ルドベキア・ヒルタとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ルドベキア・ヒルタ
- 学名
Rudbeckia hirta
- 英名
- Gloriosa Daisy、Black-eyed Susan
- 和名
- 荒毛反魂草(あらげはんごんそう)
- 科名
- キク科
- 属名
- ルドベキア属
- 原産地
- 北アメリカ
ルドベキア・ヒルタの特徴
ルドベキア・ヒルタは北アメリカに自生するキク科の多年草です。日本では荒毛反魂草(あらげはんごんそう)と呼ばれ、日本全国で自生しています。
学名の種小名hirtaは「毛深い」を意味し、葉や茎に毛があることに由来します。
黄色、オレンジ、赤、茶系、グリーンなど色合いが豊富で、シックなアンティークカラーのものも多く、同じ品種でも個体差があるものもあります。夏の入り口から秋深くまでたくさんの花が開花し、切り花やドライフラワーにもなり、生花としての流通も年々増えています。
園芸品種が豊富にあり、毎年のように新品種が作出されています。一・二年草として扱われることが多いのは、霜などに弱く越冬できないことが多いことからのようです。寿命としては短命な宿根草として考えたほうがよいかもしれません。ただし、最近作出された園芸品種の中には耐寒性を強くした品種が登場しています。
ルドベキア・ヒルタの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 30~100cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄色、茶色、深紅、複色 |
開花時期 | 6月~10月 |
ルドベキア・ヒルタの種類
ルドベキア・チェリーブランデー
シックなチェリーレッド~えんじ色の複色。
ルドベキア・プレーリーサン
中心がグリーン、花びらが明るい黄色の濃淡。強健で分枝性が良く、耐暑性に優れる。
ルドベキア・サハラ
ブラウン系、黄色系のシックなアンティークカラーの八重咲き。苗によって色や咲き方に個体差がある。
ルドベキア・トトゴールデン
分枝性が良く多花性。コンパクトな矮性種。
ルドベキア・オータムカラーズ
茶、黄色、オレンジの秋色。シックな花色は、株によっての個体差がある。
ルドベキア・アーバンサファリ
-15℃までの耐寒性があるのが特徴。グリーン、赤、黄色、オレンジなどの品種があり、光の色や気温によって色が変化する。写真はフォレストグリーン。
ルドベキア・ヒルタの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 |
ルドベキア・ヒルタの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。半日陰程度でも栽培可能ですが、日光が足りないと花数が少なくなります。
鉢植えでも地植えでも栽培することができます。
用土
水はけが良い土を好みます。一般的な草花が育っている場所ならすぐに植え付け可能です。
鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。
ルドベキア・ヒルタの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。乾燥が続いた時にはたっぷりと与えるようにしましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。
肥料
自然の循環ができている土ならば、特に与えなくても開花します。
鉢植えは、元肥以降は使用している肥料の頻度にそって与えましょう。あまり過肥の必要がない草花なので、控えめに与えながら花付きなどで判断しましょう。
病害虫
ハモグリバエ:ハモグリバエ(エカキムシ)は、ハエの幼虫です。成虫の体長は1~2mmのハエで、卵はさらに小さく、葉肉に産卵します。幼虫は葉の中に潜り込み内部を食い進んでいきます。春は4月くらいから秋の11月くらいまで長期間にわたり発生します。食害を発見した葉は、早めに取り去りましょう。
ハダニ:雨が少なく乾燥した日が続くと発生します。
ルドベキア・ヒルタの詳しい育て方
選び方
品種によって、草丈や一・二年草、宿根草の区別が違います。葉に傷みがなくきれいな色で、株元がぐらついていないつぼみが多くついた苗を選びましょう。
種まき
春と秋が種まきの適時です。ポットにまいて良い芽を残して育苗すると移植の手間が省けるため手軽です。
植え付け
春と秋が植え付け適時です。日当たりと水はけの良い場所を選んで植え付けましょう。ルドベキア・ヒルタにはたくさんの園芸品種があり、品種によって草丈がさまざまです。草丈を確認し、適した位置に植え付けましょう。
鉢植えは、元肥を入れて植え付けます。コンパクトな品種は、寄せ植えの材料にもなります。最近の草花用の培養土は元肥入りの商品も多いため、確認してから作業しましょう。
植え替え・鉢替え
一年草として管理する場合は植え替えは不要です。ルドベキア・ヒルタは一・二年草扱いとされているものが多いようですが、品種や栽培環境によっては宿根化することもあります。冬越しに成功したら、春に一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
6月~10月に開花します。温暖地では11月頃まで開花していることもあります。終わった花茎は、根元でカットすると、次の花芽ができやすくなります。
夏越し
特別な作業の必要はありませんが、終わった花がらや傷んだ葉を取り去って、風通しの良い株にすると晩秋まで長く開花します。
冬越し
ルドベキア・ヒルタは一・二年草として扱われますが、温暖地では宿根化することもあります。(品種によって耐寒性が違います)
その年の花が一通り終わったら、株元付近で切り戻しましょう。冬は地上部分がなくなるか、若干株が確認できる程度です。越冬すれば春に株元から新芽が動き出します。鉢植え栽培は完全に水を切ると枯れてしまうため、鉢の上の土が乾いたら水やりを続けましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けと種まきで増やすことができます。