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レンゲソウ(蓮華草)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • レンゲソウ(蓮華草)
植物名
レンゲソウ(蓮華草)
学名

Astragalus sinicus

英名
Chinese milk vetch
和名
蓮華草
別名・流通名
レンゲ、ゲンゲ、紫雲英
科名
マメ科
属名
レンゲ属
原産地
中国

レンゲソウ(蓮華草)の特徴

レンゲソウ(蓮華草)は、春にピンク色の花を咲かせるマメ科の越年草です。原産は中国と考えられ、日本には古くに渡来しました。中国名は紫雲英、レンゲソウ(蓮華草)という和名は、花が咲く様子が蓮の花を連想することに由来します。ゲンゲという呼び方もあります。

レンゲソウ(蓮華草)は、長さ10~15cmほどの花茎に小さなマメの花を放射状に咲かせます。花の付け根近くは白く、花びらの先にかけてピンクは濃くなっていく花色が美しく、小さな花ながら見ていて飽きることがありません。葉は丸みを帯びた小葉が集まって、8~15cm程度、草丈10~30cm、横にほふくするように広がっていくので、花が咲く季節には群生している光景を楽しむことができます。

レンゲソウ(蓮華草)といえば、春のピンクの絨毯のような、満開の様子を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。マメ科の植物であるレンゲソウ(蓮華草)は、根に根粒菌を共生させているので、土中の窒素を根に蓄えて土壌を肥沃にするという性質があります。この特性から、以前は休耕中の田畑を肥沃にする目的で植えられていました。また、花後はそのまま田畑にすき込んで緑肥としても使用されていました。化成肥料が使用されるようになった最近では、春に一面ピンクの絨毯のようなレンゲソウ(蓮華草)畑を見かけることも少なくなりました。

レンゲソウ(蓮華草)から作られるレンゲ蜂蜜も有名です。春の田畑一面にレンゲソウ(蓮華草)が植えられていた頃は、レンゲソウ(蓮華草)は大切な蜜源でもありました。クセがなく、食べやすいレンゲ蜂蜜は今でも人気のある蜂蜜の一つです。

レンゲソウ(蓮華草)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 15cm程度
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 ピンク、稀に白花
開花時期 4月

蓮華草(レンゲソウ)の花言葉

越年草とは

レンゲソウ(蓮華草)は、春に花が咲く越年草です。越年草とは秋に発芽して越冬し翌年に花を咲かせる植物です。二年草といういい方もします。越年草は、夏や秋に芽吹き、冬の間は地表にグリーンの葉を出して生育します。春になると花芽が上がり開花します。レンゲソウ(蓮華草)のような越年草を育てているときは冬の水やりも忘れないように行います。

レンゲソウ(蓮華草)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
開花

レンゲソウ(蓮華草)の栽培環境

日当たり・置き場所

レンゲソウ(蓮華草)は、日当たりの良い場所を好みます。横に広がるように伸びていくので、しっかりとスペースを確保しましょう。

用土

レンゲソウ(蓮華草)は痩せ地でも育つくらい強健な植物なので、あまり土壌は選びません。

鉢植えのレンゲソウ(蓮華草)は、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。

レンゲソウ(蓮華草)の育て方のポイント

水やり

芽吹いてからは、降雨にまかせて問題ありません。乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。

鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。

地植え、鉢植え共に、気温が低い時期は午前中に水やりを行い、夕方以降の時間帯は避けるようにします。土中の水分が凍って、根を傷めることを避けるためです。

病害虫

アブラムシが付きやすいので注意しましょう。

レンゲソウ(蓮華草)の詳しい育て方

選び方

レンゲソウ(蓮華草)の苗は、株元から葉がしっかりと出ていて、グリーンの濃いものを選びましょう。花芽がたくさん上がっていればなお良いでしょう。

種まき

レンゲソウ(蓮華草)は、夏の終わりから秋に種をまく越年草です。秋に発芽し、葉を出して冬を越し、翌春に花を咲かせます。

植え付け

苗のレンゲソウ(蓮華草)を植え付けるなら、春の暖かい日に行います。直根性の植物なので、根を傷つけないように注意をしてください。

植え替え・鉢替え

レンゲソウ(蓮華草)は他のマメ科の植物と同じく、移植を嫌います。植え替えは行わないようにしましょう。鉢を替えるなら、根を傷つけないようにして、一回り大きな鉢に植え替えます。

雑草として道端に生えているのも見かけないし、田畑にも植えられていなとなると、どこで蓮華(れんげ)の花を見たらいいのでしょう。 自宅で蓮華(れんげ)を楽しんでみませんか。蓮華(れんげ)は種を秋にまいて、春に開花する植物です。今年蓮華(れんげ)の種を手に入れたら、秋まで冷暗所(冷蔵庫でもいいです)で保存して、秋にまいてみましょう。

レンゲソウ(蓮華草)は、4月頃にピンク色の小さな花が放射状に固まって咲きます。それぞれの花はとても小さいのですが、まとまって咲くときれいなピンク色の絨毯のような景色になります。

収穫

花後、すぐに種子ができます。熟すと種子がはじけ飛ぶので、サヤが黒くなってきたら、弾ける前に収穫しましょう。収穫した種は、種まきの時期まで風通しの良い場所で保管します。レンゲソウ(蓮華草)の種は寒さに当てる必要はないので、常温で保管して問題ありません。

夏越し

レンゲソウ(蓮華草)は、夏には枯れていくサイクルの越年草です。特に必要な夏越しの作業はありません。

冬越し

レンゲソウ(蓮華草)は、秋に芽吹き、葉を出した状態で越冬する多年草です。寒冷地ではマルチングを施すなどして、根が凍らないようにしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

レンゲソウ(蓮華草)は、種まきで増やすことができます。

緑肥になるレンゲソウ(蓮華草)

レンゲソウ(蓮華草)は痩せ地でも育つ強健な植物です。レンゲソウ(蓮華草)は根に根粒菌を共生させているので、土中の窒素を根に蓄えて土壌を肥沃にするというメリットがあります。この根粒菌は、レンゲソウ(蓮華草)だけでなく、多くのマメ科の植物と共生しています。マメ科の植物抜くと、根に白い粒が付いていることがありますが、これが根粒菌です。根粒菌との共生関係がうまくできていないと、豆が熟す時期になっても太らないなどの困ったことが起こります。

肥沃な土壌で育てたレンゲソウ(蓮華草)は、葉の色がきれいで、花数も多くなります。花を楽しんだ後のレンゲソウ(蓮華草)はそのまま土に漉き込めば緑肥となります。レンゲソウ(蓮華草)のお陰で肥沃になった土壌は、新しく違う植物を育てて楽しむことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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