ナデシコ(なでしこ・撫子)の育て方|植物図鑑
- 植物名
- ナデシコ(なでしこ・撫子)
- 学名
Dianthus
- 英名
- Dianths、Gillyflower
- 和名
- 撫子
- 科名
- ナデシコ科
- 属名
- ナデシコ属
- 原産地
- アジア、ヨーロッパ、北米、アフリカ
ナデシコ(なでしこ・撫子)の特徴
ナデシコは世界中に300種は存在していると言われる多年草です。可憐な花姿から多くの人に愛され、古くから品種改良が続けられてきました。カーネーションやカスミソウもナデシコ科の植物です。他にも秋の七草にも数えられるカワラナデシコなど、日本に自生している品種もあります。庭植えや鉢植え以外にも切花としても人気があり、一年を通してナデシコの姿を見ない季節は無いくらいになりました。
ナデシコ(なでしこ・撫子)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 10~80cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い(品種により異なる) |
花色 | ピンク、紫、赤、白、複色 |
開花時期 | 4~10月 |
ナデシコ(なでしこ・撫子)の種類

カワラナデシコ
日本原産の品種、カワラナデシコ。深い切込みの花びらが特徴で、ピンクや紫などがあります。繊細で凛とした印象のナデシコです。

テルスター
色が豊富にある品種「テルスター」。丈夫で育てやすく、四季咲きの品種。
ナデシコ(なでしこ・撫子)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
ナデシコ(なでしこ・撫子)の栽培環境
日当たり・置き場所
ナデシコは日当たり、水はけ、風通しのよい場所を好みます。葉が多く株が蒸れやすくなるので、株と株の間はしっかりとスペースを空けて植え付けるようにしましょう。高温多湿が苦手な草花なので加湿に気を付けるようにしましょう。
用土
市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。
ナデシコ(なでしこ・撫子)の育て方のポイント
水やり
庭植えのナデシコは根付いてからは特に水やりの必要はありません。数日晴天が続き極端に乾燥するような時期には、株元にたっぷりと水やりをします。鉢植えのナデシコは表土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
ナデシコは加湿を嫌う植物です。水のやり過ぎには気をつけてください。
肥料
開花中は追肥をした方が花付きがよくなります。緩効性肥料を適宜施します。
ナデシコ(なでしこ・撫子)の詳しい育て方
選び方
ナデシコは花芽の多くついている、株元からしっかりした苗を選びます。
種まき
ナデシコの種は寒冷地では春(4~6月)暖地は秋(9~10月)にまきます。セルトレイという沢山穴の開いたトレイか箱状のプランターなどに種まき用土を入れ、上から種をパラパラとまき、その上に土を2㎜ほど被せます。セルトレイの場合は1つずつ種を置いて薄く土をかけます。そのあと水をたっぷりと与えます。芽が出るまでは乾燥させないようにしましょう。置き場所は半日陰にしましょう。双葉が出て、本葉が2枚ほどでたらポットに植え替えて大きくしていきます。
植え付け
秋に購入した小苗は、早めに植え付けておくと大きく根を張るので翌年の花つきがよくなります。ナデシコは根が回るのが早い草花です。根がパンパンになっていたら、そのまま植え付けずに少し根をほぐしてから植え付けるようにしましょう。
剪定・切り戻し
夏場や梅雨の蒸れに弱いので、丈が高くなるタイプのナデシコは、夏前に花丈の半分くらいまで切り戻します。夏に少し休んで、また秋に次の花を咲かせます。
植え替え・鉢替え
ナデシコは1~2年に1度、1~2回り大きな鉢に植え替えます。植え替えは春か秋の暖かい日に行います。
花
4~10月に開花期を迎えます。終った花がらはまめに摘み取るようにしましょう。次の開花を促します。
収穫
ナデシコは切り花としても楽しめます。
夏越し
ナデシコは加湿が苦手です。風通しよく管理しましょう。葉がたくさん生い茂っていたら、少し葉を摘んだり、黄色くなった下葉をこまめに取り除きます。花がらもまめに摘むようにしましょう。
冬越し
寒さには強い草花ですが霜で根が傷むことがあります。鉢植えで育てているナデシコは、冬場は軒下で管理するなど工夫が必要です。地植えのナデシコは、マルチングをするなどして、霜に当たらないよう管理しましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木は春か秋に行います。天芽(一番新しい芽)を上から5~10cmくらいの長さでカットし、挿ししろを作るため下葉を2枚取り、水に30分ほど置き吸水させてから、湿らせた種まき用土などに挿し、半日陰で管理をします。根付くまで乾燥させないように注意が必要。