢が膨らみ、指で押すと中身が出るくらいの時が収穫適期です。

採り遅れを防ぐために、ほとんどの枝豆が収穫適期になったら一気に引き抜いて収穫するか、収穫適期の枝豆の莢を一つずつ収穫するかの方法になります。

 抜き取り

抜き取った枝豆の苗の根をよく見てみると、太い根と細い根があります。どちらの根も白っぽくきれいな根であれば、抜き取るだけで問題ありません。

ダイズシストセンチュウ

根や根粒菌までもが茶色くゴツゴツしている時は、大豆に発生しやすい「ダイズシストセンチュウ」がついているかもしれません。

ダイズシストセンチュウとは、土の中に生息する1mm以下のセンチュウで、大豆の根の養分を吸います。その被害部分が茶色く、いびつな形になります。センチュウに侵された根は、充分な水分や養分を吸収することができず最後には枯れてしまいます。

しかし、センチュウの大きさが1mm以下のため、肉眼で早期に発見することは難しいため、このように作物を抜き取るタイミングに、しっかりとセンチュウの存在を確認する必要があります。

ダイズシストセンチュウの除去

①被害を受けた根の除去。

レーキや土ふるいで、被害を受けた苗の根を全て取り除きましょう

②太陽熱で消毒。

被害を受けた土を透明ビニール袋に入れ、水分を含ませ、封をします

直射日光に2~3日ずつ両面に日を当てます

皆さんが抜き取ったミニトマトの苗はいかがでしたか?  ネコブセンチュウだった方は、思い返してみて下さい。生育期間中も何だか調子が悪いと感じていましたか?その原因は、ネコブセンチュウの仕業だったかもしれませんね。  さっそくネコブセンチュウ対策をしていきましょう。  ネコブセンチュウの除去  ①被害を受けた根の除去。  レーキや土ふるいで、被害を受けた苗の根を全て取り除きましょう。  ②太陽熱で消毒。  被害を受けた土を透明ビニール袋に入れ、水分を含ませ、封をします。  直射日光に2~3日ずつ両面に日を当てます。

小さいプランターなら、こんなふうに丸ごとビニール袋の中に入ります。

しかし、一度ダイズシストセンチュウが発生すると根絶は難しいので、違う作物を植えるのも有効な手段でしょう。

秋冬野菜の準備

抜き取った後の作業

抜き取りが終了したら、秋冬野菜に向けて準備を開始しましょう。本格的な土壌改良は、来年の春夏野菜の植え付ける前にしますので、今回は軽く整えるような作業になります。  1 プランター内の土をほぐす  2 有機石灰を入れる  有機石灰をおすすめする理由  有機石灰とは、牡蠣殻などの貝殻化石を原料とする石灰肥料のことです。使用されるものによってアルカリ分が異なります。  消石灰や苦土石灰よりもアルカリ分が少なく、効果も穏やかなため速効性はありませんが、有機石灰を撒いた後すぐに種まき・定植ができるため石灰を使い慣れていない初心者さんにはおすすめの石灰です。  また、有機石灰は、土が酸性に傾くと、土中に溶けて中和しますが、中性であればそれ以上溶けることはありませんので、入れすぎの場合も安心して栽培を続けられます。  3 元肥投入  これで、秋冬野菜を安心して植え付けられますね。

抜き取りが終了したら、秋冬野菜に向けて準備を開始しましょう。本格的な土壌改良は、来年の春夏野菜の植え付ける前にしますので、今回は軽く整えるような作業になります。

1 プランター内の土をほぐす

2 有機石灰を入れる

有機石灰をおすすめする理由

有機石灰とは、牡蠣殻などの貝殻化石を原料とする石灰肥料のことです。使用されるものによってアルカリ分が異なります。

消石灰や苦土石灰よりもアルカリ分が少なく、効果も穏やかなため速効性はありませんが、有機石灰を撒いた後すぐに種まき・定植ができるため石灰を使い慣れていない初心者の方にはおすすめの石灰です。

