グラジオラスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- グラジオラス
- 学名
Gladiolus
- 英名
- Gladiolus、Sword lily
- 和名
- グラジオラス
- 科名
- アヤメ科
- 属名
- グラジオラス属
- 原産地
- 南アフリカ、南ヨーロッパ
グラジオラスの特徴
花の色は多彩で、すらりと伸びた花茎に整然と並んで咲く姿は凛として、勇ましささえ感じます。鋭い形の葉とともに欧米で「剣のユリ(Sword lily)」と呼ばれたのもよく分かります。学名の「グラディウス(Gladiolus)」もラテン語で剣を意味します。江戸時代にオランダ人が持ち込んだことから「オランダアヤメ」の和名がつけられました。古くから改良が盛んで、現在は1000以上の品種があります。主に出回っているグラジオラスは春に植える「夏咲き」の品種です。花はやや小ぶりになりますが、秋植えの「春咲き」もあります。
グラジオラスの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 30cm~1m程度 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや強い |
花色 | 白、ピンク、黄、赤など |
開花時期 | 6月~9月頃 |
本当は「球茎」
ここでは便宜上、「球根」と書きましたが、グラジオラスの場合は「球茎」が正しい呼び方です。球根とは養分をたくわえた根が大きくなたものですが、球茎とは茎の一部が肥大化して変化したもの。同じように球茎で増える植物にはアヤメ、サトイモ、コンニャク、クロッカスなどがあります。脇に付く小さな球根状の芽を「木子(きご)」と呼びます。
様々な生育時期
市販のグラジオラスの大半は冬になると葉を枯らし、球根の状態で休眠期に入ります。一方、原産地・南アフリカでは冬に生育し、夏に休眠するタイプのグラジオラスもあります。こうしたタイプは東インド会社によってヨーロッパにもたらされ、秋植え、春咲きの品種として定着しました。クリーム色でとがった花びらの「トリティス」は代表的な春咲き品種です。
グラジオラスのアレンジメント
まっすぐに伸びたグラジオラスの花茎はフラワーアレンジの主役としてもアクセントとしても役立ってくれます。また、花びらのひとつひとつを外し、ワイヤーでつなげてボタンのように大きな八重咲きの花に見せる「グラメリア」という技法もあります。手間はかかりますが見ごたえ抜群のアレンジです。グラメリアの技法をユリに用いたものを「リリメリア」、バラなら「ビクトリアンローズ」と呼びます。
グラジオラスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
グラジオラスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりを好みます。
用土
水はけのよい用土を好みます。連作障害を起こすので、庭植えの場合は毎年場所を変えます。同じアヤメ科の植物も植えられません。
グラジオラスの育て方のポイント
水やり
水栽培もできるグラジオラスですが、多湿を苦手とします。土が乾いてから与えるようにしましょう。春の成長期は多めに与えます。
肥料
やせた土壌でもよく育ちます。開花するまで月1回、リン酸を含む化成肥料を、株元に少量まきます。花後には必要ありません。
病害虫
ハダニがつくと弱ってしまいます。早めの薬剤散布で予防しましょう。風通しの悪い環境では首腐病にかかりやすくなります。
グラジオラスの詳しい育て方
選び方
小さくてもニンニクのようにずんぐりした形の球根を選びましょう。平たい形の球根は大きくてもあまりよく育ちません。
植え付け
秋に球根を掘り出して紙袋で保存し、翌年の春に植えます。脇についている小さな球根も外して植えれば次の年に発芽します。植え付け期間が長いので、時期を少しずつずらしておくと開花の時期もずれるので長い間、花を楽しむことができます。球根は深さ10cm、木子は深さ3cm程度に植えます。
剪定・切り戻し
剪定は特に必要ありません。ハダニがついていないか葉の裏側をこまめにチェックしましょう。10月に球根を掘り上げます。
花
6月~9月頃花を咲かせます。