カーネーションとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カーネーション
- 学名
Dianthus caryophyllus
- 英名
- Carnation
- 和名
- 麝香撫子
- 別名・流通名
- オランダナデシコ、ジャコウナデシコ、オランダセキチク
- 科名
- ナデシコ科
- 属名
- ナデシコ属
- 原産地
- ヨーロッパ・西アジア
カーネーションの特徴
カーネーションはナデシコ科の多年草です。カーネーションの歴史は古く、17世紀ヨーロッパだけでも300種類以上の品種があったといわれています。その後、日本には江戸時代に輸入されました。鉢花、生花としても世界的にポピュラーで人気が高いです。品種、形、色の種類も豊富にあります。生花では、1本の茎に一輪咲きの「スタンダードタイプ」と、枝分かれし数輪咲きの「スプレータイプ」があります。
カーネーションは何と言っても「母の日」の象徴。毎年5月の第二日曜日が母の日です。この日には世界中でお母さんにカーネーションを送る風習があります。
カーネーションの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 10cm~30cm程度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、白、ピンク、黄色、オレンジ、紫、緑、複色 |
開花時期 | 4~6月,9~10月 |
カーネーションの花言葉
カーネーションの種類|咲き方の特徴
カーネーションの種類の種類は咲き方で大きく2つに分けられます。咲き方の特徴と花びらの特徴の組み合わせで、たくさんのバリエーションができます。
スタンダード
花茎の先に1輪、花を咲かせるタイプのカーネーションです。一番よく見かけるカーネーションの種類です。
スプレー咲き
花茎の先に細かく枝分かれして花を咲かせるカーネーションです。一つ一つの花は小ぶりですが、複数輪の花を咲かせるのでボリュームがあります。
カーネーションの種類|花びらの特徴
カーネーションを花びらの特徴から種類分けしましょう。
剣弁咲き
縁に細かく切れ込みが入ったようにギザギザしている花びらのカーネーションです。もっともポピュラーなカーネーションでもあります。生花店の店頭で見かけるカーネーションの多くは、この剣弁咲きです。
丸弁咲き
名前の通り、花びらの縁が丸い咲き方のカーネーションです。剣弁咲きに比べてふんわりと柔らかい印象になります。
スター咲き
スプレー咲きのカーネーションに多く見られます。上から見ると星形に見えるくらい、花びらの先が尖っています。
カーネーションの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
カーネーションの栽培環境
日当たり・置き場所
カーネーションは日当たりと風通しが良い場所を好みます。地植えの場合は、水はけの良い土壌に植え付けましょう。
温度
高温と寒さは苦手です。真夏と真冬の管理は注意しましょう。
用土
カーネーションは多湿が苦手なので、水はけの良い用土を使用します。市販の花用の培養土を利用してもよいでしょう。
カーネーションの育て方のポイント
日常の管理
スプレー咲きでたくさん花を咲かせるタイプのカーネーションは、花が終わったらこまめに花がら摘みをしましょう。
水やり
土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。多湿が嫌いなので乾燥気味に管理します。水のやりすぎは根腐れの原因になります。
肥料
開花中、使用している肥料の説明に書いてある頻度で追肥します。花をたくさんつける植物なので追肥が必要です。
カーネーションの詳しい育て方
選び方
カーネーションは株元の葉が黄色くなっていないもの、茎の節がしっかりとしたものを選びましょう。蕾が固いと開花までに時間がかかるので、開花している花がある株を選ぶと長く楽しめます。
植え付け
カーネーションの植え付けは真夏と真冬を避けた、春か秋に行います。植え付け後はたっぷりと水やりを行います。
剪定・切り戻し
カーネーションは花が終わったら花茎を根元まで切り戻します。この時、他の新しい蕾を切ってしまわないように気を付けましょう。
植え替え・鉢替え
カーネーションは1~2年に1度は植え替えを行いましょう。植え替えは真夏と真冬を避けた春か夏に、1~2回り大きな鉢に植え替えます。
植え替え後はたっぷりと水やりを行います。
花
4月~6月、9月~10月に開花します。
収穫
カーネーションは切り花にして楽しむこともできます。とても日持ちのする花です。
夏越し
カーネーションは真夏の高温多湿が苦手です。風通しの良い涼しい場所に移動させてください。
冬越し
秋の開花が終わったら短めに切り戻し、寒風の当たらないように注意して管理します。越冬できると、春に株元から芽吹きが始まります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
カーネーションは挿し木で増やせます。