また、有機石灰は、土が酸性に傾くと、土中に溶けて中和しますが、中性であればそれ以上溶けることはありませんので、入れすぎの場合も安心して栽培を続けられます。

3 元肥投入

これで準備は終了です。安心して秋冬野菜を植え付けられますね。

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枝豆レシピ

枝豆レシピ~海外

今や世界的に広まった枝豆文化ですが、海外ではどのようにして食べられているのでしょう。

ロースト枝豆

塩茹でした莢付きの枝豆をさらにオーブンでオイルをかけロースト。

枝豆ペースト&ディップ

フードプロセッサーなどで細かくし、塩コショウなどで味をつけてクラッカーなどにつけて食べる。

枝豆炒め

ごま油で枝豆を炒め、ニンニクや豆板醤、ナンプラーなどで味を付けたエスニック風味の枝豆。

 

枝豆レシピ~日本

日本で一番有名な料理方法といえば「塩茹で枝豆」ですが、他にもいろんなレシピがあります。中でも、昔ながらの郷土料理は馴染みの深いレシピです。

枝豆ごはん

ご飯に枝豆を混ぜたもの。

 

枝豆のお味噌汁

莢ごと入れて煮込んだお味噌汁。

浸し豆

だし汁ごと茹でて漬けた枝豆。

豆しとぎ

米粉と枝豆とお砂糖で作るお菓子。

ずんだ餅

すりつぶした枝豆餡のお餅。

枝豆の漬物

茹でた枝豆を汁に漬け込む。

ビールに枝豆もとっても素晴らしい組み合わせですが、パーティーメニューとして日本の郷土料理や海外のレシピを参考にして、ご自身の得意料理に加えてみてはいかがでしょうか?

 

いかがでしたか?

今や国際語としても通用するようになった「枝豆(EDAMAME)」。

今年の夏は枝豆レシピの幅を広げて、美味しいビールとともに世界中の方と味わいたいですね。

エダマメ(枝豆・えだまめ)

  • エダマメは大豆の未成熟の時期に収穫したものをさします。主茎と分枝に分かれ、それぞにエダマメの実がなります。花は白や紫色で、房から3~4つほどの花が咲きます。分類としてはエダマメは野菜類とされ、大豆になると豆類になります。エダマメのさやにはうぶ毛が生えており、2~3粒ほどの実が入っています。

    大豆は一般的には、中国原産とはいわれていますが、日本に自生する野生のツルマメとよく似ており、そのツルマメから栽培されたとも考えられ、中国・日本それぞれの地域で栽培化されたという説もあります。

    エダマメは古くは奈良、平安時代から食べられていました。江戸時代には枝がついたまま茹でて売られ、食べ歩くという光景が見られたことからエダマメという名がついたとされています。

    外国人観光客が、日本料理で好きなものといえば「お寿司、ラーメン、刺身、天ぷら…」、もはや常識といってもおかしくないような日本のおもてなしメニューですが、数年前に海外のインターネット検索で日本食についての検索ランキング上位に、エダマメが浮上しました。海外セレブ達が着目したのは、美味しさだけでなく、健康食としてエダマメが注目されたのがきっかけです。

    しかも、英語の「Soybeans」ではなく、「EDAMAME」という名で浸透しています。エダマメは、今や国際語といっても過言ではない存在になっています。

 

 

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古幡真恵
古幡真恵

結婚・出産そして育児をしながら、学童保育所で食育を2年間指導後、農業研究センターで大豆と稲の研究作物栽培及び実験業務に従事。屋上ガーデン・屋上菜園の管理業務、エディブルフラワー店勤務を経て、現在はLOVEGREEN編集部とBotapii編集部のアシスタントとして、初心者からでも手を出しやすい家庭菜園やエディブルフラワーの記事、sanagardenコンテンツを配信。

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