ベランダ菜園の枝豆の育て方のコツ
LOVEGREEN編集部
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枝豆の育て方(病害虫、収穫)
根粒菌とは
根の部分にある丸い粒の中には空気中の窒素を固定する根粒菌という微生物が存在しており、植物の葉や茎の生長に欠かせない窒素を供給しています。
病害虫
害虫
カメムシは、幼虫・成虫ともに莢がつきだすと中の豆の汁を吸うため、豆が大きくなれず腐敗していきます。カメムシを見つけたらすぐに捕殺しましょう。
ヨトウムシは、ガの幼虫の種類です。小さいうちは葉の裏のみを食害するので、葉が半透明になります。大きくなると莢まで食害するので注意が必要です。
シンクイムシ、マメシンクイガの幼虫が食害します。こちらも見つけ次第捕殺しましょう。
病気
梅雨時期はべと病、斑点細菌病、モザイク病にかかりやすくなります。
日頃から日照不足、加湿、密植に注意し、病葉は適宜取り除きましょう。
枝豆の収穫時期
意外と難しいのが、枝豆の収穫時期です。収穫が遅れると柔らかさがなくなり、大豆の食感のような枝豆になります。
莢が膨らみ、指で押すと中身が出るくらいの時が収穫適期です。
採り遅れを防ぐために、ほとんどの枝豆が収穫適期になったら一気に引き抜いて収穫するか、収穫適期の枝豆の莢を一つずつ収穫するかの方法になります。
抜き取り
抜き取った枝豆の苗の根をよく見てみると、太い根と細い根があります。どちらの根も白っぽくきれいな根であれば、抜き取るだけで問題ありません。
ダイズシストセンチュウ
根や根粒菌までもが茶色くゴツゴツしている時は、大豆に発生しやすい「ダイズシストセンチュウ」がついているかもしれません。
ダイズシストセンチュウとは、土の中に生息する1mm以下のセンチュウで、大豆の根の養分を吸います。その被害部分が茶色く、いびつな形になります。センチュウに侵された根は、充分な水分や養分を吸収することができず最後には枯れてしまいます。
しかし、センチュウの大きさが1mm以下のため、肉眼で早期に発見することは難しいため、このように作物を抜き取るタイミングに、しっかりとセンチュウの存在を確認する必要があります。
ダイズシストセンチュウの除去
①被害を受けた根の除去。
レーキや土ふるいで、被害を受けた苗の根を全て取り除きましょう。
②太陽熱で消毒。
被害を受けた土を透明ビニール袋に入れ、水分を含ませ、封をします。
直射日光に2~3日ずつ両面に日を当てます。
小さいプランターなら、こんなふうに丸ごとビニール袋の中に入ります。
しかし、一度ダイズシストセンチュウが発生すると根絶は難しいので、違う作物を植えるのも有効な手段でしょう。
秋冬野菜の準備
抜き取った後の作業
抜き取りが終了したら、秋冬野菜に向けて準備を開始しましょう。本格的な土壌改良は、来年の春夏野菜の植え付ける前にしますので、今回は軽く整えるような作業になります。
1 プランター内の土をほぐす
2 有機石灰を入れる
有機石灰をおすすめする理由
有機石灰とは、牡蠣殻などの貝殻化石を原料とする石灰肥料のことです。使用されるものによってアルカリ分が異なります。
消石灰や苦土石灰よりもアルカリ分が少なく、効果も穏やかなため速効性はありませんが、有機石灰を撒いた後すぐに種まき・定植ができるため石灰を使い慣れていない初心者の方にはおすすめの石灰です。
また、有機石灰は、土が酸性に傾くと、土中に溶けて中和しますが、中性であればそれ以上溶けることはありませんので、入れすぎの場合も安心して栽培を続けられます。
3 元肥投入
これで準備は終了です。安心して秋冬野菜を植え付けられますね。
枝豆レシピ
枝豆レシピ~海外
今や世界的に広まった枝豆文化ですが、海外ではどのようにして食べられているのでしょう。
ロースト枝豆
塩茹でした莢付きの枝豆をさらにオーブンでオイルをかけロースト。
枝豆ペースト&ディップ
フードプロセッサーなどで細かくし、塩コショウなどで味をつけてクラッカーなどにつけて食べる。
枝豆炒め
ごま油で枝豆を炒め、ニンニクや豆板醤、ナンプラーなどで味を付けたエスニック風味の枝豆。
枝豆レシピ~日本
日本で一番有名な料理方法といえば「塩茹で枝豆」ですが、他にもいろんなレシピがあります。中でも、昔ながらの郷土料理は馴染みの深いレシピです。
枝豆ごはん
ご飯に枝豆を混ぜたもの。
枝豆のお味噌汁
莢ごと入れて煮込んだお味噌汁。
浸し豆
だし汁ごと茹でて漬けた枝豆。
豆しとぎ
米粉と枝豆とお砂糖で作るお菓子。
ずんだ餅
すりつぶした枝豆餡のお餅。
枝豆の漬物
茹でた枝豆を汁に漬け込む。
ビールに枝豆もとっても素晴らしい組み合わせですが、パーティーメニューとして日本の郷土料理や海外のレシピを参考にして、ご自身の得意料理に加えてみてはいかがでしょうか?
いかがでしたか?
今や国際語としても通用するようになった「枝豆(EDAMAME)」。
今年の夏は枝豆レシピの幅を広げて、美味しいビールとともに世界中の方と味わいたいですね。
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