ヒメツルニチニチソウ(ビンカ・ミノール)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ヒメツルニチニチソウ(ビンカ・ミノール)
学名

Vinca minor

英名
Periwinkle
和名
姫蔓日々草
科名
キョウチクトウ科
属名
ツルニチニチソウ属
原産地
南ヨーロッパ

ヒメツルニチニチソウ(ビンカ・ミノール)の特徴

ヒメツルニチニチソウは、株元から多数の茎をのばしてつる状に匍匐しながら生長する常緑多年草です。ツルニチニチソウより葉や花が一回り小さく、耐寒性に優れています。

傾斜地や常緑樹の足元などのグラウンドカバーに使われることが多く、非常に強健で植えっぱなしで管理できます。つるの性質を生かしてハンギングバスケットや釣り鉢など、高い位置からつるを垂らして空間を装飾することもできます。

ツルニチニチソウより園芸品種が多く、花の色は薄紫をはじめ、深い紫、白などがあり、八重咲き種もあります。葉も覆輪や黄金葉など、バラエティに富みます。周囲に広がっていくスピードはツルニチニチソウに比べると穏やかで、ツルニチニチソウは草丈が30~40センチになりますが、ヒメツルニチニチソウはさほど草丈が出ずに広がります。広いスペースのむき出しの土を隠すなら、緑葉や斑入り種などの多品種を混ぜて植えると緑の色合いが美しいグランドカバーになります。

ヒメツルニチニチソウ(ビンカ・ミノール)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30cm~
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 薄紫、濃い紫、白
開花時期 3月~5月

ヒメツルニチニチソウ(ビンカ・ミノール)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりを好みますが、半日陰程度まで栽培可能です。斑入り種は、強すぎる日差しだと葉が傷んでしまうので注意しましょう。

用土

水はけと通気性に富んだ土壌を好みます。

鉢植えは、市販の草花用培養土で問題なく栽培できます。

ヒメツルニチニチソウ(ビンカ・ミノール)の育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いた後は水やりは不要です。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをします。

肥料

過肥の必要はなく、地植えは無肥料で栽培可能です。

鉢植えも元肥以降の追肥は必要ありません。生育が思わしくない場合は、肥料が足りないというよりは根詰まりが原因であることが多いようです。数年植え替えていない場合は植え替えて新しい土を加えましょう。

病害虫

目立った病害虫の害はありませんが、風通しが悪いとカイガラムシが発生する場合があります。被害が少ない場合は歯ブラシなどで取り除きましょう。

ヒメツルニチニチソウ(ビンカ・ミノール)の詳しい育て方

選び方

株元からつるが多く出ているもの、葉と葉の間隔が短く、葉に傷みのない苗を選びましょう。つるの長さはあまり気にしなくてかまいません。

ヒメツルニチニチソウは多くの園芸品種があります。好みの花色や葉色を選びましょう。学名のビンカ・ミノールの名で販売されていることもあります。

植え付け

春か秋が地植えの植え付け適時です。広いスペースを埋めたい場合は地植え、広げたくない場合は鉢植え栽培が適しています。真夏や霜が降りる時期の植え付けは避けましょう。

つるが伸び次第に広がっていく草花です。隣の植物との間隔は広めに取りましょう。

剪定・切り戻し

ヒメツルニチニチソウの切り戻し

・つるが広がりすぎたら切り戻しましょう。

・斑入り葉品種から緑色の葉が出た場合は、先祖返りの可能性があります。早めに株元で切りましょう。

・鉢植えは、新しいつるが出てきたら傷んだ葉があるつるを株元で切り戻すと美しい見た目を保ちます。

ヒメツルニチニチソウの剪定位置

つるの途中で剪定すると、そこから枝分かれしてつるが伸びます。あえて茎数を増やしたい場合をのぞき、株元で剪定しましょう。

グランドカバー・ヒメツルニチニチソウ

3月~5月頃に開花します。広いスペースに群生させると見栄えがします。

冬越し

冬も常緑を保ちますが、生長は穏やかになります。春になると再び株元から新しいつるが伸び始めます。前年の傷みがあるつるは株元で剪定し、新しいつると更新するとよいでしょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木と株分けで増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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